第16回 赤ちゃんの脳の発達

働くママの妊娠・出産・育児奮闘記

Being A Mum
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初めて育児をオーストラリアでする!

第16回 赤ちゃんの脳の発達

 娘を連れて日本に2週間里帰りしてきた。私と夫のいずれかに加え、どちらかのおじいちゃん、おばあちゃんに常に囲まれ、朝から晩まで日本語漬けだった1歳半の娘が、何だか日本語らしきものを発するようになった。
「ごはん食べる?」と聞くと、ビブ(前掛け)を首にはめようとしつつハイ・チェアによじ登り、「ナーナーナス/訳=いただきます」。象の絵を見せると「ぞ〜お(さん)♪」、町で犬を見かければ「ア、ワンワンワ/訳=あっ ! ワンワンだ !」。また、「ウンチした ? 」と聞くと、必ず「ううん」とそっぽを向いてあまのじゃくに否定するなど、人間らしいコミュニケーションが少しずつでき始めているので、びっくりだ。大人が想像する以上の勢いで、いろんなことを吸収して学んでいるのだろう。
 しかし、 2 週間ぶりにシドニーの託児所に復帰してみると、あれ ? 以前のようにわんわんとは泣かないが、代わりに黙って悲しげな顔をして、私の両足にしがみついて離れない。託児所にはすっかり慣れたと思っていたのに、どうして ?

働くママの妊娠・出産・育児奮闘記

 どうやら親と他人、家と外が違うということを、以前よりも明確に分かってきている様子なのだ。が、それから既に1週間経っても、いまだに毎朝同じ顔。反射的にわんわん泣かれるのも辛かったが、泣くのをガマンしている顔を見るのも心が痛む。どこの働くママも同じ体験をしているのだろうが、“私が専業主婦だったらもっと一緒に時間を過ごしてあげられるのにな”と、ふと思ってしまう瞬間である。
 しかし ! 子どもを預けて働くという決意をした以上、預けて働くことのメリットの方に目を向けるしかない。例えば、娘が通う託児所は、自宅ではわざわざやらないような、絵の具を使ったお絵かきや手のこんだ工作をさせてくれる。さまざまな体験を通して五感をバランスよく刺激することは、脳の発達にとって大切なことらしいので、これは大きなメリットだ。また、そんな娘の活動報告を、写真とともに毎週Eメールで送ってくれるのもありがたい。昼間の様子が分かって安心するし、日本の親に転送することもできるので喜ばれる。これもメリット。
 先日送られてきたメールには、「みんなでビブを仕分けて、たたんで、しまいました。この活動により、子どもたちは社交性とコーディネート・スキルを発達させました」という誇らしげな報告と写真が添付されていた。「それは本来、保育士の雑務では ?」と笑ってしまったが、確かに子どもにとっては「たたんで、しまう」という行為は脳と指先を使う立派なエクササイズ。「だったら、うちでも自分の靴下を仕分けてしまってもらおう」と、娘に促してみたが、案の定うまくいくはずもなく…。今のところ、靴下が家中に散らばるだけとなっている。だが、これも親の忍耐力強化につながっているに違いない。これもメリット…かな ?


はな プロフィル
◎シドニーの法律事務所勤務。初めての妊娠・出産・育児に挑戦することに。9月に無事、女児を出産


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