「テキスト・タイプ」とはどんな授業?

日本とは異なる教育システムに戸惑うママ&パパの疑問・質問に専門家がズバリお答えします。

 

テキスト・タイプ

 

Q: Year6の娘が英語の授業で「Text Types」というものを習ったのですが、何のことかよく分からず質問されました。親子とも来豪して半年で英語が苦手なので、教えて下さい。

「テキスト・タイプ(Text Types)」とは、英文を書く時に使う書式のことです。オーストラリアでは、小学校の時からこの書式を使って文章を書く練習をします。また、アサインメントやプロジェクト、学内テストやNAPLANのライティング(Writing)・テストでも、決まった書式で書くよう指定されます。

小学校で取り上げるテキスト・タイプは複数あり、それぞれの特徴や用途を以下にまとめました(ハイスクールに入るともっと細かい書式が登場し、その書式を使って文章を書くことがさらに重要視されるようになっていきます)。

◆Narrative:物事を順序良く書きます。特に決まった文型はなく、過去の出来事でも架空の話でも構いません。「Creative writing」や物語などにこれを用います。

◆Recount:過去に実際に起こった出来事や経験などについて順序立てて書く書式です。日記やホリデーについての作文、歴史のレポート、ドキュメントなどが相当します。

◆Information Report:ある物事、人物、動物などについて本やインターネットなどで調べたことを伝えるための書式で、サブタイトルがあるのが特徴です。例えば「オーストラリアの有袋類について-コアラ」という場合、まず「有袋類」の定義を説明してから、コアラについての細かい説明をするなど。

◆Explanation:ある特定の物事について詳しく説明したもので、前述の「Information Report」よりも狭い範囲の事柄を深く説明する時に用いる書式です。サブタイトルなどの特徴はありません。例えば、「コアラについて」「寿司について」など。

◆Discussion:「Explanation」の延長のようなものですが、物事の説明後にディベートのようにあるトピックについて長所と短所を考え、述べるものです。賛成か反対の立場を取って書かれることが多いようです。この書式は、IELTS(アカデミック)のライティング問題でよく指定されます。

◆Description:もの、生物、植物などについて細かく説明描写する書式です。

◆Exposition:あるテーマについて、ディベートのように自分の意見を特定の視点から深く掘り下げ、読む人を納得させるように書きます。

◆Procedure:工作や料理の作り方のように、題名、材料、作る手順などを順序良く説明する書式です。表題とサブタイトルの後に、使用する材料や道具などが続き、最後に手順を記します。手順の所では、順番を表わす番号に続く文章は、必ず動詞で始まるのが基本です。

なお、Information Report、Explanation、Discussionでは、自分の意見を問われた場合以外は、基本的に文章に「I」や「me」を使いません。それぞれの書式について、NSW教育庁のウェブサイトに解説が載っていますので参考にしてみてください。

■Web: www.det.nsw.edu.au/eppcontent/glossary/app/resource/factsheet/4108.pdf


内野尚子(うちのなおこ)

プロフィル◎96年よりシドニー在住。11年間ローカルの幼児教育機関で教師「Authorized Supervisor」を務める。元日本語補習校代表兼教師。幼児から大人のための総合教育センター「Universal Kids(旧子どもクラブ)www.universalkids.com.au」の代表。NPO日豪教育サポート・グループを通して在豪日本人のための現地教育のシラバスやバイリンガル教育の情報共有に努めている

 

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