帰国入試で要求される学力とは(大学編・下)

School in Japan

School in Japan
国際人へのステップ
帰国生入試合格指南

帰国を控えた学生必見!日本で役立つ受験テクニックが登場。

帰国入試で要求される学力とは(大学編・下)

面接:
いよいよ入試の詰めとなる「面接」について説明していきましょう。
まず、面接を試験というより「自己アピールの場」と心得てください。試験ととらえると、とかく応答でエラーを無くそうと考え、型にはまった内容になり、面接官に強い印象を残せません。面接は書類選考や学科試験とは異なり、直接試験官と向き合える場ですから、自分を理解してもらえるように工夫し、ひと味違った自己表現に努めて「合格」へつなげましょう。
面接は時には書類や学科のスコアをひっくり返せるほどの威力を持っているので、大学側が面接で何を審査しようとしているのかを把握して対策を練りましょう。以下に、面接内容について重要な5つのポイントを簡潔に示しますので参考にしてください。
①国際性・国際感覚:帰国生入試をわざわざ実施している大学にとっての最大の関心事項です。語れるだけの海外体験を積み上げ、語学力の向上も心がけましょう。
②志望動機:目的意識のはっきりした学究意欲が盛んな学生を入学させたいのは当然です。志望大学、学部で何が学べるのかを調べ、入学後どう学びたいのかを考えましょう。
③一般教養・思考力:大学で学ぶのにふさわしい頭のキレる学生を採りたがっています。時事問題や専攻したい学部に関連する情報に関心を持ち、考えるトレーニングを重ねましょう。
④人格・一般常識:学識を実生活や社会に結びつけられる人間性豊かな学生を求めます。昨今、有名大学の学生による犯罪が大学の威信を傷つけている中、自分は何のために大学で学ぶのかを考え、自身を律する心とモラルを養いましょう。
⑤日本語聴解・口述能力:日本語での講義や研究に参加できる能力。日本語のニュースやラジオを活用したり、正しい日本語を話す機会を作りましょう。
次に、面接時のマナーも試験官の心理に大きな影響を与えますので、面接試験の対策本などから基本的なマナーを学び、その上で両親や友人らに協力してもらい面接のトレーニングをしておきましょう。
面接は書類審査や学科試験の後に行われるので、対策が後手になりがちです。しかし、ほかの試験同様、直前の付け焼き刃的な準備や当日だけの取り繕いは通用しません。大学側が真剣に受験生を判断しようとしているのですから、こちらも真剣に臨まなければ太刀打ちできないことを心得てください。
これをもって「帰国生入試で要求される学力」についての説明は終わりです。ここからは今までの説明を踏まえながら「帰国生高校入試」についての基本的な情報をお伝えしたいと思います。
現地校生のための高校合格作戦:
国際性や英語力を身に着けたい理由から現地校を選択され通学している生徒に、日本人学校に通う生徒と同等の学力を習得させるのは、物理的に大変です。できないことはありませんが、それに伴う生徒の負担は膨大で、生活は日豪の勉強で明け暮れることになることを、覚悟しなければなりません。このような無理をせずに高校合格を勝ち取るためには、現地校生を積極的に受け入れる学校や現地校生向けの試験を実施する学校を受験校に選ぶことです。このような高校は大抵、現地校生の受け入れのノウハウが蓄積されていて、入学後も現地校生の特質を伸ばしてくれる教育を実施している場合が多く、安心です。現地校生らしさを武器にして受験に臨むことで、生徒のやる気と誇りが育てられていくはずです(つづく)。


NA0904_KID5_L5.gif

星野忍(ほしのしのぶ)
プロフィル◎第2次ベビーブーム世代の受験激戦時に予備校講師を務め、その後「価値創造のできる人材」を育てる教育実践の場を求めて1989年に来豪。Japanese Culture Academyを設立し、塾生の自己実現のための支援に尽力。独自の指導法で受験合格や日本語の学力増強の実績をあげてきた。

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る