児童英語指導者になるには?


実習先の幼稚園の前で左から岩本あずささん、鬼丸丈司さん、ピアス佑里子先生、中富かおりさん

児童英語指導者のプロを育てる

キャリアアップに潜入

せっかくの海外滞在で何か資格を取得して帰国したいと考える人も多い。オーストラリアで学べることはもちろんたくさんあるが、日本で直接仕事に繋がる資格を得るとなると、その数は限られてしまう。そんな中で近年人気なのが小学校英語指導者認定資格「J-Shine」。将来は英語教室を開いたり、小学校の英語指導者として働くことに繋がる資格だ。ブリスベンとゴールドコーストで「J-Shine」コースが受講できるキャリアアップに潜入してみた。

日本のNPO法人、小学校英語指導者認定協議会が認定している「J-SHINE」は、小学校英語指導者の資格として近年人気を集めている。同資格がオーストラリアという英語に囲まれた環境で取得できるのが、キャリアアップの「児童英語教師育成コース(TECSOL)」や「J-SHINE認定資格、小学校英語指導者コース」。2003年に設立された同校は、QLD州で初めてJ-SHINE認定資格のコースを開設した学校だ。同じようなコースを持つ他校では語学研修とJ-SHINE資格がセットになっていることもあるが、キャリアアップでは語学研修はなく、コースの受講期間、英語指導者になるための勉強に特化し、それだけを集中して学ぶことができる。


「実習先の幼稚園が教育熱心で、1人ひとりの子どものレベル・チェックも頻繁にしていて、勉強になります」と中富かおりさん(左)

J-SHINEが取得できる小学校英語指導者コースで4週間の講習を終え、現在オーストラリア現地の幼稚園で2週間のボランティア実習をしている鬼丸丈司(おにまるじょうじ)さん、岩本あずささん、中富かおりさんの3人に話を聞いた。

鬼丸さんは、建設業を営む父親の影響で、日本では大学で建築学科を卒業後、ゼネコンで働いたり、父親の会社を手伝ったりしていた。しかし英語を身に着けたいとの思いから、昨年4月にワーキング・ホリデー・ビザで来豪した。

「友人がJ-SHINEの資格を取ったと聞いて、自分もこのコースにチャレンジしてみたんです」。児童教育の現場はこれまでの仕事とは全く畑違いの分野だったため、最初はとても緊張したとか。

「 子どもたちに英語を教えながら、自分が学ぶことも多いです。キャリアアップの先生は優しく、時に厳しく、的確なアドバイスをしてくれるので、実習でも役立ちました。実際の教育現場を真似た、模擬授業が多かったのも良かったですね」


「最近、実習の幼稚園でまだ2〜3歳のちっちゃな子どもが私の名前を覚えて“Azu”って呼んでくれたんです。もう本当にかわいくて、嬉しかったです」という岩本あずささん

日本では歯科助手と受付をしていたという岩本あずささんは、昨年1月からワーキング・ホリデー・ビザで来豪している。「キャリアアップでは生徒たちの年齢層が20〜60歳くらいまでと幅広く、個性豊かで楽しい人ばかり。課題も多かったし、試験も大変でしたが、楽しくあっという間に終えることができました」

目的意識を持って入学してくる生徒が多いためか、クラスの雰囲気が良いのも同校の良さの1つだと言う。「こんなに笑ったのは久しぶり! というくらい、楽しい毎日でした」。

中富かおりさんはこの1月から、同校に入学することを目的に来豪した。「日本では医療機関でケア・マネジャー、管理職をやっていました。でも、結婚生活が危うくなるほど仕事に追われる生活だったため、思い切って転職することを決め、この学校に入学しました。将来はここで学んだことを生かして英会話教室を開きたいと考えています」

実際にオーストラリアの幼稚園での実習を始めた感想を聞くと「キャリアアップの授業内でいろいろと現場を想定しての模擬授業があるほか、フォニックス(※注=音と綴りの関係の学習法)や、指導や指示の際に使う英語などを実際に現場で使えたのが良かったですね」という。


「大切なのは、自分から積極的にコミュニケーションを取ること」という幼稚園で実習中の生徒さんたち

キャリアアップは講師陣のレベルの高さにも定評がある。英語の指導者を育てるコースでは、やはり講師陣もそれ相応のキャリアがなければ務まらない。

同校では日本でも指導経験の長いオーストラリア人ネイティブの講師と、日本で保育士、大手英会話スクールのマネジメント、英語教室、オーストラリアでの日本語教師アシスタントなどの経験もある日本人講師らが実際の授業を受け持っている。

中でも、キャリアアップ講師でJ-SHINE認定の英語指導者育成トレーナーであるピアス佑里子先生は、日本の小学校指導現場で利用されている「Hi, friends」を現場でより楽しく利用するためのアイデア本として、今年の4月に J-SHINEで記念出版した「Hi, friends活動集」にも執筆参加しているほど。

また同校は、J-SHINEのほかにも野菜ソムリエ資格やTOEIC、秘書検定などの資格取得も可能だ。

授業はアットホームな少人数制。フレンドリーな雰囲気の先生ばかりで、生徒同士も自然と仲が良くなり、卒業後も日本の各地で同窓会が開かれることが多いとか。卒業生には、現在児童英語教育の現場で働いている人も多いという。実習が行われていたサウスポートの幼稚園でも、日本人の先生の1人はキャリアアップの卒業生だった。

J-SHINE資格取得を通して即戦力を身に着けて、ぜひ帰国後の可能性を広げてほしい。

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る