呼び寄せの法則

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呼び寄せの法則

街中でも道路でも、美しく整えられ、掃除が行き届いているようなところは、容易にきれいな状態を保つことができます。ところが、雑然とし、不衛生な気配のあるところは、あっという間にごみだらけ、落書きだらけになってしまいます。

ある建物のガラスが1枚割れたままになっていると、その建物のみならず、街全体が荒んでくると言われます。ごみが1つもないような清潔な場所であれば、何かを捨てようという気になりづらいでしょうが、美しく整えられた場所でないところでは、捨てたり汚したりしても、今さら別に構わないと思ってしまうのが人の性なのです。

ある時、長年、空き巣被害に悩まされていた自治体が街を調査したところ、空き巣被害の家100軒のうち、たった2軒を除いて98軒もの家で、玄関先や庭に花を飾っていないことが判明しました。そこで、区が予算を計上し、各家の玄関先にと、花の種を住人に配布したところ、目覚ましい結果が得られたそうです。花を育てる取り組みを始めて1年後、毎年数百件単位で増え続けていた空き巣被害が近年最多の年と比べて4分の1まで減少したのです。この話は、美しいものは美しいものを、荒んだものは荒んだものを呼び寄せるということがよく分かる事例と言えるでしょう。

それならば、自ら美を追求し、美を呼び寄せてしまいましょう。例えば、家族で使っているリビングのテーブルの上が散らかっていたとします。それほど気にもならないし、ちょっと寄せればコーヒー・カップも置けるし、今、片付けることもできるけれど、別に後でも支障はない…などと思ってそのままにしていると、片付く日は来ず、物は増える一方です。拭き掃除もできません。

本人は、重要な問題だと思っていないので、そのうち誰かが片付けるだろうと軽く考えています。しかし、誰かがするだろうと思っているようなことは、誰もしないのです。誰かがするだろうと考えて自分がしようとしないのは、自分には関係がないと思っている証拠です。また、骨の折れる作業を自分だけがするのは損だと考えているからでもあります。しかし、しないでおくと、無意識のうちに心の重荷になります。頭の中まで散らかって良い判断もできなくなります。

清潔な環境の中にいると、身も心も清らかになります。きれいにしようとしない人はそのうち、汚さに慣れていきます。そのままにしていると、心の中にまで汚れが蔓延し、欲深く卑しい人に成り下がってしまいます。心を浄化させてすっきりしたければ、外をきれいにして、内へと呼び寄せ、同化させていく方法が一番です。片付けましょう。


教育専門家:福島 摂子
大阪府出身。28年間、教育に携わり、教育カウンセリング・海外帰国子女指導を主に手がける。1992年に来豪。シドニーに私塾『福島塾』を開き、社会に奉仕する創造的な人間を育てることを使命として、幼児から大学生までの指導を行う。2005年10月より拠点を日本へ移し、日々活動の幅を広げていく一方で、オーストラリア在住者に対する情報提供やカウンセリング指導も継続中である。

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