愛の充電

子育てから学ぶ

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子育てから学ぶ

愛の充電

 わが子が生まれた時は、笑顔で優しい語りかけをし、温かいスキンシップをとっていたお母さんも、子どもの成長にともなって叱ることが増え、気が付けば子どもにかける言葉のほとんどが、指示や命令になってしまっていませんか。
「わが子の一生は親の愛情の注ぎ方で決まる」と言われます。特に子どもと一緒に過ごす時間の長いお母さんの1つ1つの心の動きや、言動が大切です。とはいっても、忙しい日々の中で、常に笑顔で子どもとの温かい触れ合いを心がけることは、たやすいことではありません。
 そこで、「愛の充電」をしてみてはいかがでしょうか。1日に3回、幼児期なら朝、子どもを起こす時、幼稚園にお迎えに行った時、そして、寝る時の3回、たっぷりな愛の充電をしてあげてください。
 愛の充電とは、肌の触れ合い、笑顔の触れ合い、言葉の触れ合いをすることです。そのことにより、子どもは親に愛されていること、自分は大切な存在であることを感じ取ることができます。朝は明るく「おはよう」と笑顔で声をかけて、気持ちのよい1日をスタートさせてあげましょう。母親と数時間離れて過ごした後は、「おかえりなさい」とやさしく抱きしめてあげましょう。夜、眠りに就く時は、やさしい眼差しで、「おやすみなさい」と言ってあげましょう。
 児童期、中学生期などの子どもには、その発達段階に応じた愛の充電を工夫してあげるといいでしょう。例えば、朝、子どもを送り出す時に、「いってらっしゃい」と軽く肩に手を置くだけでも、お母さんのぬくもりが伝わります。お弁当に、ひと言メッセージを添えてみることもいいでしょう。
 ある雑誌に素敵な作文を見つけました。10歳の女の子が書いたものです。
パパへ
「生まれてきてくれてありがとう。おやすみ。」
パパは私たちが寝ているまくら元に来て、毎日、そうささやいてくれるよ。
どんなに遅く帰っても、やさしく語りかけてくれるパパ。
前に学校でいやなことがあって、すごく落ち込んでいたら、パパは何も言わず、ぎゅっと抱きしめてくれた。
あったかいぬくもりに包まれて、なんだか勇気がわいてきたよ。
この時、私は心から愛されているって思った。
同時に人を愛せると思った。(略)

 愛の充電は忙しいお父さんでもできます。大切なのは時間の長さではなく、質なのです。


蓑和良江(みのわよしえ)
プロフィル◎大塚セミナー・オーストラリア、シドニー日本語土曜学校勤務。シドニー家庭教育サークル・スタッフ(毎月勉強会を開催)。愛知教育大学卒業後、公立学校勤務を経て1995年来豪

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