「ラーメンずんど」 と油そばを開発!─日豪プレス・新商品開発室

●新コラボレーション企画● 日豪プレス「新商品開発室」

「ラーメンずんど」× 日豪プレス
ラーメン、つけ麺に続き東京で大ブーム「油そば」を共同開発!

紆余曲折を経てついに油そば完成!
紆余曲折を経てついに油そば完成!

日豪プレスではこのたび「新商品開発室」を立ち上げ、どうしても食べたいメニュー、あるいは商品をプロとコラボして開発するプロジェクトを開始。初回となる今回はシドニーCBDの人気店「ラーメンずんど」と、現在東京でブームとなっている汁なしラーメン「油そば」を開発した。
今回のリポーター:馬場一哉(紙面で何度もラーメン・コラムを執筆してきたラーメン・マニア。「油そば」への思い入れも強く自作経験も少なくない)

2年ほど前、シドニーで人気のラーメン店「ラーメンずんど」オーナーのヒロキさんと雑談していた時のこと。

馬場「ずんどのマーボー麺って油そばに似てますね」
ヒロキ「え、油そばって何ですか?」
馬場「いわゆる汁なしラーメンです。スープがなくてタレと具材をごちゃごちゃにかき混ぜて食べるんですが中毒性が高くて病みつきになるんですよ。そうだ、ずんどでおいしい油そば作れませんかね?」
ヒロキ「面白いですね、いつかやってみましょう」

ことの発端はこんな感じだった。そして時は一気に経ち2年後の2015年11月。

ヒロキ「馬場さ~ん、うちのシェフが油そばを開発したんですが試食しませんか?」

実はこの2年間、ヒロキさんとは油そばに関して何度か情報交換をしていた。日本の人気店の情報や僕が自作した際においしかったタレのポイントを伝えたり、またヒロキさんもそれらを元にシェフに油そばのレシピを渡すなどしたという。同店トップ・シェフのシンさんは当時のことを思い出しながらこう語る。

シェフのシンさん(左)とハヤトさん「日夜美味しいラーメンを提供すべくがんばっているのでぜひ食べに来てください!」
シェフのシンさん(左)とハヤトさん「日夜美味しいラーメンを提供すべくがんばっているのでぜひ食べに来てください!」

「オーナーに見せてもらったレシピと写真を見ながらとりあえず賄いを作ってみたんです。お、という感じでしたね。店にあるものをうまく使って改良を重ねれば良いものができると感じましたがなかなか商品化には至らなかった。うちにラーメンを食べに来るお客さんがそれを求めるかと考えてしまったためです」

だが今年、いよいよ夏を迎えるにあたり、冷やし中華以外にも季節にフィットする新メニューが欲しいと考え、再度「油そば」に注目したという。

試作品完成の報を聞き、僕は店へと足を運んだ。まずタレと麺を絡めて食べてみたところ少し塩気が強いと感じた。僕はおもむろに酢とラー油に手を伸ばし2周ずつ回しいれた。実は油そばには酢とラー油が欠かせない。油そばは麺が熱いうちに酢とラー油をかけ底からタレと一緒に一気に混ぜることで初めて完成すると言っても過言ではない。酢とラー油をかけた途端、味が化けた。まぎれもなくそこには目指している方向性の油そばがあった。そして驚かされたのはずんどの自家製極太麺が油そばにパーフェクトにマッチしていたことだ。

チャーシューを細切れにした試作品。こちらもおいしかった。具材や味は常にアップデートしているとのことなので行った際はこちらのトッピングになっている可能性もある
チャーシューを細切れにした試作品。こちらもおいしかった。具材や味は常にアップデートしているとのことなので行った際はこちらのトッピングになっている可能性もある

タレの調合割合を確認するシンさん。バランスを整えるのにはかなり難航したという

タレの調合割合を確認するシンさん。バランスを整えるのにはかなり難航したという

この時点でかなりおいしくできていたが、より高いレベルを求めていくつか改良の余地があることを伝えさせていただいた。タレ自体の味について思うところを口にし、その後具材の海苔を板状のままで行くか刻み海苔にするか、チャーシューをそのまま載せるか刻むか等々話した。さらに気になったこととしてテーブル上に酢とラー油がなかったことを指摘し、油そばを出す際には必ず酢とラー油をセットで出しお客様に入れることを推奨してほしいと伝えた。

後日、さらに試作を重ねた最終形が完成(ページ最上部の写真)。シンさんはこう話す。「シェフのハヤトとともに2人で昼夜を問わず、試行錯誤を繰り返しました。かえしと油のバランスが本当に難しかったですが、最後は自分たちが食べておいしいと感じるものを目指し、紆余曲折の結果さらにおいしいものができたと思っています」

完成した油そばは味も更に整い素晴らしいのひと言。初めて油そばを食べた日豪プレスの女性スタッフも全員大絶賛の結果となった。油そばはスープがない分、カロリーもラーメンなどに比べかなり低く、実は女性にもお薦めなのだ

僕が初めて油そばを食したのは実に19年前、高田馬場にできた「ぶぶか」というラーメン店だった。ネーミングのインパクトが強く恐る恐る試したがガツンと来るおいしさに一瞬でやられた。その後都内で油そばを出す店が増えていく中、最終的に名店「東京麺珍亭本舗」に出会い、完璧に油そばにはまった(同店では油そば用の酢とラー油まで開発している)。

(左)特製のチャーシュー・ダレ。また油そばの味を方向付ける重要な要素だ (右)ベースには特製醤油、魚介エキス、チャーシュー・ダレ。そこに独自の油を合わせる
(左)特製のチャーシュー・ダレ。また油そばの味を方向付ける重要な要素だ (右)ベースには特製醤油、魚介エキス、チャーシュー・ダレ。そこに独自の油を合わせる

そして2016年1月、まさか今度はシドニーで本格的な油そばを食べられる日が来るとは。これを機に油そばブームに火が付けば、と願っているのは僕だけだろうか。

ずんど×日豪プレス特製の「油そば」はすでに期間限定メニューとして店頭に並んでいるのでぜひとも直接足を運んでその味を確かめてみてほしい。

油そばを食べる際のポイント

油そばを食べる際は必ず、酢とラー油を熱いうちに1周、できれば2周以上まわし入れること。その上で底からタレの絡んだ麺を持ち上げ上下をひっくり返しながら一気にかき混ぜよう。酢とラー油は冷めてからかけない方がいい。熱いうちにかけることで不思議なほどラー油の辛さも気にならず酢も馴染むのだ。かける量はもちろんお好みだが、自分が適量と思う以上に多くかけたほうが美味しいというのが僕の持論である。それでは皆さんLet’s Enjoy!油そば!!

■ラーメンずんど Ramen Zundo
■住所:Ground Floor, World Square, 644 George St., Sydney
■Tel: (02)9264-6113
■Web: www.ramenzundo.com.au
■Facebook: www.facebook.com/RamenZundo
■営業時間:毎日11:45AM~9PM

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