第4回 色の持つ印象と組み合わせ方

SPEC Design College
デザイン・ラボ

ビジネス・シーンで生かせるデザインのコツを紹介するコラム。

第4回 色の持つ印象と組み合わせ方

色を組み合わせて見出しや内容を強調したり、情報を差別化し画面を見やすく工夫し、良い印象を与えることを「配色」と言います。文字やイメージ、レイアウトの関係も配色1つで変わります。皆さんが目にする雑誌やファッション、インテリアなどすべてが感覚的に美しいと感じられるように配色されています。

色には赤や青などの色相、鮮やかさの彩度、明るさの明度があり、同じ色相の色でもトーン(明度と彩度)を変えるだけで印象が大きく変わります。例えば、彩度の高い鮮やかな赤は力強い印象になり、明度の高い白っぽい赤(ピンク)はかわいい印象になります。空色、水色のような青は爽やかさ、知性的な印象、若葉の様な緑は穏やかさ、協調性、自然な印象を与えます。明度の高い淡い色調はソフトな印象、彩度を下げた灰色みの色調では、上品な印象を作ることができます。これら色が与える印象を意識して配色しましょう。

配色には古くからさまざまな技法がありますが、その中でも手軽なのが近い色相、トーンの色同士の組み合わせです。色相が似ている色を組み合わせると、調和がとれ全体の統一感を保ちながら、トーンが違うことで鮮やかな色を引き立てます。

ポイントは色を使い過ぎないこと。多くの色を使い過ぎるとまとまりがなくなり、目立つものが目立たなくなります。使用する色は3〜5色、この内一番目立たせるメイン・カラーは1色(5色使用の場合は2色)にし、残りはメイン・カラーをサポートする色にすると効果的です。多くの色を使う場合は1色をグレーにします。グレーは色同士の衝突を和らげる効果があります。

チラシや企画書はもちろんのこと、ファッションやインテリアなどいろいろなものに活用してください。

 


 

著者・麻野高宏
◎グラフィック・デザイン歴28年。12年間、日本のデザイン会社での数々の功績を残し、1999年にグラフィック&ウェブ・デザイン会社「Studio SPEC Pty. Ltd.」をシドニーで設立。デザインの質と信頼性で定評を得る。2010年には現場で学ぶデザイン・スクール「SPEC Design College」を設立。Web: www.studiospec.com.au(スタジオ)、www.specdesign.com.au(カレッジ)

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