【インタビュー】片桐豊文さん/豪州唯一のオステオパシー

PR

健康も生活も最適なバランスが大切

オステオパシー

「オステオパシー(Osteopathy)」をご存知だろうか? 体は何らかの原因でバランスを崩した時に健康を損なう。オステオパシーは体を1つのユニットとしてとらえ、全体を見た上で、バランスを整え健康な状態にしていく療法だ。米国ではメディカル・ドクターと同じ正規の医者と認められ、豪州では投薬と手術以外の診断や検査などが認められている。現在豪州でオステオパシーの資格を持ち治療ができるただ1人の日本人、片桐豊文さんに話を伺った。


オステオパシーとの出会い

北海道出身の片桐さんは建設関連業界で10年以上働いていたが、業界の将来に不安を持ち、模索している中で「統合自然療法」を知る。西洋医学の代替療法としてアロマテラピーやリフレクソロジー、ナチュロパシーなどさまざまな療法を患者1人ひとりに合わせて治療を提案する療法で、専門学校で学ぶうちにもっと深く理解したいと考えるようになったと言う。

元々サーフィンが好きで海外生活の経験もあった片桐さんは、1人ではなく奥様と2人のお子さんと一緒に海外へ行き、そこで本格的に学びたいと願うようになった。「学ぶならアメリカかイギリス、オーストラリアという選択になりますが、最終的に治安の良さ、子どもの教育、暮らしやすさなどの点からオーストラリアに決めました」と語り、「理由の1つにサーフィンができる点もありました」と付け加えた。

そして2009年に家族そろって渡豪する。まずシドニーの語学学校へ通い、その後ナチュロパシーの専門学校へ通うことに。常々「手技で直接的に筋肉や骨、内蔵、神経にアプローチし治療を行う」ことを考えていた片桐さんは治療家への道を歩み始める。そのためには医者と同等の深い医学知識や実習が必要となるが「体に関して徹底的に学ぶことができれば、どこで何を学ぶのかはあまり重要ではない」と考え、幅広い選択肢の中からサザンクロス大学でオステオパシーを学ぶことを選択し、バイロン・ベイで暮らすことになった。

そして学ぶ内に、人間には自己回復能力があり、その自然治癒力を最大限引き出すためのサポートで、体のバランスをとることが大切だと知る。ただ、個人差や長年の生活習慣の違いなどにより最適なバランスは変わるため、表面的ではなく、その不調やアンバランスの原因をきちんと見抜かねばならないことを痛感。また自然療法にこだわる余り、西洋医学を完全にシャットアウトすることに疑問を投げかける。「方法や手段は何でも良いと思います。最適なバランスをとるために、必要があれば薬や手術などによる治療も薦められる、そんな治療家でありたいと思っています」と語ってくれた。

豪州での暮らしから感じたこと

大都会のシドニーからバイロン・ベイへ引っ越して暮らすうちに、地元に根づくサーフィン文化やヒッピー文化の良さにも気づく。「私が出会ったヒッピーの中でもだらしない人は本当にだらしないです。でも、全てを受け入れる彼らの姿勢、懐の深さは素晴らしいと感じ、バイロン・ベイへ来て、渡豪して本当によかったと心から思えました」と語る。

2児の父親でもある片桐さんはオーストラリアの教育についても、自分の好きなことを積極的にやらせる点が素晴らしいと考える。「のびのびと育ち、他の子どもから遅れてしまっても、それは個性の1つであり社会も受け入れるため、チャンスがたくさんあります。もちろん大人がしっかり見守り、必要があれば手助けをしますが、自分で考えてやりたいことを徹底的にやるのは、将来大学などで学ぶことに直結しますし、何よりも人生を楽しむことになると思います」と話してくれた。

片桐豊文(Toyohumi Katagiri)◎サザン・クロス大学卒業。豪州国内でただ1人のオステオパシーの治療ができる日本人としてロビーナのアライド・オステオパシーで活躍中。人間の体の構造を深く理解し、常に変化する状況に合わせて最適な治療を目指す。また誠実な人柄からゴールドコースト日本人会の副会長を務め、今年で4年目を迎える。

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る