小林裕太さん

フッティーを通じコミュニティーの発展を目指す
カールトン・フットボール・クラブ
コミュニティー・パートナーシップ・エグゼクティブ
小林裕太さん
写真=板屋雅博、カールトンFC


フッティーを通じ
コミュニティーの発展を目指す




小林裕太さん



 AFLチームの1つ、カールトン・フットボール・クラブでマルチカルチャル・プログラム担当者として活躍する日本人男性がいる。小林裕太さん、24歳。さわやかな笑顔とハッキリとした太い声が印象的な小林さんは、フッティーと仕事をこよなく愛する好青年だ。日々の仕事の内容ややりがいなどについてお話を伺った。

フッティーを通じコミュニティーの発展を目指す
カールトンの選手

 1歳の時にメルボルンにやって来た小林さんがフッティーと出会ったのは小学生の時。体当たりのプレーとスピーディーな動きに魅せられ、夢中になった。「フッティーはフィジカルでとてもペースが速い。バスケとサッカーとを組み合わせたようでもあるけど、ほかのどんなスポーツとも違う。オーストラリア独特のスポーツだから大好きです」。今でも地元クラブ・チームのサザンドラゴンズに所属し、プレーする。サザンドラゴンズといえば、去年、フッティー日本代表チーム「サムライズ」が豪州遠征時に戦った相手。小林さんはその時はプレーせず、オーガナイズ役に回った。サムライズの榊道人選手らとも親交が深い。
 小林さんがカールトンFCで働くようになったきっかけは2002年に遡る。AFLが主催するフッティーの世界選手権、インターナショナル・カップでサムライズと一緒にプレーした際、AFLのインターナショナル・コミッティーに所属していたサムライズのコーチを通じ、AFLのマネジャーに紹介された。小林さんはモナッシュ大学でビジネス・マネジメントを学ぶ傍ら、AFLで1年間のインターナショナル・トレイニーシップをこなした。その後、AFLにフルタイムで雇われ、カールトンFCでマルチカルチャル・プログラムを開始するために、2カ月間同チームに出向。その働きぶりが認められ、去年、カールトンFCでのフルタイム雇用が決まった。

フッティーを通じコミュニティーの発展を目指す
迫力満点の試合を会場で

 小林さんが進めるマルチカルチャル・プログラムは、新しく来た移民や難民が地域社会に溶け込めるよう、フッティーを通じてサポートするもの。カバーする地域は、カールトン、コバーグ、ブランズウィック、プレストンなどメルボルン以北の地域だ。中でもカールトンはとても国際色豊かで、最近は難民のアフリカ人が増えている。こうした移民、難民の子どもは、地域になじむことが難しく、勉強も遅れている場合も多いという。「スポーツはバリアを取っ払うのにとても良い方法。身長が高くても低くても、体が大きくても小さくても関係ないですから」。
 プログラムの対象は、主に小学3年生から6年生の子どもたちや若者。6週間にわたって、健康や栄養について教えたり、カールトンの選手たちが子どもたちと一緒にプレーしたり、スポーツ博物館に一緒に出かけたりと、盛りだくさんの内容だ。モナッシュ大学の留学生300人を対象にスーパー・クリニックと称し、選手たちがフッティーの基本的なルールやスキルを教えたりもした。
「仕事はすごく楽しくて、とてもやりがいがあります。子どもたちが成長していくのを、僕の大好きなフッティーで手助けすることができるから」と語る姿は誇らしげだ。

フッティーを通じコミュニティーの発展を目指す
Our Lady’s Help Christians Primary Schoolでのワン・ショット。セタンタ・オハルピン選手(奥左)と小林裕太さん(奥右)

 このプログラムはAFLと共同で進められており、AFLでは5年目、カールトンでは2年目を迎えた。去年は1,000人以上の子どもたちがこのプログラムに参加した。カールトンFCのほかにも、エッセンドン、リッチモンド、コリンウッド、ホーソン、ウエスタン・ブルドッグズなども同プログラムを導入している。
「プログラムを続けていけば、子どもたちはゲームについての知識が増えてお互いに話も弾むし、クラブにも所属できる。オージーや異なる文化を持つ人と交流できるようになる。成果はまだ目に見えないけど、長期で続ければきっと実を結ぶと思う」と自信を深める。
 最後に、今後の目標を尋ねると「健康や栄養、また環境について学べるような新しいプログラムを開発したい。そして子どもや若者だけでなく、障害者の方など、ほかのグループもアシストしたい」と頼もしい言葉が返ってきた。

カールトン・フットボール・クラブ(CFC)
◎通称ブルーズ。平均年齢23歳の若いチーム。キャプテンはクリス・ジャッド。ロッキー・ヘンダーソンとセタンタ・オハルピンが2大フォワード(ゴール・キッカー)。ラウンド5終了時で、3勝2敗。6位


小林さんからプログラムの一環として、読者の皆さんへ観戦チケットをいただきました !
(15組30名様)

フッティーを通じコミュニティーの発展を目指す
フッティーを通じコミュニティーの発展を目指す

■Carlton VS Melbourne
日時:6月5日(土)2:10PM〜
会場:MCG(Melbourne Cricket Ground)
CFC Web: www.carltonfc.com.au/
チケット応募先Email: viceditor@nichigo.com.au
チケットを希望の方は、氏名、住所、年齢、職業、電話番号、Emailアドレス、日豪プレスのメルボルンページに対する感想やご意見を明記の上、5月25日までに、メールで下記の宛て先までご応募ください。当選者の発表はチケットの発送をもってかえさせていただきます。

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