オーストラリアの幼稚園や保育園

チャイルドケア便り
Genki! チャイルドケア便り

Q.オーストラリアの幼稚園や保育園では、子どもたちはどんな風に遊んでいますか?

A.
今月のテーマは、「子どもの仕事」とも言われる「遊び」について。子どもたちは、毎日「遊び」を通して、さまざまなことを学んでいます。日本の保育園や幼稚園は「みんなで一緒にやりましょう」的な活動が多いのに対して、オーストラリアでは、先生があらかじめ用意した複数の活動の中から、自分の好きなものを選んで活動することが一般的です。先生は、ランダムに活動を選んでいるのではなく、普段の生活から子どもたち1人ひとりを観察して、興味や関心を引くもの、また子どもたち各々が伸ばしたい力を着けられるもの、そして前日からの流れも踏まえ、テーマに沿った遊びが継続してできるように工夫しています。

ダンスが好きなオーストラリアの子どもたち。日本では、先生が教える振り付けを覚えて、みんなで一緒に同じ踊りをすることが多いようですが、こちらでは、音楽を流せば、子どもたちが思い思いに踊り始めます。なかでも、音楽が止まったら、フリーズ=固まる、という遊びは、「ミュージック・スタチュー」と呼ばれ、人気があるゲームの1つです。自由に体を動かして楽しいひと時を過ごしながら、社会性も身に着けています。

ごっこ遊びが好きなのは、万国共通ではないでしょうか。オーストラリアのデー・ケア・センターでは、たいてい「ホーム・コーナー」と呼ばれる、おままごとのおもちゃなどが並んだ一角にドレス・アップ・セットが用意され、子どもたちがなりたいものに即座に変身したり、なりきって遊ぶことができます。そういった遊びから、想像力と感性が豊かに育っていくのです。

グループ・タイムに、「ショー&テル」と呼ばれる発表を取り入れているデー・ケア・センターも多いようです。子どもたちが、家庭から友達に紹介したいものを持ってきて、見せながら発表をします。発表後には、級友から質問を受けたりすることもあります。言葉の発達を促進するとともに、コミュニケーション能力の育成を狙っています。

いずれの遊びを通しても、各デー・ケア・センターでは子どもたち1人ひとりの個性や特性を大切にしながら、あらゆる能力(認知力、言語力、社会性、感受性、運動神経、手先の器用さなど)をバランスよく伸ばしていけるよう工夫しています。


チャイルドケア便り

ローリンソン真紀子(ローリンソンまきこ)

プロフィル◎日本では、小・中・高の教員免許保持。神戸市外国語大学卒業後、公立中学校で10年勤務。2010年に夫と娘とともに来豪。豪では、Certificate Ⅲ in Children’s Servicesを取得後、現在Kool Kids Early Learning Centresで日本語教師として勤務。1児の母として、また教育のプロとして、子どもたちの将来への支援をするのが使命。

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