心は移り変わるもの

福島先生の教育指導

Teacher’s Advice
福島先生の教育指導

心は移り変わるもの

病気になると健康のありがたみを思い知ります。あるいは、厳しい稽古に耐えてきたからこそ、本番の充実感を満喫できることもあります。それはとてもシンプルなことで、浮き沈みあってこその人生だと事実を認めることができれば、不安や後悔にいつまでも悩まされることはなくなります。例えこの世の終わりだと思える苦しみの中にいたとしても、実際には乗り越える力を持つことができます。

自分に限界を課すのは自分自身です。「自分」というものは、ほかの誰でもない自分自身が支配するものです。自尊心とは、自分を支配することをはじめとするもので、私たちはそこから自由をつかみ取っていくのです。苦境に瀕した時に自分の忍耐力を発揮するには、強化トレーニングを積まなければなりません。訓練するほどに、忍耐力は増していきます。辛い経験を乗り越えるたびに、心は強く自由になっていくのです。

自分は1人ぼっち、誰も理解してくれない、どうして自分ばかりこんな目に遭うのだ、もう誰も自分に期待していない…。そういう気持ちになってしまった時、無理をして今すぐ解決しようとするのはやめましょう。意識がそこにばかり集中して、気分が良くなることなどまずありません。こういう時は視野も狭く、心身ともに疲れ切っているので「解決」ではなく、「解放」することが大事なのです。

面白い本を読む、素敵な映画を観る、いつもと違う道を歩いてみる、部屋の大掃除をする、絶景を見に行くなど、何でもいいので集中できたり楽しめたりするものに取り組み、今の気持ちから少しでも距離を置いていられるような工夫をしてみましょう。大事なことは、新しい元気なエネルギーが充填されるまで、暗い心の流れをせき止めておくことなのです。

問題とは、そこに留まって悩み続けるものではなく超越するものです。いつまでも問題に焦点を当てていると、暗い心は永遠に生き続け、エネルギーが枯渇してしまいます。夜が明ければまた新たな今日が始まります。今日の自分は昨日の自分ではありません。世界もまた昨日とは違うのです。今この瞬間持てるエネルギーこそが、今の自分を生かすもの。昨日の問題にこだわっていては、今日という日の素晴らしさも人生の可能性も見失ってしまいます。

暗い心は毒と同じ。過去に焦点を当てるのをやめ、今自分にできることに集中しましょう。今日の自分はどんな自分でありたいか、どんな顔をして過ごしたいかを考えるのです。にっこりと笑ってみるだけでもエネルギーが湧いてきます。つくり笑顔の効果には目を見張るものがあります。辛い時こそ、どうぞ、鏡を見て何度でもにっこりと笑ってみてください。


教育専門家:福島 摂子
大阪府出身。27年間、教育に携わり、教育カウンセリング・海外帰国子女指導を主に手がける。1992年に来豪。シドニーに私塾『福島塾』を開き、社会に奉仕する創造的な人間を育てることを使命として、幼児から大学生までの指導を行う。2005年10月より拠点を日本へ移し、日々活動の幅を広げていく一方で、オーストラリア在住者に対する情報提供やカウンセリング指導も継続中である。

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