声優・森田成一さん、アニメーター・松原秀典さんインタビュー

SYDNEY MANGA AND ANIME SHOW SMASH!

声優・森田成一さんアーティスト・松原秀典さんインタビュー

 

 日本のアニメやマンガをテーマにした祭典「スマッシュ」が8月10日、シドニー・ダーリン・ハーバーのコンベンション・センターで開催。今年の動員数は7,849人と過去最高を記録。マンガやアニメのキャラクターに扮したコスプレーヤーや家族連れなどで会場は埋め尽くされていた。毎年恒例のファン・グッズや画材などの販売会のほか、今年はゲストとして日本から声優の森田成一さん、桃井はるこさんをはじめ、日本を代表するアニメーター、キャラクター・デザイナー、イラストレーターの1人である松原秀典さん、バンドのラブリン・タンブリンが来豪し、それぞれがスペシャル・イベントに出演。本紙は、アニメ「ブリーチ」の黒崎一護役などで人気の森田さんと、映画『エヴァンゲリヲン新劇場版』などで作画監督を務めた松原さんに話を伺った。
*インタビューは、イベント前日に実施

 

 森田成一 さん

 

ーーー以前ブリスベン、ゴールドコーストで行われたポップカルチャーの祭典「スーパノーバ」に参加され、今回で3度目の来豪ですね。 
 オーストラリアに来ると、日本のサブカルがすごく周知されていて驚きます。皆さんの熱意を感じますね。シドニーは初めてですが、人が多くてビルが高い!すごいイベントになるなと期待しています。

 
ーーー日本とオーストラリアのアニメ・マンガのコンベンションには、どんな違いがあるのですか。 
 日本だとショーアップといって、ダンスやライブなどでお客さんに楽しんでもらう催しが多いのですが、こちらではパネル・ディスカッションなどがあって、実際に観客がゲストに質問できる機会が設けられています。 
 また、ファンの方々にも違いがあります。日本では「私は〜のキャラが好き」というようなコメントをいただくことが多いのですが、オーストラリアでは「これはどのような気持ちで演じて、どんなインスピレーションがもとになっているのか」という内面的・技術的な質問をよく受けます。

 
ーーー日豪では、アニメやマンガの感じ方や楽しみ方が異なるのでしょうか。 
 そうですね。作品が、どのようなアイデンティティーを持って作られているのかという点にこちらの皆さんは興味があるようです。日本では、声優はセレブやアイドルだと思われがちですが、オーストラリアでは役者として見られています。役者という立場からの意見を求められると、答えるのが難しい時もありますが(笑)、とても嬉しいですね。

 
ーーー声優の仕事は、日本と海外でどう異なりますか。 
 海外では1人ひとりブースの中で収録しますが、日本では3〜4本のマイクを使って、数名の声優が同時に録音をしています。そのため少ない回数で収録がすみますし、マイク・ワークという独特の技術も生まれました。日本のアニメが急速に成長したのも、このおかげなのかもしれませんね。

 
ーーー森田さんの今後の目標とは。 
 ハリウッドでオスカーを取りたいのはやまやまですが、後進の指導や現場で決定権を持つことも増えてきたので、どうやって正しい指導や決定ができるかということが課題です。

森田成一
◎声優・俳優。アニメ「BLEACH」の黒崎一護役や「TIGER & BUNNY」バーナビー・ブルックスJr.役などを務める。

 

 松原秀典 さん

 

ーー今回は初来豪ですね。オーストラリアの第一印象は?
 シドニー・オリンピックを印象深く覚えています。これからいろいろ見ていけるのが、楽しみですね。もし時間があれば、遠いですがエアーズ・ロックに行ってみたいです。

 
ーーエヴァンゲリオンなどのアニメやゲームに携わってこられましたが、CGなどが進化する中、アニメはどのように向上していると思いますか。
 画質が良くなり、表現の方法や手段が広がりました。ただ、人間が手書きした作画というものに対する楽しみがなくなってしまうのは、アニメが好きでこの仕事をしている身としては、少し寂しいような気がしますね(苦笑)。

 
ーー日本のアニメやマンガが海外の人に受け入れられていることについてはどう思われますか。
 日本のマンガやアニメは以前はあまり受け入れられなかったのですが、それが一転して裾野が広がって受け入れられるようになりました。自分たちが一生懸命作ったものなので、受け入れられてとても嬉しいです。せっかく作ったものですし、より多くの人に見てもらいたいし、愛されたいですよね。

 
ーー今回のイベントでは、観客の皆さんの前で、あるアニメのワンシーンの原画を描くというパフォーマンスをされますが、ほかのイベントでもされますか?
 今回が初めてですね。人前で描くのは普段ないことですし。1時間という短時間で描くことになりますが、うまくかけるかな…(笑)。けれども、皆さんが楽しんでいただけるようにできればと思います。*編注:当日はエヴァンゲリオンのワンシーンの原画を作成した。このパフォーマンスが行われたアート・ルームは超満員で、立ち見客であふれていた。

 
ーースマッシュでは、アマチュアのイラストレーターの方々が、絵を描いて競い合うという行事が盛り込まれていますが、絵を描く仕事を将来目指している方に、メッセージをください。
 練習や熱意も大切ですが、何よりも絵を描くことが好きであることが一番大事だと思います。好きな気持ちは、そうしろと言われてそうなるものでもないですし、好きであれば何事も自分次第で道は開けます。

松原秀典
◎アニメーター/キャラクター・デザイナー/イラストレーター。「サクラ大戦」「ああっ女神さまっ」「エヴァンゲリヲン劇場版シリーズ」で作画監督などを務める。

 

スマッシュ・フォト・ギャラリー


会場にはゲームやアニメ、マンガのキャラクターに扮したコスプレーヤーがいっぱい

ファン・グッズやDVD、コスチューム、画材などが、大きなホールで販売されていた

エントランス近くでは、スペースを陣取り、コスプレの写真撮影も行われていた

ゲーム大会、ゲスト出演トーク・ショー、ライブ、コスプレ大会など、催しが目白押し

 

【告知】来年はローズヒル・ガーデンズで2日連続開催決定!
 過去3年間、シドニー・ダーリン・ハーバーのコンベンション&エキシビション・センターで行われていた「スマッシュ!」。年々、訪問者が激増していることもあり、来年は会場を引っ越すことが決定した。次の会場は、シドニー西部ローズヒル・ガーデンズ。新しい会場では、さらにおもしろい催しが用意されるのだそうだ。そして今回、2日連続開催もダブル決定。今年見逃してしまった人は、ぜひとも来年に訪れてみてほしい。2014年は8月9・10日に開催だ。

 

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る