シドニー日本人学校の生徒が1日新聞記者体験!

シドニー日本人学校の生徒が1日新聞記者体験!

8月3日、シドニー日本人学校の生徒2人が、同校の職場体験学習の一環として日豪プレス編集部を訪問した。さまざまな職業を実際に体験することで、各職業の特色や仕事内容を理解し、将来の職業選択に生かすことを目的にしたプログラムである職場体験学習。今回は伊藤りんさん(イヤー8)と大塚陽菜さん(イヤー7)の2人が1日記者となり、取材と記事作りを体験。シドニー・キングスフォード・スミス国際空港内にあるANAシドニー支店シドニー空港所の整備担当・アシスタント・マネージャーの森慶史さんにインタビューを行った。

伊藤りんさん(以下、伊藤):整備士さんは具体的にどのようなお仕事をされていますか?

森慶史さん(以下、森):飛行機の点検と修理の仕事がメインです。着陸後の朝と夜の離陸の約3時間前に飛行機の全体、外側と客室とコックピットの点検をして不具合がないかを確認します。不具合を直し、お客様に安心して安全に乗って頂ける状態を作り、その飛行機を客室乗務員とパイロットに渡すという仕事ですね。

伊藤:お仕事のやりがいは何ですか?

森:いろいろありますが、さまざまな人が関わって、1つの便を安全に送り出せるということです。私は一等航空整備士として仕事をしていますが、客室乗務員やパイロット、空港でお客様を案内してる係りの人など、1便の飛行機を飛ばすのにたくさんの人が関わっています。普段、お客様として乗っていると気付かないことですが、飛行機の床の下には貨物などがたくさん積んであって、その荷物を搭載する人がいたり、もちろんチケットを売っている人もいます。皆で1つのものを作り上げるという面白さが私は大好きなので、そういったところがやりがいです。

大塚陽菜さん(以下、大塚):整備士になるためにはどのような資格が必要ですか。また、どのような学校に入れば良いのですか?

森:整備の仕事には国家資格が必要で、実務経験や勉強が必要です。最初は、先輩にいろいろなことを教えてもらいながら自分でも勉強し、資格を取るまでは、下積みとして一等航空整備士のお手伝いをし、資格を取って初めて1人前の一等航空整備士と言われるようになります。日本だと、一等航空整備士になる道としては、高校を卒業して専門学校か大学に行くことになります。その後必要なのは、法律で定められている実務経験と、飛行機に関する試験への合格です。私のように航空会社に入社する、もしくは飛行機の整備を専門とする会社に入って実務経験を積んだ上で資格を取得するというプロセスが一般的です。

大塚:今後の展望を教えてください。

森:日本では、飛行機の一等航空整備士の資格は機種ごとに分けられています。ANAがシドニーに運航している飛行機はボーイング787という一番新しい飛行機なのですが、私は最初767という少し古いタイプの飛行機で資格を取りました。その後また勉強をして787の資格も取りました。機種ごとに勉強をしなければならないので大変ですが、もし新しい機種が出たらまたその機種の勉強をして新しい飛行機の仕事をしてみたいです。

大塚:シドニーの他に働いてみたい都市はありますか?

森:まだANAが就航していない都市の空港に新規就航する際の、人・工具・部品・ルールといった整備体制を新規に開設する仕事に携わってみたいと思っています。

全日本空輸株式会社(ANA)
■Web: www.ana.co.jp

整備士さんの仕事道具

ベスト:夜でも安全に活動できるよう、目立つ色の物を身に着けている。

イアマフ:エンジン音から耳を守るための物。

iPad:不具合の報告や連絡を受けるために使ったり、東京の整備コントロール・セクションからアドバイスをもらったり整備マニュアルを見るために使用する。

懐中電灯:暗い所や夜でも点検できるように持っている。

帽子:海外の整備士にオールド・ファッションだねと言われたキャップはユニフォームの1つ。

工具:よく使うため腰に付けていつも持ち歩いているという工具は、ドライバー、六角レンチ、プライヤー、スケール(定規)、デプスゲージ(タイヤの溝の深さを測る物)など。

取材を終えて ~2人の感想~

●伊藤りんさん
 取材やテープ起こし、記事作りは、苦戦することもありましたが、どれも勉強になって面白かったです。特に取材では、インタビューする相手の話を引き出すことがとても難しいと知りました。しかし、整備士さんのお仕事について知ることができて良かったです。中学生の職場体験とかけまして、整備士さんのお仕事と解きます。その心は「飛び立つ翼に、元気を与えてくれるでしょう」。学んだことを学校生活で生かしていきたいと思います。貴重な体験をありがとうございました。


●大塚陽菜さん
 私は今回の職場体験を通して、仕事の大変さ、すばらしさを学ぶことができました。その中で私が特に印象に残っているのは、日豪プレスの中でも役割分担がされていて、各部署ごとに決められた役割があるということです。例えば、取材に行って記事の素材をそろえる編集部、クライアントから広告を集める営業部、写真や文字を元に広告や記事をデザインして新聞の形にするアート部など、さまざまな部署同士が協力し合って1つの記事を作り上げる姿にとても驚きました。

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る