シドニー日本人国際学校の生徒がグランド・スタッフさんにインタビュー

シドニー日本人国際学校の生徒がグランド・スタッフさんにインタビュー

8月2日、シドニー日本人国際学校の生徒が、同校の職場体験学習の一環として日豪プレス編集部を訪問した。職場体験学習とは、さまざまな職業を実際に体験することで各職業の特色や仕事内容を理解し、将来の職業選択に生かすことを目的にしたプログラムだ。今回は、西田香乃さん(イヤー8)が1日記者となり、取材と記事作りを体験。シドニー・キングスフォード・スミス国際空港内にあるANAシドニー支店・空港所の旅客運送担当・アシスタント・マネージャーの樋口友里さんと同部署のデニス・ウォンさんにインタビューを行った。

インタビューの様子
インタビューの様子

西田香乃さん(以下、西田):グランド・スタッフのお仕事について教えてください。

樋口友里さん(以下、樋口):空港でお客様をお出迎えしたり、搭乗手続きや機内へのご案内をしています。また、例えばお客様が預けた荷物のスーツケースが壊れてしまった場合のレポートなど、お手伝いが必要なお客様のサポートを行っています。

西田:グランド・スタッフになるためにはどのような勉強をしましたか。

樋口:特に必要な資格はありませんが、お客様と話をする機会が多いので、会話が好きだと良いですね。あとは英語の勉強を頑張れば、なりやすいと思います。しかしそれが絶対必要というわけではないので、やはり話好きというのが一番重要ではないでしょうか。

西田:どのような時にお仕事のやりがいを感じますか。

樋口:私は、お客様の顔を覚えるのが苦手なのですが、たまに何回か来てくださるお客様に私の名前と顔を覚えて頂けていることがあって、その時はうれしい気持ちになります。また、お客様と会話したり、いろいろお手伝いしているとお土産を頂いたり、「樋口さんに会いに来たのに、最近なかなか会えないから辞めたのかと思った」と言われることがあったりして、そういうつながりを持てるのがうれしいです。空港は人と人の出会いもありますし、人と人との別れもある場所なので、そういう場面を見ると感動しますし、たまには寂しい気持ちになる時もあります。しかし、いろいろな場面に遭遇できるので楽しいです。

デニス:僕は、カスタマー・サービスが好きで、特に日本の会社であるANAのカスタマー・サービスは日本特有のものであり、他国の文化と少し違うと思うので、そこに面白味を感じています。

西田:逆に大変だと思うことは何ですか。

樋口:お客様の強い希望があった時に、それをかなえられず、「ノー」と言わざるを得ない時です。できる限りのことはさせて頂きたいですが、私たちは安全を最優先に業務を行っており、安全面のルールに則りお断りしなければならない要望もあります。出発先のビザを持っていない、入国できないという人への対応など、それをお客様にいかに理解してもらえるか苦心しています。また飛行機は機械なので安全上、時には欠航やキャンセルをしなければなりません。そういった際に、旅先にどうしても行きたいとか、決まった日程に予定があるお客様への次の案内など、予定を一旦中止してしまった場合の対応はかなり大変です。私たちにとっては毎日のスケジュールですが、お客様にとっては一生に一度のこともあるのでハプニングが起きてしまうと、かなり厳しいですね。

左から樋口友里さん、西田香乃さん、デニス・ウォンさん
左から樋口友里さん、西田香乃さん、デニス・ウォンさん

西田:最後に、今後の目標などを教えてください。

樋口:日本国外で暮らしてみて分かったANAが伸ばすべき点を今後も業務の中に取り入れ、個人的に昔から持っている「ANAを全世界で有名にさせたい」という夢に向かって進んでいきたいです。

デニス:ANAの路線がオーストラリアの別の都市へも広がって欲しいです。9月からはパースの路線が始まります。将来、メルボルンやブリスベンの路線も運航できるようになればうれしいです。

オリジナル・ステッカーの作成も!

 搭乗手続きなどのサポート以外に、カスタマー・サービスの一環としてカウンターなどでお子様向けに配られるステッカーの作成なども行うグランド・スタッフ。いかに楽しんで飛行機に乗ってもらうかを考えて業務に取り組んでいるという。イラストが得意なデニスさんがデザインしたオリジナル・ステッカーは3種。カウンターなどでもらえる。

全日本空輸株式会社(ANA)
■Web: www.ana.co.jp

取材を終えての感想

この職業体験を通して、働くことの意義や大切さを学びました。また、実際に職場を見ることによって、働いている人と関わることができ、楽しいことだけではなく、大変なこと、つらいこともあるということを学ぶことができました。体験の中で、締め切りまでに記事を完成させなくてはならないことや、自分が書きたい記事が担当できるとも限らないこと、インタビューの相手から聞き出したい情報を得ることの難しさがあり、本当に大変だと思いました。それでも、たくさんの人にインタビューし、それぞれの人生や考え方に触れられることや1つの記事を作り上げた時の達成感は何にも代えることができない楽しさだと思いました。この職業体験で得られたことや気付いたことを自分の将来に生かし、今回体験させて頂いた日豪プレスさんのような出版社や、ANAさんのような航空会社などを含めて職業選びの幅を広げていきたいです。
西田香乃

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