第3回 「熱意」の適切な伝え方

オーストラリア留学でキャリア・アップ

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第3回 「熱意」の適切な伝え方

前号で「熱意×能力×方向性」の話をしましたが、今回から数回にわたりその1つ1つについてもう少し詳しく解説します。

オーストラリアで就職したいという人は、一定以上の熱意はお持ちでしょうが、その伝え方を間違っていませんか?いくら本人にやる気があっても、相手=企業側に伝わらなければ意味がありませんし、比較対象者が存在することも忘れがちです。多くの人から豪州就職の相談を受けますが、この熱意を履き違えている人は決して少なくありません。日本から「熱心に」履歴書を送る人もいますが、残念ながら論外ですし、アポイントなしで企業にレジュメを送ることも今の時代には迷惑がられることも多いでしょう。配慮なき熱意は残念ながら伝わりません。

企業側としては採用活動の際、会社の今と将来を担う人材採用の活動自体には労を惜しみませんが、直接的に採用に関わらない余計な手間はかけたくないものです。そのため多くの企業で「永住ビザ、もしくは市民権保持者」を前提として採用活動を行っています。乱暴な言い方をすれば「うちで(この国で)働きたければビザは用意しといてね」ということです。自身のやる気を伝えるためにもまずは「永住ビザを取得する」ことを勧めます。永住ビザ保持自体が評価されるというよりは、ビザを取得するという具体的行動を起こしたことで少なくともオーストラリアという国で懸命に頑張っていくという意思表示になります。

一方、昨年の移民法改定のために(まだまだ取得できますが)個人での永住ビザ取得は以前より厳しくなっています。企業にとっては、これまでと比較すると今後は人材を確保しにくくなるということで、以前は消極的だった企業も就労ビザのスポンサーを検討し始めています。まだ主流となっているわけではありませんが、今後確実に現地採用での就労ビザは増加するでしょう。その場合でも通常、企業側はできるだけリスクを軽減するために試用期間を作りたいと考えます。つまり、スポンサーを前提とした場合、できるだけ制限がない状態で一定期間働ける人が優先されます(優先順位は、①卒業生ビザ、②一定期間ビザの残っている学生ビザ、③WHビザ、④期限が近い学生ビザ)。これこそ企業に対する配慮と言ってもいいでしょうが、いずれも自力で取得できるビザですから、最低でも試用期間分のビザは確保しておく必要はあるでしょう。

このように企業側の立場に立った行動は最低限行った上で熱意をアピールする、ということが大切です。


オーストラリア留学でキャリア・アップ

山口幸司(やまぐち こうじ)

金融業界経験後、シドニー大学大学院MOTコースに留学。一時休学を経て2007年7月卒業。在学中から、スタッフ・ソリューションでマーケティング及び留学カウンセリングを担当、2010年4月代表に就任。日本での人事担当経験と現職の経験を活かし、就職に有利な留学アドバイスを行う。日豪の就職事情にも精通。

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