幸福への近道

福島先生の人生日々勉強
幸福への近道

お釈迦様の教えの1つに、「この世は苦である」というものがあります。苦とは、思い通りにならないこと。思い通りにならないのが世の常だということです。そんな現世で、どうすれば幸福に近付けるのでしょう。

それにはまず、何事にも執着しすぎないことです。物事に「絶対」はありません。それなのに、自分だけが正しい、このやり方でないといけないとこだわりすぎると、摩擦が生じます。「妻はこうあるべきだ」「親というものはこうでなければ」というように、自分の考える理想像にこだわっていると、そこから外れていることが許せなかったり、責めたりすることが原因で、人間関係を歪めてしまいます。とらわれず、こだわり過ぎず、かたより過ぎず、もっと言えば、とらわれないということにすら、とらわれずに暮らしていくのが良いのです。

こうでなければならないという「あるべき姿」など、本当はどこにもありません。「幸せとはこういうもの」と決めつけている限り、それ以外の状態は幸せではないということになり、いつまで経っても目の前にある幸せに気付くことができません。これまでの人生を振り返ってみてください。自分でさえ思い通りにならないのですから、他人ならなおさらです。パートナーや子どもが少しでも思い通りにならないと腹を立てるというのは、自分の心の中にある独りよがりな考えから生まれた、身勝手な感情にすぎません。思い通りにならないのが当たり前。そう思って、今日から生きてみませんか。

「~してやったのに」という、人がよく陥りがちな考えも、「自分の価値ある行動に感謝しないなどありえない」という思い上がりから生じています。思い上がりから生まれる怒りや憎しみは、幸福から最も遠いところにある感情です。腹を立て、恨んだところで何も良いことはありません。欲求不満の塊となって眠れない夜を過ごし、心や体を病んでしまうなど、ろくなことはないでしょう。

幸福に近付くには、自分の物差しだけで相手を判断しようとしないことです。「自分の価値ある行動」の「価値」は自分が測っただけのこと。人によって人生経験も違えば、物差しも違うのです。相手の物差しを尊重する心を持ちましょう。他人のせいにせず、行動や感情を引き起こす本当の理由は、自分自身にあると気付くことが、はじめの一歩です。

これからは、あれこれとこだわって怒るのはやめにして、にこにこしていましょう。幸福への近道は、周囲の人々を幸せにすることです。笑顔でいることこそが、一番の人助け。にこにこしているうちに、自分も幸せになってしまいましょう。


福島先生の教育指導

教育専門家:福島 摂子
大阪府出身。30年間、教育に携わり、教育カウンセリング・海外帰国子女指導を主に手がける。1992年に来豪。シドニーに私塾『福島塾』を開き、社会に奉仕する創造的な人間を育てることを使命として、幼児から大学生までの指導を行う。2005年10月より拠点を日本へ移し、日々活動の幅を広げていく一方で、オーストラリア在住者に対する情報提供やカウンセリング指導も継続中である。

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