公立中高一貫校の選抜方法と対策

国際人へのステップ帰国生入試合格指南

School in Japan
公立中高一貫校の選抜方法と対策
 今回は、日本で注目を集めている「公立中高一貫校」の選抜方法・対策についてご説明します。
選抜方法
 2009年の公立中高一貫校87校の選抜では、多くの学校で適性検査と作文試験が実施されました。合格判定は、各学校の判定基準により小学校の調査書や当日の適性検査などの結果を基になされます。
 例えば、東京都のある学校では、小学校の成績と適性検査を1:3に換算し、合計点の高い順に合格としています。
適性検査の傾向
 各教科の内容を直接問うものではなく、総合的な学力や問題解決能力を見る内容になっています。
 国語型の問題は、作文・長文記述の傾向が強いと言えます。
出題例(東京都桜修館中):
「ごはん」の写真を見て考えたことを500〜600字で書きなさい。
 算数型の問題は、テクニックが必要な特殊算はほとんどありませんが、条件整理力・論理力などが必要です。
出題例(京都府立洛北中):
2★3=7、5★9=46、7★2★4=61のとき、4.5★3.4はいくつでしょう。
 理科型は、実験観察の方法を考え、結果を考察できる力が問われることが多くなっています。
出題例(千葉市立稲毛中):
食塩水と水を区別する方法を4つ考えなさい。
 社会型は、年号など暗記の知識を問う問題はほとんどありませんが、データ・資料の読み取り力が重視されています。 
出題例(東京都立小石川中):
資料を見てオーストラリアとイギリス・ドイツ・カナダのうちの1つとを比較し、日本へ入国する外国人の目的別割合の特徴を答えなさい。
適性検査対策
 まずは小学校で学習する内容をしっかりと習得することが基本です。その上で示された資料・図から何が問われているのかをつかむ力を培うこと、平面・空間図形に関するパズル思考の訓練、さまざまなジャンルの読書をしておくこと、行事などでは積極的な参加意識を持って自分の考えを述べるようにすること、記述の練習などが必要です。
 対策のまとめとしては、過去の問題からどんなタイプの出題がされるのかを把握し、しっかりとトレーニングを行うことが不可欠ということが言えます。


国際人へのステップ帰国生入試合格指南

長谷川玉絵(はせがわたまえ)
大手企業研究員を経て塾業界に入り、駐在員として来豪。以来、大塚セミナー・オーストラリアで受験指導にあたる。生徒からの「合格しました !」の報告を最高の喜びとしている。約20年の指導歴。教育免許・文科省日本語教授資格取得。京都大学・同大学院卒。

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