【QLD】オーストラリア留学特集 親子留学のリアル・ライフ お薦め英語学習法③

留学特集

親子留学中のお母さんにインタビュー①
親子留学のリアル・ライフ

身近に自然がいっぱいのオーストラリアは、治安の良さと気さくな国民性で、子どもを連れての「親子留学」に最適な留学先であると言われている。特に日本の子どもたちにとっては、気軽にビーチへ出掛けたり、至る所にある公園で遊び回ったり、外で自然に親しむ機会が多いオーストラリアは魅力的で飽きることがないはずだ。
 親も子も共に英語を学べる語学留学や、子どもの英語教育のための留学など、留学の形や滞在年数は人それぞれで幅広い。しかし、異文化に触れ、日本語の通じない英語環境の中に身を置くことは、英語を身に着けるだけではなく、他者と意思の疎通を図るために、“しっかりと自分の意思を伝える大切さ”を身をもって知ることができる。留学生活を通して備わる「英語力」と「人と関わる力」は、かけがえのない財産と言える。
 ゴールドコーストで親子留学を体験している2人のすてきなお母さんに、留学までの過程や同地での生活の様子、感じることなど、これから親子留学を検討する家族への、ヒントになれば、という思いを込めて“リアル・ライフ”を語ってもらった。(取材協力=oyako-ryugaku.com/堀川あかりさん)

親子短期留学

清水桃子(しみずももこ)さん、麟太(りんた)くん親子


●子どもの年齢/学年:9歳/小学4年生
●渡豪年月日:2018年7月14日
●留学期間:夏休みを利用して48日間
●居住場所:サウスポート(ゴールドコースト)
●居住状況:コンドミニアムのレント
●留学の予算:おおよそ1万2,000ドル(学費、住居費、生活費、他申請費用など)
●留学計画期間:7カ月
●ビザの種類:観光ビザ

親子留学に至った理由

お母さんの清水桃子さんは、過去に1年間カナダに留学した経験があり、英語を理解し話せるようになると、“言葉の壁”がなくなり、将来への選択肢も広がることを実感したという。そのため、日本で生活する麟太くんが少しでも英語環境に慣れ親しむために、まず夏休みを利用して、海外での短期留学を試みることにしたそうだ。

清水家では家族で海外旅行へ出掛けることが多いため、旅行先で両親が英語で話している姿を麟太くんが見て、自分も話したいという気持ちになったことも理由の1つだという。また、文化や人種の違いを気にせず、自然に受け入れる感覚を身に着けることができると考えたことも大きな理由だったという。留学先を決めた理由は、ブリスベンに知り合いがいるため。そこを基点とした場所で留学先を探し、親子で英語を学べる学校を探した結果、選択肢が多かったのがゴールコーストだったそうだ。

麟太くんの留学ヒストリー

麟太くんが初めて“留学”を経験したのは、2016年の小学2年生の夏休み。日本の進学塾が主宰したオーストラリア自然キャンプに最年少で参加したのが最初だった。モートン島、ファーム・ステイ、星空観察、乗馬体験、現地校でのクラス参加やテーマ・パークでの楽しい1日など、親元を離れ盛りだくさんのプログラムを8日間で体験したそうだ。翌年17年の小学3年生の時には母・桃子さんも同行して、麟太くんはケアンズの有名私立現地校で、地元の子どもたちと一緒に2週間の学校生活を経験した。

■エピソード(その1)

1日にバスが数本通る程度の交通の不便な、ケアンズ市街地から離れた地元の有名私立校が留学先だった麟太くん。滞在先から炎天下を毎日30分歩いて通学したそうだ。道の両側の畑でワラビーがガサガサと飛び跳ねるのにびっくりしながら通学したという。また、いきなり英語100パーセントの現地校での学校生活は、まだ英語に耳が慣れていない麟太くんにとって、相当ピンチだったという。

お母さんからのアドバイスで、「1日3人のクラスメートに声を掛け、そして名前を聞く、耳に入ってくる単語を1つでもノートに書き留めることをやってみよう」と麟太くんを励ましたそうだ。そして、4日目にはクラス全員の名前を聞き終えて、友達と交流し始めたという。2週間が過ぎたころには、クラスの先生からあとは吸収したものをアウトプットするだけ、来年もぜひ来てくださいと声を掛けてもらうほどになった。

親子で留学を実現

ケアンズ留学の経験から、今年は夏休みをフルに活用して、親も子も英語を学ぶ“親子留学”を計画した。半年以上も前から、留学に関するいろいろな要望を受け入れてくれる現地の留学エージェントを探して依頼した。親子で通える語学学校、車なしでも移動が可能な交通機関がある地域、学校までの距離や滞在するエリアの安全性や利便性など、さまざまな条件を現地留学エージェントに伝えて、桃子さんの条件にかなった母2週間、子ども5週間の語学力向上のための親子留学がゴールドコーストで実現した。

留学生活を振り返って

桃子さんのクラスの集合写真
桃子さんのクラスの集合写真

1カ月半にわたった滞在は、ゴールドコーストらしい美しい海が臨める眺めの良い高層マンション。部屋は広々として開放感があり、1カ月以上の滞在でも居心地良く生活ができたという。マンションのすぐ横にトラムの駅があり移動も楽にできる環境。大きなショッピング・センターも近く、買い物も便利だったため、毎朝ランチを作って学校へ持参することもできた。桃子さんと麟太くんの学校は別々のキャンパスで、麟太くんはスクール・バスで通学、桃子さんは家から徒歩で通学。麟太くんは1日6時間のクラスだが、アートのクラスや午後には公園やスポーツ施設で体を動かして遊べる時間が週2日設けられるなど、バランスの取れた学習プログラムが組まれていたという。カランビン自然動物公園やバイロン・ベイなどへの遠足もあり内容はとても充実していたそうだ。

■1日のスケジュール

6:00AM 日の出と共に起床。ランチ作り
7:00AM 和食の朝ごはん
8:00AM 自宅を出発
8:30AM (麟太くん)スクール・バスで学校へ出発
9:00AM~3:00PM (麟太くん)クラス
9:00AM~1:30PM (桃子さん)クラス
1:30AM~2:30PM (桃子さん)図書館または自習室で宿題を済ませる
3:30PM (麟太くん)スクール・バスで帰宅、お迎え
4:00PM 帰宅。夕食準備

■エピソード(その2)

桃子さんにとって、学校のクラスで知り合ったコロンビア人のモニカさんとの出会いが、何よりも特別な思い出になったという。モニカさんもまた同じ親子留学で来ている1人で、モニカさんの子どもたちも麟太くんと同じ学校のクラスで英語を学んでいた。

全く違う国から同じ目的を持って、オーストラリアで知り合った桃子さんとモニカさんは、それぞれの国や家族について、子どもや将来のことなど、お互いを知るために話が尽きなかったそうだ。週末には子どもたちを連れて、ホエール・ウォッチングやマーケットへ出掛けたり、学校帰りに公園で子どもたちを遊ばせたり、楽しい時間を共有したという。来年6月には日本で再会することを約束。桃子さんは今からとても楽しみにしているという。

生活の中で困ったこと、良かったこと

育ち盛りの子どもを持つ母親が頭を悩ますものの1つが食事のこと。所変われば、食材が変わるのは当たり前だが、料理しても食材によってはいつもと違う出来栄えに仕上がってしまうことが一番困ったそうだ。レストランでも麟太くんが食べられる物の希望を伝えて、料理を作り変えてもらったりしたそうだ。

生活していて一番良かったと感じることは、環境。自由に遊べる公園がすぐそばにあり、自然に囲まれていて子どもにとっては絶好の環境だったという。次に、大らかな国民性。広大な国土が、生活している人たちの気風にも反映されていると感じたそう。些細なことや、人のことを余り気にしないので、ストレスは少ない。その代わり、遠慮していては自分の意思が相手に伝わらないので、きちんとコミュニケーションを取らなければならない大変さもあると感じたそうだ。

留学を考える家族へのアドバイス

学校のエントランス前で麟太くんとクラスメート
学校のエントランス前で麟太くんとクラスメート

短期留学では子どもに即効性の英語力を期待するのではなく、子どもが英語環境に慣れ親しむことで、自信を持って英語を話す基礎が築かれていくのを感じて欲しいと、桃子さんは話す。今回の滞在中、さまざまな場面で、麟太くんが気付かないうちに、簡単な受け答えや自分の希望を英語で伝えていることにとても驚いたそうだ。子どもの中で確実に自信が付いて成長しているのを感じたという。

また、留学の経験を通して、子どもにもはっきりと“そこで生活する人びとの文化や考え方の違い”が見えてくる。それを自然に受け入れることができる「人」としての広がりを持てるようになるので、留学を経験することは子どもにとって非常に意義のあることだと、桃子さんは語ってくれた。


親子留学中のお母さんにインタビュー②
親子留学のリアル・ライフ

親子短期留学

松野仁美(まつのひとみ)さん、
譲太郎(じょうたろう)くん、莉璃果(りりか)ちゃん親子


● 子どもの年齢/学年:譲太郎くん7歳/小学1年生、莉璃果ちゃん5歳/プレップ
●渡豪年月日:2017年1月
●留学期間:長期を予定
●居住場所:マジェラバ(ゴールドコースト)
●居住状況:一軒家のレント
●住居レント代:2,500ドル(月額)
●留学の予算:年間5~7万ドルくらい(プライベート・スクールでのインターナショナル・スチューデント学費:2万ドル(1人/年間)
●留学計画期間:2年
●ビザの種類:学生ビザ(仁美さん)

親子留学を決めた理由

松野さん夫妻は、子どもたちが生活の中で徐々に習得していく「ことば」として、母国語の日本語、そして世界共通語である英語を、親として2人の子どもたちに残してあげたいと考えたそうだ。英語を耳で聞き、目で確かめて、五感の全てで英語環境を体得できる海外生活を経験するには、子どもの年齢が低いうちに行動を起こした方が容易であると判断したという。

オーストラリアを選んだ理由は、安定して生活が送れるためのビザが取れる国だったということ。そして、仁美さんが高校生の時にブリスベンに1カ月留学した経験があり、その時の印象がとても良かったという理由もある。特にゴールドコーストはビーチに近く、自然に囲まれた環境が子どもの教育には最適な場所だと考えたそうだ。

留学実現までの足取り

松野家の留学計画の始まりは、約2年以上前にさかのぼる。譲太郎くんが4歳の時から検討を始め、少しづつ計画を立てていったという。譲太郎くんが小学校へ上がるタイミングでオーストラリアでの学校生活をスタートさせようと、休みの際には、下見を兼ねてオーストラリアを訪れていたそうだ。インターネットで留学エージェントを検索しては問い合わせし、納得のいくゴールドコーストの現地エージェントを見つけた。留学の予定期間は、“居られるだけ”。長めに生活することを目標に、エージェントと具体的な段取りに入ったという。

子どもが留学するために親が保護者としてオーストラリアに滞在するための「ガーディアンズ・ビザ」(保護者ビザ)は、子どもの年齢が6歳以上18歳以下でないと取得できない。そのため、譲太郎くんと莉璃果ちゃんがまだその年齢に達していなかったこともあり、仁美さんが英語を勉強するための学生ビザを取るという形に収まった。渡豪予定の4カ月前に当たる、2016年9月からビザに必要な書類の準備を始め、10月初旬にビザ申請書類を提出。約1カ月半後に仁美さんの学生ビザが発行され、約2年間に及ぶ留学計画が実現。17年1月にゴールドコーストに降り立った。

■エピソード(その1)

仁美さん親子は、到着したその日から、子どもたちが通う学校から車で10分圏内にある現在の新築レント先で生活を開始した。ホテルでも、住居が決まるまでの仮住まいでもなく、空港から子どもたちと一緒にスーツケースを抱えて、今の住居へ直行し生活を始めることができた。更にその日から寝泊まりができるように既に家の中にマットの搬入も終えており準備は万端だったという。これには、現地エージェントの“お任せパック”なるものを利用した。仁美さんが事前に不動産ウェブサイトで気になる物件をチェックして、候補に選んだ3 ~ 4 軒の家の下見をエージェントに依頼。家の中や外の写真を撮影してもらい、住む家を日本で検討したそうだ。到着前に物件の入居を決めて手続きも終えていたという裏ワザだ。

毎日の生活と暮らしぶり

仁美さんが学生ビザで滞在中ということもあり、自分の学校に通いながら、子どもたちの学校への送り迎えをこなすという忙しい毎日を送っている。日本とは違って、子どもの学校への送り迎えには始終付いて回らなければならない。車での移動とはいえ、駐車スペースを見つけるのに苦労するなど、時間を要するという。

英語クラスの風景
英語クラスの風景

また、譲太郎くんと莉璃果ちゃんが通うプライベート・スクールでは、低学年ということもあり、親が参加する学校のイベントも多く、とにかく忙しく1週間が過ぎていくという。そんな多忙な中、仁美さんは週に一度、子どもたちの学校で「クラスヘルパー」として担任の先生の手伝いをしている。先生とコミュニケーションが取れる上、クラスの子どもたちの雰囲気や、実際にどんなことがクラスで行われているのかがよく分かり、とてもためになっているそうだ。

一方、譲太郎くんと莉璃果ちゃんの毎日も仁美さんに負けずと忙しい。午前8時20分から午後2時50分(プレップの終了は午後2時40分)まで学校の授業を受けた後、譲太郎くんは放課後4時までオプショナルの課外スポーツに参加して、スケートボードやサッカーを練習している。莉璃果ちゃんはその間、学校外のダンス・スクールに通っている。その他、2人一緒に水泳のレッスンにも通い、毎週土曜日には日本語のインプットのために日本語補修校にも参加。シーズン中になると毎週日曜日は早朝からニッパーズのトレーニングで海へも出掛けている。週末には誕生日会や友達とのプレイ・デーなどがあり、時間のやりくりも大変だ。家では毎晩、学校からのリーディングの宿題を欠かさず行っているという。

生活を通して見えてくるもの

ニッパーズ証書を手にブロードビーチで記念撮影
ニッパーズ証書を手にブロードビーチで記念撮影
プールで水泳のレッスン前に1枚
プールで水泳のレッスン前に1枚

オーストラリア生活を始めるに当たって、「日本とは勝手が違うため何をするにもシステムが分からず、生活を軌道に乗せるまでがとても大変だった」と仁美さんは振り返る。生活する上で起こり得る問題を解決するには、時間を要することと、ある程度のハプニングを覚悟するようになったという。しかし、自分で交渉する英語力が十分にあり、分からないことをどんどん聞くことができれば、もっとスムーズに事が運ぶかもしれないとも思ったそうだ。

また、子どもがまだ小さいので、病気やけがなど緊急を要する場合に、果たして状況を伝えて対応ができるかどうかなど、不安に感じることもあるという。夫が日本で仕事をし、母と子どもだけでの親子留学なので、何かが起こった時に全て1人で解決していかなければならない大変さを実感しているという。

しかし一方で、境遇が同じ親子留学のファミリーと学校で知り合い、お互いの大変さを分かり合えたり、助け合えたりする「人」とのすばらしい出会いもある。学校の教育面でも良い点がたくさんあるという。着席して全員で同じ内容を学習する日本のやり方とは違って、教室内の好きな場所で個人のレベルに合わせて学習を進めるオーストラリアのスタイルは、個々の学力を伸ばすことができる。

そして、学校で実施している放課後のアクティビティーも充実しており、学校外での習い事も、さまざまな分野の数多くの選択肢があるため、子どもが得意とするものや、好きなものを幅広く試してみて選別できる環境にも恵まれているという。

■エピソード(その2)

オーストラリアでは子どもの食育について、ほとんど考慮されていない点が残念だという。仁美さんがクラスヘルパーの時に学校で見掛ける子どもたちが持参しているランチ・ボックスの中身は、ハムやチーズだけを挟んだサンドイッチ、リンゴ丸ごと、スナック・バーがお決まりのパターン。バラエティーに乏しく、栄養、彩り、食べる楽しさなどよりも、親の合理性を優先した内容でとても残念に感じるという。

親子留学検討中のお母さんへのアドバイス

お父さんと一緒にブロードビーチで波待ち?
お父さんと一緒にブロードビーチで波待ち?

豊かな自然と青空の下で、子どもをゆったりと英語環境の中で育てることができるオーストラリアでの留学生活はとても貴重な経験だが、いつのタイミングで留学生活をスタートさせて、いつのタイミングで日本へ帰国するのかをよく考えて計画を立てることがとても大切だと仁美さんは言う。

アドバイスとして、学校の入学や卒業の時期を含めて、子どもの年齢と成長過程を考えながら計画することが良い結果を生むという。また、生活する上で、親の英語力もなくてはならないものだという。子どもの学校だけではなく、毎日の生活の中で人と関わって生活をしていかなければならないので、親の英語力があることにより、生活の質、そして人の輪も広げることができる。そう仁美さんは語ってくれた。



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