第22回 2歳の娘とバス通勤

働くママの妊娠・出産・育児奮闘記

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初めて育児をオーストラリアでする!

第22回 2歳の娘とバス通勤

 最近、職場近くの託児所から娘と2人でバスで帰宅することがある。娘が1歳前後だった時は、ベビーカーごとバスに乗り込んで帰宅していたのだが、娘が歩けるようになるにつれて、ベビーカーから下りてバスの中を動き回ろうとしたり、泣きわめいたりするのを阻止するのがあまりに大変なので、マイカーで帰宅するようになっていた(おそらく同じ理由と思われるが、娘の通うシティの託児所は、周辺の駐車場確保の難しさにもかかわらず、圧倒的に車で送り迎えするワーキング・ペアレンツが多い)。
 しかし最近、ベビーカーに縛り付けなくても、また追いかけ回さなくても、娘が結構大人の後をついて歩けるようになってきた。いずれは公共交通機関にマナーを守って乗れるようにならなければいけないし、残業する夫に車をシティ中心の託児所までいちいち持ってきてもらうのも気の毒、ということで、先日、帰宅ラッシュ時にドキドキしながら久しぶりに娘とバスに乗車してみた。驚いたことに、2歳を過ぎると少し世の中の理屈が分かる(というか多少空気を読める ?)ようになるのか、娘は自宅近くのバス停までの約40分間、おやつを食べたり遊んだりしながらもおおむね大人しくバスの座席に座っていたので、娘の成長に感心してしまった。

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 一方、シドニーの通勤ラッシュは年々悪化しており、まだまだ東京ほどではないものの、帰宅時のバスは疲れた乗客で満員だ。目が合っても微笑まず、眠っているふりをして優先席を譲らない人も増えてきた。混んでいるのにシーンと静かで、通勤ラッシュ時に子どもを連れていると、なんとなく居心地が悪く、気を遣う。そんな時、1つのできごとが。
 先日、娘とバスに乗り込んだ際、まだ着席していないのにバスが急発進。段差で転んだ娘の上に、私も倒れこんでしまった。幸い2人ともケガはなかったが、周りの乗客たちがいっせいに運転手を大声で非難・注意し、手を貸してくれ、席を譲ってくれた。
 いつもの居心地悪さがふっとび、「うーん、日本だとこういうことってないかも」、と少し嬉しく、心強く感じたのだ。が、そんな私の感慨深さとは関係なく、その後、家に着くまでのバスの中でずっとお気に入りの歌を楽しそうに熱唱していた娘…(苦笑)。バスや電車での携帯電話の使用が特に禁止されていないオーストラリアだけあって、娘の独唱も誰もあまり気にしていない様子で、「のどかな国で子育てできてよかったな」とつくづく思った夕方だった。


はな プロフィル
◎シドニーの法律事務所勤務。初めての妊娠・出産・育児に挑戦することに。9月に無事、女児を出産

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