1年の計を元旦に立て、親子で育つ1年に

共育ノススメ


Grow up with child

子どもと“共”に“育”つ、親を育てる子育て

1年の計を元旦に立て、
        親子で育つ1年に

「大いなる日の昇り来し今年かな」(羽村野石)という新春の句があります。新年を大いなる抱負と希望をもって迎えた心には、元日の太陽が一層の輝きと豊かさをもって応えてくれる、そんな心が伝わってきます。
 不思議なことに、新年を迎えると私たちは厳粛な気持ちになり、抱負や希望や願いが心の内に湧き上がってきます。そこで、この機を活かして家族1人1人が、今年の抱負や目標を文字や文章にしたためることをお薦めします。なぜなら頭に描かれた思いは、時間とともに薄れがちになりますが、具体的に言葉に出したり文字に書いたりすることで、頭にその思いが刻まれ、やる気が喚起されてくるからです。
 昨年放送されたNHKの「プロフェショナルたちの脳活用法」において、「言語にした内容は視覚的に確認できる文字や文章にすることで潜在的にあったものが引き出され、やるべきことが明確になる。その結果、頭の中に漠然と存在していた欲求や目標が具体的な形をとり始め、夢が現実となる」と茂木健一郎さんが言っていました。
 脳科学で分析されつつある言語化の効用が、新年の初詣や書初めなどの伝統的慣習にピタリと符合するのに驚きませんか。オーストラリアにいては日本のようにいきませんが、せめてご家庭の中で、親子共々に我が思いを文字にしたためて、新年のスタートを切ってはどうでしょうか。ここで大事なのは、親自身が自分の夢(子に対する希望ではなく、個人の目標、どんなささいなことでもいいので、今年実現させたいこと)を書くことです。子どもに夢を尋ねる前に、親自身が夢を語る。その夢を語る親の姿から、子どもは夢を見ることの素晴らしさを学びます。
 今年も「共育」の心を胸に、育ってもらいたい子同様、親も育ちましょう。
※蛇足。例えば、本好きな子にしたいなら、親が読書を楽しみましょう。読書をしない親からは、本好きな子は育ちません。


共育ノススメ

星野忍(ほしのしのぶ)教育アドバイザー
プロフィル◎第2次ベビー・ブーム世代の受験激戦時に予備校講師を務め、その後「価値創造のできる人材」を育てる教育実践の場を求めて1989年に来豪。Japanese Culture Academyを設立し、塾生の自己実現のための支援に尽力。独自の指導法で受験合格や日本語の学力増強の実績をあげてきた。学習などの相談、問い合わせはTel: (02)9415-1830

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