ニュースで振り返る──2012年重大ニュース

ニュース・ダイジェスト
ニュースで振り返る1年
重大ニューストップ5

 
 

政治・経済

 
No.1


党首選挙で勝利したジュリア・ギラード首相

党首選挙でギラード首相が勝利、ラッド氏に一定の支持


 2010年にジュリア・ギラード首相(当時副首相)に首相の座から追い落とされたケビン・ラッド氏の復讐劇は、首相の勝利で幕を閉じた。連邦与党労働党は2月27日、党首選挙を実施。71票対31票でギラード首相が続投を決めた。だが、ラッド氏は一定の支持を集め党内に遺恨を残す形となった。

 

No.2


炭素価格制度、大論争の末施行される


 連邦政府は7月1日、再生可能エネルギーの利用拡大を目指した炭素価格制度(炭素税)を施行した。電気料金などは大幅に上昇しているが、政府は所得税課税対象額の下限引き上げや給付金など手厚い補償策を実施した。炭素税は、ギラード首相が選挙公約を覆して導入したため強い反発を招いていた。同じく反対論が根強かった鉱物資源利用税(MRRT=資源新税)も7月、導入した。

 

No.3


2人の与党系議員の疑惑、ギラード政権揺るがす


  ギラード政権を揺るがした2つのスキャンダルに10月、進展があった。NSW州警察は10月24日、労組幹部時代に組合資金を派遣型売春サービスなどに使い込んだ疑惑が持たれているクレイグ・トムソン連邦下院議員(4月に労働党を離党、無所属)の自宅と事務所を家宅捜索した。同氏は現時点で刑事訴追はされていないが、損害賠償訴訟を起こされている。一方、男性職員に対するセクハラなどの疑惑で連邦下院議長を休職していたピーター・スリッパー下院議員(無所属)が10月9日、議長職を辞任した。少数与党の労働党は11年、下院の審議で貴重な1票を獲得するため、公金横領の疑いや不適切な行動などで野党内で評判の悪かったスリッパー氏を担ぎ上げ、採決投票権を持たない議長に就任させていた。数合わせのために「お騒がせ者」を1本釣りしたツケが回ってきた格好だ。

 

No.4


QLD州に保守のニューマン新政権誕生


 任期満了に伴うQ L D州議会(1院制)選挙の投票が3月24日、実施された。アナ・ブライ州首相(当時)の与党労働党は、事前の予想通り40以上の議席を失う壊滅的な敗北を喫した。キャンベル・ニューマン党首の野党自由国民党は議席数を2倍以上に拡大させる大勝利を収め、1998年以来14年ぶりの保守政権が発足した。労働党政権下で悪化した州財政の再建を最優先課題に掲げるニューマン新政権は、州職員の大幅削減策を打ち出し、労組が強く反発している。

 

No.5


日豪経済合同委員会会議、「協働」をキーワードに


  第50回日豪経済合同委員会会議が10月、シドニーで開催され、日豪経済連携協定(EPA)の早期締結を求める共同声明を発表して閉幕した。声明はまた日豪の「協働」をキーワードに掲げ、サービス産業やインフラなどの分野での2国間協力の強化を促した。

 
 

社会

 

No.1


党首選挙で勝利したジュリア・ギラード首相亡命希望者を豪州国内の施設に収容せず、国外に移送して審査することに

難民問題の解決に期待、国外審査決まる


 懸案の難民船問題が、解決に向けて動き出した。移民法改正案が8月16日に成立、密航船で不法侵入した亡命希望者の難民申請を国外で審査することが可能となった。保護した亡命希望者を国内の施設に収容せず、国外2カ所に移送して審査することで、難民流入の抑止力とする狙いがある。豪州の北方海域に漂着する難民船の問題は社会問題となっていた。転覆や遭難事故で多くの死者が出ていたが、与野党の対立から解決策を見いだせないままこう着状態に陥っていた。

 
No.2


大手企業の大量リストラ続く


 11年から合理化を進めている航空最大手のカンタス航空は5月、さらに約500人の人員を削減すると発表した。また、地方紙「シドニー・モーニング・ヘラルド」などを発行する新聞・雑誌大手フェアファクス・メディアは6月、今後3年間で1,900人を削減するリストラ計画を発表した。米フォード・モーターの子会社フォード・オーストラリアも7月、V IC州の工場の減産に伴い約440人を削減すると発表した。全国平均の失業率は5.4%(10月)と依然、低水準で推移しているものの、大手企業による大規模なリストラの動きが豪州社会に影を落としている。
 
No.3


アフガニスタンで5人戦死、ベトナム戦争以来最悪


 連邦政府は8月29日、アフガニスタンで豪国防軍兵士5人が戦死したと発表した。3人は謀反を起こしたアフガニスタン兵士の銃撃で、2人はヘリ墜落事故でそれぞれ命を落とした。1日に戦死した豪兵の数としてはベトナム戦争以来最多。同国での軍事作戦中の豪兵の戦死者数は11月末時点で合計39人。
 
No.4


バリ島爆弾テロ10年の追悼式典


 インドネシアのバリ島で10月12日、豪州人88人を含む202人が死亡した爆弾テロ事件から10年の追悼式典が開催された。ギラード首相やアボット野党保守連合党首、当時首相だったハワード氏らが参列した。バリ島は海外旅行先としてオーストラリア人に人気があり、事件は米・英とともに対テロ戦争に参加したオーストラリアを標的にした格好。当時の国内社会を震撼させた。

 
No.5


シドニーの繁華街で凶悪事件発生


 シドニーの繁華街キングス・クロスの路上で7月7日夜、18歳の少年が突然男に殴られて意識不明となり、病院で死亡する事件が起きた。NSW州警察は18日、10代の容疑者を逮捕した。容疑者は別の通行人2人も次々と襲撃していた模様。週末の夜の盛り場で無差別に通行人を狙った犯行は、市民に大きな衝撃を与えた。事件を受けて、シドニーでは酒場やナイトクラブの規制など安全対策を求める声が強まっている。

 
 

日本(時事通信社提供)

 

No.1


衆院が11月16日に解散され、12月16日に投開票される

衆院解散、12月16日投開票


 衆院は11月16日午後の本会議で解散された。与野党は「12月4日公示−同16日投開票」の衆院選に向け、事実上の選挙戦に突入した。自民、公明両党は政権奪還を目指しており、民主党が308議席の歴史的大勝を収めた2009年8月の衆院選に続き、政権交代が行われるかが焦点。「決められない政治」への不信感を背景に、日本維新の会や太陽の党、みんなの党などの「第三極」が勢力を伸ばせば、民主党も自公両党も過半数を獲得できず、選挙後の政局が流動化する可能性もある。
 

No.2


17年ぶり消費税率上げ


 社会保障と税の一体改革関連法が8月10日成立し、消費税率を現行の5%から2014年4月に8%、15年10月に10%へ2段階で引き上げることが決まった。消費増税は1997年4月以来17年ぶり。
 

No.3


大飯原発3号機、送電再開


 関西電力は7月5日、大飯原発3号機(福井県おおい町、出力118万キロワット)の発電と送電を再開した。国内原発からの電力供給は、5月5日に北海道電力泊原発3号機(北海道泊村)が定期検査で停止して以来2カ月ぶり。
 

No.4


尖閣諸島を国有化


 政府は9月11日午前の閣議で、沖縄県・尖閣諸島を国有化するため、購入費用として2012年度予算の予備費から20億5,000万円を拠出することを決定した。この後、地権者と島の売買契約を締結し、尖閣諸島を国有化した。18日、中国各地で日本政府の沖縄県・尖閣諸島(中国名・釣魚島)国有化に抗議する反日デモが呼び掛けられ、北京、広州( 広東省)、上海、瀋陽(遼寧省)、蘇州(江蘇省)など70以上の都市・地域でデモが展開された。
 

No.5


韓国大統領が竹島訪問


  韓国の李明博大統領は8月10日、日本と韓国が領有権をめぐり対立する竹島(韓国名・独島)を訪問した。大統領の竹島訪問は史上初めて。野田佳彦首相は10日夜の記者会見で、「未来志向の日韓関係をつくる中、極めて遺憾だ。毅然(きぜん)とした対応を取っていく」と強調した。

 
 

世界(時事通信社提供)

 

No.1


米大統領選で再選されたバラク・オバマ大統領

オバマ氏再選−米大統領選


 米大統領選は11月6日、各地で投開票され、民主党のバラク・オバマ大統領(51)が共和党のミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事(65)を破り、再選を果たした。大統領は選挙人538人中275人を獲得、203人のロムニー氏を上回り、勝敗ラインの270を超えた。選挙戦は景気・雇用の本格回復に向け、どう道筋を付けるかが最大の争点になった。
 

No.2


習近平氏、総書記に選出−中国共産党


 中国の第18回共産党大会の閉幕を受け、第18期中央委員会第1回総会(1中総会)が11月15日、北京で開催され、胡錦濤氏に代わる新たな総書記(序列1位)に習近平国家副主席(59)が選出された。党トップの交代は10年ぶり。最高指導部・政治局常務委員は重大問題を少人数で決定するため現在の9人体制から、習氏や李克強副首相(57)ら7人に減員し、総書記の権限強化を図った。
 

No.3


シリア内戦の死者4万人超える


 在英人権団体「シリア人権監視団」は11月22日、2011年3月に反体制運動が始まり、内戦に陥ったシリアでの死者が4万人を超えたことを明らかにした。AFP通信によると、死者の内訳は民間人2万8,026人、シリア軍からの造反兵1,379人、軍兵士1万150人、所属不明者574人。
 

No.4


金正恩氏、「第1書記」に−北朝鮮


 朝鮮中央通信によると、北朝鮮の平壌で4月11日、労働党代表者会が開かれ、最高指導者の金正恩氏(29)が新たな党最高ポストの「第1書記」に就任した。正恩氏を党のトップとする新たな体制が正式にスタートした。
 

No.5


イスラエルとハマスが停戦


 イスラエルとパレスチナ武装勢力の軍事衝突をめぐり、調停役のエジプト政府は11月21日夜、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスとイスラエルが停戦で合意したと発表した。14日から8日間に及んだガザ攻撃でパレスチナ人の死者は154人に達し、イスラエル側でも5人が死亡したが、イスラエル軍の地上侵攻で被害が拡大する事態は回避された。
 
 

スポーツ(時事通信社提供)

 

No.1


8月に行われたロンドン五輪では、日本のメダル数が史上最多に

錦織、四大大会初の8強−テニス


 第30回夏季オリンピック・ロンドン大会は8月12日夜(日本時間13日早朝)、ロンドン市内の五輪スタジアムで閉会式が行われ、閉幕した。今大会での日本の金メダルは7個で、「15個以上」とした目標には届かなかった。一方でメダル総数は2004年アテネ大会を上回る史上最多の38個に達し、25個にとどまった前回の北京大会から大きく盛り返した。
 

No.2


習近平氏、総書記に選出−中国共産党


 テニスの全豪オープンは1月23日、当地のメルボルン・パークで男子シングルス4回戦が行われ、第24シードの錦織圭(フリー)が第6シードのジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)を2−6、6−2、6−1、3−6、6−3で破り、四大大会で初めて準々決勝に進出した。日本男子では1995年ウィンブルドン選手権の松岡修造以来、全豪では32年に佐藤次郎が4強、布井良助が8強に進んで以来、80年ぶりの快挙となった。

 

No.3


小野、豪へ移籍−サッカー


 サッカーのオーストラリアAリーグ、ウエスタン・シドニー・ワンダラーズは9月28日、J1清水のMF小野伸二(33)を獲得したと発表した。10月1日朝、シドニー空港に到着。6日、今季初戦のセントラル・コースト戦でデビューした。12日、敵地で行われたアデレード戦で移籍後初めて先発し、フル出場した。20日、ホームで元イタリア代表FWデル・ピエーロが在籍するシドニーFCと対戦した。
 

No.4


日本、豪州と引き分け−サッカーW杯予選


 サッカーのワールドカップ(W杯)ブラジル大会アジア最終予選B組は6月12日、ブリスベンでオーストラリア−日本が行われ、1−1で引き分けた。
 

No.5


横綱日馬富士が誕生−大相撲


 日本相撲協会は9月26日午前、東京・両国国技館で九州場所の番付編成会議と臨時理事会を開き、名古屋場所と秋場所で連続全勝優勝した大関日馬富士(28=本名ダワーニャム・ビャンバドルジ、モンゴル出身、伊勢ケ浜部屋)の横綱昇進を満場一致で決めた。2007年夏場所後に昇進した白鵬以来、5年4カ月ぶりに70人目の横綱が正式に誕生した。
 
 

芸能・文化

 

No.1


米人気歌手のホイットニー・ヒューストンさんが2月に死去した

ホイットニー・ヒューストンさんが死去


 米人気歌手のホイットニー・ヒューストンさんが2月11日(米国時間)、米カリフォルニア州ビバリーヒルズ地区のホテルで溺死しているところを発見された。48歳だった。グラミー賞授賞式を翌日に控えてホテルに滞在していたところ、入浴中にコカインの影響のため心臓発作が起こり、浴槽に沈んだことが死因と見られている。
 

No.2


アンジーとブラピがついに結婚


 米人気女優のアンジェリーナ・ジョリーと俳優のブラッド・ピットが4月、7年ほどの事実婚を経て、ようやく正式に婚約したことを発表した。2人の背中を押したのは、6人の子どもたちだったと言われている。結婚式の日取りは、11月28日現在、未定。
 

No.3


森光子さん心不全で死去−92歳


 舞台『放浪記』で2,000回以上出演し、文化勲章や国民栄誉賞を受賞した女優の森光子さんが11月10日、肺炎による心不全のため都内の病院で死去した。92歳だった。14日、本人の希望で家族だけの密葬が執り行われた。これまで、栄養管理のために短期入院することがあり、9月から大事をとって入院していた。森さんは、静かに眠るように息を引き取ったという。

 

No.4


芸能人生活保護不正受給問題が浮上


 お笑いコンビ、次長課長の河本準一の親族が生活保護費を不正受給していた問題を発端に、同じくお笑いコンビ、キングコングの梶原雄太においても同様の問題が浮上するなど、さまざまな芸能人に不正自給の疑いがかけられた。河本は5月に不正受給の事実を認め、都内で記者会見を行い謝罪した。
 

No.5


オセロ中島、洗脳騒動


 お笑いコンビ、オセロの中島知子が、自称占い師の女性の助言で家に閉じこもり、自宅および個人事務所の家賃を滞納したため、家主の俳優・本木雅弘、エッセイスト・内田也哉子夫妻から提訴されるという騒動が起きた。中島は占い師と同居し、家族・知人との連絡を絶っていた。現在は自宅を退去し、復帰を目指している。

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