第6回 伝わるグラフ

SPEC Design College
デザイン・ラボ

ビジネス・シーンで生かせるデザインのコツを紹介するコラム。

第6回 伝わるグラフ

グラフは複数の数字情報を図形を使って視覚的に表したものです。前回の表組みと同じく、資料、企画書、プレゼンテーションの中で、コンテンツの説得力を増してくれる重要な要素です。グラフは棒グラフ、円グラフ、折れ線グラフなどがあり、データを直感的に伝えることができます。ビジネスの現場では、Excelなどのオフィス・ソフトを使って作成することが多いと思います。今回は、オフィス・ソフトで作ったグラフに少し手を加えて、見栄え良く分かりやすくするコツをご紹介いたします。

グラフは直感的に伝えるものです。データ・グラフは既に複雑なので、さらに飾る必要はありません。できるだけ余分なものを削りましょう。棒グラフの場合は、棒の間隔を空けてゆとりを持たせます。棒グラフ、折れ線グラフの目盛りとなる罫線を取ることで、グラフがすっきりし分かりやすくなります。数値の差が分かりにくい場合は、目盛りの表示を変えると差を強調できます。

特に強調したい情報は、そのグラフのみ色を変更したり、矢印や枠、アイコンを付けて引き立てると、何を見てほしいのかがひと目で分かるようになります。1つだけ違うものがあれば、敢えて言葉で説明しなくても、見る人の視線は自然に重要なポイントへ行きます。

さらに重要なポイントを強調する場合は、数値やコメントをグラフに添えて記載することで、要点を明確にできます。言葉と数値があることで、情報が頭に入りやすくなります。

これらを組み合わせることで、見る人の注意を引き、印象付けることができます。特にプレゼンテーションの場面では、グラフ全体を見せることではなく、グラフのデータから示される情報を伝えることが目的です。そのグラフで「何を示したい」のかを明確にし、示したい部分だけを強調することが大切です。

少し手を加えるだけで、グラフはさらに分かりやすくなります。前回の表組みと合わせて活用してください。

 


 

著者・麻野高宏
◎グラフィック・デザイン歴28年。12年間、日本のデザイン会社での数々の功績を残し、1999年にグラフィック&ウェブ・デザイン会社「Studio SPEC Pty. Ltd.」をシドニーで設立。デザインの質と信頼性で定評を得る。2010年には現場で学ぶデザイン・スクール「SPEC Design College」を設立。Web: www.studiospec.com.au(スタジオ)、www.specdesign.com.au(カレッジ)

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る