注目を浴びる日本の「公立中高一貫校」

国際人へのステップ帰国生入試合格指南

School in Japan
注目を浴びる日本の
「公立中高一貫校」

 今回は、めまぐるしく変わる日本の教育システムの中でも、特に注目を集めている公立の中高一貫校についてご紹介します。お子さんの日本での進路選択を考える際の、新たなオプションとなり得るかもしれません。
「公立中高一貫校」は、中学と高校を合わせて6年間で一貫教育を行う公立の学校です。2003年ごろから開校ラッシュとなり、09年では全国に165校が設置されています。文部科学省は日本全国で500校の開校目標を示していますので、今後さらに増えていくことが予想されています。 

 これまで東京都立初の公立一貫校や県立千葉中などの開校がたいへん注目を集めました。特に全国でも有数の進学校である県立千葉高校が併設中学を設置したことの影響力は極めて大きかったようです。
選抜状況・倍率
 09年は87校の公立中高一貫校が選抜を行いましたが、そのうちの27校の倍率が5倍以上となりました。首都圏では県立千葉中の16倍(募集80人、志願者1,348人)をはじめ、東京・神奈川・埼玉・千葉のどの学校も6〜16倍と大人気になっています。
 首都圏以外では大阪市立10倍、京都市立8倍などが目立っています。このように公立中高一貫校の人気は全国的に高くなっています。
公私の比較
 公立中高一貫校のメリットとして、まず学費が安いということが挙げられます。中学では入学金・授業料は無料です。一方、私立では慶應など多くの学校で中学1年時の納入金が100万円を超えます。
 また、私・国立中学受験では、小学校4年生ぐらいから通塾するのが一般的ですが、公立中高一貫校では基礎学力がついているお子さんであれば、(小5から準備を始める家庭もかなり増えてはいるとはいえ)小6からの対策でも対応可能で、負担は相当に軽いといえます。
 一方、東大などの難関大学合格実績では、現時点では私国立一貫校が大きくリードしています。公立中高一貫校の今後は、一貫教育のノウハウを確立し、掲げる教育方針・内容をどこまで実践できるかにかかっているといえるでしょう。
小学校卒業後の新しい進路
 以前は小学校卒業後は地元の公立中か私国立中かの主に2つの進路しかありませんでしたが、これからは公立中高一貫校が有力な進路の1つになるでしょう。
 次回(2010年2月号)では、公立中高一貫校の選抜方法・対策をご紹介します。


国際人へのステップ帰国生入試合格指南

長谷川玉絵(はせがわたまえ)
大手企業研究員を経て塾業界に入り、駐在員として来豪。以来、大塚セミナー・オーストラリアで受験指導にあたる。生徒からの「合格しました !」の報告を最高の喜びとしている。約20年の指導歴。教育免許・文科省日本語教授資格取得。京都大学・同大学院卒。

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