知らなきゃ損! 銀行サービスの活用法

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サーファーズ・パラダイス周辺では、日本語表示のできるATMも多い

知らなきゃ損!
銀行サービスの活用法

 
 いつかオーストラリアでマイホーム購入を考えている人、または既に住宅ローンを支払っている人や、ある程度の資産が既にあり住宅購入や投資を考えている人は、絶対知っておきたいオーストラリアの銀行の上手な活用法。ANZ銀行のサーファーズ支店副支店長・マクナイト千草さんに、銀行サービスの上手な利用方法を聞いた。
 
 誰でも日ごろから日常的に利用している銀行サービス。でも、オーストラリアの銀行の各種サービスを十分にフル活用している自信がある? と聞かれて「イエス」と答えられる人はどれだけいるだろうか。 オーストラリアの銀行とそのサービスを十分に活用して、将来の夢に向けて今からしっかりと備えるためにはどうすればよいのだろう?
 


ANZ銀行サーファーズ・パラダイス支店マクナイト千草副支店長

パーソナル・バンカーに相談しよう

 まずはせっかくオーストラリアにいるのだから、日本にはない「パーソナル・バンカー」という習慣を利用しなくてはもったいない、と言うマクナイトさん。「身体のことは健康診断をしたり、歯のチェックに定期的に行ったりして、日ごろから健康に気を付けている方が多いと思います。実はお金も、健康と同じように定期的にチェックや見直しをすることが大切なんです」。特に、少しでも貯金のある人や資産がある人は、お金の健康診断とでもいうような、定期的な見直しをした方が良いそうだ。「金利の状況や銀行の各商品も1〜2年もすれば変わっていきます。利用者の方も、収入や家族環境などが数年で変化していくことが多いですよね。1〜2年に1度は、テラーと呼ばれる窓口業務の者ではなく、机で応対しているパーソナル・バンカーたちとじっくり相談して、見直しをするといいですよ」。

日本人の担当者など、希望の担当者がいる場合は、事前に電話などでアポを取ってから出かけるとよいそうだ。「恥ずかしがらずに自分の状況を細かく伝えてくださると、こちらも的確なアドバイスができます。ぜひ気の合う担当者を見つけて何でも相談してみてください。お医者さんに病気を相談する時に隠しごとをしていたらなかなか的確な治療方法は見つからないですよね。お金のことも同じです」。

パーソナル・バンカーに相談すれば、将来への貯蓄やマイホーム購入を見据えたバジェット・プランニングや、現在のローンをもっと賢く利用する方法なども聞くことができるのだそうだ。「例えば私のお客様のケースでは、数年後にマイホームを購入したいという人に頭金を作るために毎週どうやって貯蓄していくのかをアドバイスしたり、現在住宅ローンを支払っている人に、毎日飲んでいるビールやコーヒーを2日に1回にして、週に10ドルだけ節約して住宅ローンに回すだけで、ローンの年数が数年変わってくるなどのアドバイスをよくしています。また、55歳からはスーパーアニュエーションを利用して税金を減額する方法もあります。ぜひ、細かなアドバイスが的確にできるパーソナル・バンカーを見つけてください」。

既に貯蓄があるのにまだパーソナル・バンカーを利用したことがないという人は、ぜひ活用してみよう。

 

住宅ローンは見直しが大切

 人生の大きな買い物だけに、住宅ローンでは失敗したくないと思う人も多いだろう。「ここ数年銀行の利息は徐々に下がってきており、今はかなりボトムに近い状態だと言えます。マイホームをそろそろ手に入れたいと考えている人には、とても良い時期です」と言うマクナイトさん。「金利が低い時には、固定金利型(Fixed Rate)のローンを利用して、数年間金利を固定してしまうといいでしょう。2つのローンに分けて、少額を変動金利にしてオフセットを付けることもできます」。どのローンをどのように利用すればいいのかはその人によるので、これもやはりしっかりとパーソナル・バンカーに相談するといいそうだ。

「20〜30年の返済期間を設けて住宅ローンを借りる人が多いのですが、途中で有利な金利を利用してさらに車のローンを上乗せしたり、ちょっとまとまったお金が必要な時に引き出すこともできます。もちろん、臨時収入があれば支払いに回してローン年数を減らすことも可能です。そうやって3〜4年でローンを変更したり、借り換えたりする人がとても多いんですよ」。日本では、1度住宅ローンを組んだら返済を終えるまでそのままという人も多いが、オーストラリアでは積極的にローンの見直しをすることも大切なのだそうだ。

 
資産運用

 日本人にとっては、やはり日本で資産を運用した方が安心だという気がしてしまうが、オーストラリアでの投資は、本当に安心して利用できるのだろうか。「オーストラリアの銀行や金融機関が安心できるかどうか、と思われる方は確かに多いかもしれません。でも、世界の金融機関の格付けをよくご覧になってみると分かると思うのですが、オーストラリアの主な銀行は日本の銀行より格付けが上です。ですから、日本の銀行が信用できると思うのであれば、オーストラリアの銀行はもちろん信用できると考えていいのではないでしょうか。また、元本を保証したロー・リスク&ロー・リターンの商品などで資産運用することもできます」。

そして、万が一銀行が倒産した場合も、政府保証(Guarantee Scheme)の支払い額が、現在25万ドルと定められている。ただし、この金額は政府の方針によって変更することがあるので注意が必要とのことだ。

また資産運用については、ファイナンシャル・プランナーのアドバイスを受けることが重要だとマクナイトさんは言う。「ファイナンシャル・プランナーは、その銀行の利用者なら無料で予約することができます。銀行専属のファイナンシャル・プランナーのいいところは、コミッションの高さという観点から商品をお勧めしないこと。貯蓄やローンのことだけではなく、スーパーアニュエーションや保険など、お金に関することを総合的に相談してみてください」。

■お役立ち用語集
 
【変動金利型ローン(Valuable rate)】
 変動金利とは、銀行の定めるレートが変動するたびに、その利率を反映して変動する金利のこと。現在は固定金利の方が変動金利より若干利息が安い。
 
【固定金利型ローン(Fixed rate)】
 オーストラリアでは全期間固定型は一般的ではなく、1〜10年までの期間を設定して現在の金利で固定することができる。期間が長くなるほど金利は上がる傾向にある。
 
【オフセット】
 銀行の変動金利型の住宅ローンでは、オフセットというオプションを付けることができる。貯金のための口座や日ごろ使う口座をオフセット口座に指定しておくと、その口座に入金された金額がすべて(または一部)ローンの支払いの一部としてみなされ、その分住宅ローンの借入額が減る。もちろん預金は普通の口座と同じように自由に出し入れできる。

 

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