うまくいかないのは発展の印/福島先生の人生日々勉強

福島先生の人生日々勉強
うまくいかないのは発展の印

生きていれば悩んだりつまずいたりするのは当たり前のことで、「いいことずくめ」などという話があるとすれば、それは作り話でしょう。思い通りに物事が運ぶことはほとんどありませんし、筋道の通った人生などないのです。

しかし、うまくいかないという経験が多いほど発展のチャンスも多く、失敗が大きいほど発展の可能性も大きい、それだけは確かです。素晴らしい発展は大きな苦しみを伴います。ですから、どんなにつらい時も「希望」を持ち続けることが大切です。苦しみをちゃんと引き受けて、希望を持ち、「生きる」という大事業をやっていく、人生の喜びはそこにあります。

「いいことずくめ」は作り話だと言いましたが、失敗せずに学ぶことはできないとも思います。皆、自分だけがよく失敗をしていると思っていますが、そんなことはありません。誰もがしょっちゅう失敗をしています。ただ、そういうことは人にはあまり話しませんし、なるべくばれないように早めに直しますから知られずにいるのです。つまり、生きている途中で失敗をしたくらいで、この世の終わりかのように落ち込む必要などありません。むしろ、「人生」という大事業を高めるために、どんどん失敗をしましょう。

さて、その大事業の中でも、最も困難を極めるものはどの分野で起こるのでしょうか。それは、人間関係とか、家族とか、自分の生き方とか、その人そのもののと言える根幹の分野です。

もちろん、会社で仕事をするのも大事業ですし、何か1つの仕事に打ち込んでやり遂げるといったことにも、相当の覚悟と労力がいることは誰もが理解しています。ところが、これが「仕事」という名を持たぬ分野にいたると、途端に油断してしまう。身近な人間関係や自分のことについては、仕事の片手間にすれば良いと思ってしまう。そうできると思うのが間違いで、大事業という意味では仕事を上回る難しさです。

仕事には、ある程度のパターンがあります。効率化が図れるのも、準備や練習が本番に生かせるのも、パターンがあるからです。ところが、家族との関係や自分のこととなると、パターンがありません。その人自身が生み出すしかないのです。ですから、むしろ仕事よりこちらのほうが、自分の人生を創造できる高度な場所であるとも言えるでしょう。事実、よそは苦労しないでうまくやっていると見えて、そんなにうまくいっている家などありませんから、我が家だけがこじれていると思うのは間違いです。そして、うまくいかないのは発展の印。「希望」を持ち続けましょう。「家庭を創造する」ことには相当の労力と精神力が必要です。一番難しい「大事業」だからこそ、最大限に努力する価値があります。


福島先生の教育指導

教育専門家:福島 摂子
大阪府出身。31年間、教育に携わり、教育カウンセリング・海外帰国子女指導を主に手がける。1992年に来豪。シドニーに私塾『福島塾』を開き、社会に奉仕する創造的な人間を育てることを使命として、幼児から大学生までの指導を行う。2005年10月より拠点を日本へ移し、日々活動の幅を広げていく一方で、オーストラリア在住者に対する情報提供やカウンセリング指導も継続中である。

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