日本帰国後の中学入試対策

国際人へのステップ帰国生入試合格指南

For Returnee Students
日本帰国後の中学入試対策
 海外に滞在されてから日本に帰国される場合、帰国子女枠で入学試験を受ける場合が多いと思います。その日本における帰国子女の入試について、学習院女子中等科を例に、その問題や対策をお話します。
 まず試験科目ですが、「国語」「算数」と「日本語による作文」または「英語」です。

●国語の出題内容
 4,000~5,000字くらいの長文1題、漢字の読み10問と漢字の書き20問です。
 長文の設問のほとんどが「ぼくがまごついたのはどうしてか説明しなさい。」「『練習をするセンスがない』と『ピアノのセンスがない』の違いを説明しなさい。」などの記述です。字数指定はありませんので解答欄の大きさに合わせてどれくらい書くか判断する必要があります。
 漢字は一般枠中学受験と同程度です。
出題例:車が立ち往生する。道路がスンダンされる。
●国語の対策
 長文を正確に読み取り、登場人物の気持ちなどについてまとめる記述の訓練をしましょう。また、小学6年生までの漢字を中心に確実に書けるようにしましょう。
●算数の出題内容
 全部で10問前後を40分で解きます。内訳は計算2問、割合の一行題(頻出)、円の面積、またコンパスを用いた作図や三角形の面積比などです。
出題例:1÷7の小数第1,000位の数字は何ですか。
●算数の対策
 小数分数の四則混合算や□を求める逆算などの計算練習が大切です。すべての問いで答えだけでなく途中式を書く欄がありますので、普段から考え方をしっかり書くようにしましょう。一般の中学受験のテキストでは基本事項を身に着ければいいです。
●作文について
 自分の考えを適切に表現する力が求められます。
出題例:「『沈黙は金』ということわざに対し、あなたの意見や理由を述べる」「お正月の過ごし方とそれに対する考えを書く」
 学校側の評価の観点は、①テーマに沿っているか、②展開の仕方、③構成、④表現力です。また、原稿用紙でなく罫紙に書きます。書き方としては、いきなり書き出さず、50分のうち、はじめの10分で構成を考え、次の35分で書き、最後の5分で見直すといいでしょう。普段から日記をつけたり、新聞記事の感想を書いたりなどの書く習慣をつけましょう。
●まとめ
 ここでは1つの学校をとり上げましたが、帰国子女枠でも一般枠と同一問題、ほぼ同レベルの難易度の学校や英語だけで受験できる学校もあります。また、試験形態が変更になることもありますので、少し余裕のある学習を続けながら、どこの学校を目指すのかで学習の方向性を決めていくといいでしょう。


長谷川玉絵(はせがわたまえ)
大手企業研究員を経て塾業界に入り、駐在員として来豪。以来、大塚セミナー・オーストラリアで受験指導にあたる。生徒からの「合格しました !」の報告を最高の喜びとしている。約20年の指導歴。教育免許・文科省日本語教授資格取得。京都大学・同大学院卒。

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