第14回「目に青葉」

慣用表現英語でDo You Know ?

日本語の慣用表現
        どう言うの
英語で Do You Know ?
オーストラリア国立大学
アジア研究学部日本センター准教授 池田俊一

第14回 「目に青葉」

 5月。日本は新緑の候(the season of fresh verdure)。「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」と江戸時代の俳人、山口素堂の句にもあるように、木々の青葉 (green leaves [foliage]; greenery)が映える季節を迎える。日本語では、実際に緑色のものを「青」という言葉で表すことが多い。今回は、この「青」という言葉が入った慣用句を取り上げてみよう。
例1 あいつはまだ青二才だ。(He is in the green apple stage.)
「青二才(a green [raw, callow] youth; a stripling; a squirt; a greenhorn; a green hand; a fledgling; a novice)」という表現は、まだ経験の乏しい未熟な年少の男を、生意気な奴という気持ちで指す。自分のことをへりくだって言う時にも使われる。
例 2 私のような青二才に、そんな大役が務まるでしょうか。(I wonder if a fledgling like myself can perform such an important duty.)
 次に、青い葉、つまり緑色の菜っ葉に塩を振りかけると萎れることから、元気がなく、萎れている様子を「青菜に塩」(as crestfallen as can be) と表現する。
例 3  今朝は、勇んで大学入試の結果発表を見に行ったのに、不合格と分かった途端に、青菜に塩の状態に陥った。(Though he was in high spirits this morning when he went to check the result of the university entrance examination, he’s been in a state of disappointment and as crestfallen as can be the moment he learned that he was unsuccessful.)
 また、稲の取り入れ前に、収穫高を見越して前もって安く米を買うことから、最終学年になって間もない学生(最近では、大学3年在籍時からもあると聞くが)と入社契約を結ぶことを「青田買い (buying rice before the harvest)」と表現する。
例 4 世間の批判を浴びながら、多くの会社の青田買いは改められない。(While they are criticised bitterly by many people, a large number of companies won’t change their policy of hiring would-be graduates who are still enrolled in their final year at the university.)
 もう1つ、誰かが非常に怒っている様子を「青筋を立てて怒る(turn purple with rage)」と表現する 。
例 5 あの人は、青筋を立てて怒った。(She was blue in the face with anger.)
 今回の表現がすべて分かれば、青信号 ! (A green light for you should you understand all the expressions in this session!)
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件名:日本語・池田先生係

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