求められる「国際人の資質」と「独自性」

School in Japan

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国際人へのステップ
帰国生入試合格指南

帰国を控えた学生必見!日本で役立つ受験テクニックが登場。

求められる「国際人の資質」と「独自性」


今回は8月号で示した帰国生入試合格の核となる「国際人の資質」と「独自性」をどのように培っていくかをアドバイスしていきたいと思います。
①書類選考:提出する願書の中の1つに「推薦状」があります。そこに記載された学業成績や学校行事、生徒会活動、課外活動、スポーツ、人間性などから「異文化体験度」と「個性」を判断します。
②小論文:文字による面接として「国際社会における自分の役割」「異文化を理解するとはどういうことか」「海外体験を通して日本の社会問題について論じなさい」などのテーマを課し「国際人の資質」を問います。
③面接:志望理由とともに、必ず聞かれる「滞在国で得たもの」や「滞在国と日本の相違点」のような質問は具体的な応答を求め、海外経験をどう自分のものにしてきたかを評価します。
現地の日常生活の中で培う「国際人の資質」
「足下を掘れ、そこに泉あり」。入試対策の基本はオーストラリアの生活の中にあります。現地の生活に根ざさない英語や小論文の学習をしても、それは抽象的なものになりがちで、帰国生に期待される資質にはつながりません。
現地の生活に慣れるのにはある程度の時間を要しますが、その間に言葉の壁で苦労しましょう。苦労した分だけ忍耐力と集中力、そして何より英語力が身に着きます。
また、カルチャー・ショックを大いに感じましょう。「おや ? 」「なぜ ? 」を感じるほど、世界観が広がります。そして、その答えを見つけようとする意識的な学習が異文化理解へとつながっていきます。
学校行事や地域のクラブ活動、習い事にも参加し、現地に溶け込むようにしましょう。そこから生まれる友人との交流は、掛け替えのないものをもたらしてくれるでしょう。それに付随して、日本とは違う考え方やものの見方を身をもって体験でき、日本を客観視することができるようになるでしょう。
さらに、徐々にでいいですから社会に目を向け、国際問題に関心を寄せるようにしましょう。ある問題に対し、日本とオーストラリアはそれぞれどのような意見を持ち、どのように取り組んでいるのかなどを調べ、自分なりの意見を持つように心がけましょう。
最後に、多様な民族と文化によって構成される世界の中で必要となりうる「日本人としてのアイデンティティー」を確立していきましょう。多民族国家のオーストラリアでは、相対的に私たちは日本にいるより日本人であるという認識を持ちやすいです。しかし、それが漠然とした認識のままでは国際社会では武器になりません。その認識をアイデンティティーへと高めていくために、日本文化の核である日本語を通して日本について意識的に学んでいってもらいたいと思います。
以上述べてきたように、今生きているオーストラリアでの時間と場を、人生を豊かにするために大切に過ごす中に、肝心な入試対策が含まれていることを忘れないでください。
次回からは、実際の学科試験に対する取り組み方をお伝えしたいと思います。

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星野忍(ほしのしのぶ)
プロフィル◎第2次ベビーブーム世代の受験激戦時に予備校講師を務め、その後「価値創造のできる人材」を育てる教育実践の場を求めて1989年に来豪。Japanese Culture Academyを設立し、塾生の自己実現のための支援に尽力。独自の指導法で受験合格や日本語の学力増強の実績をあげてきた。

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