夜を整える

福島先生の教育指導

福島先生の人生日々勉強
夜を整える

今日のうちに何があろうとも、1日の終わりは必ず訪れます。質の良い睡眠をとり、明日という日を気持ち良く迎えるためには、今日1日の締めくくりとして、心身ともにきちんとけじめを付けることが大切です。過去に囚われていると、いつまで経っても辛いですし、今自分が本当にやるべきことを見失ってしまいます。信念も決断力も欠き、鬱々として、見た目にも影響が出ることでしょう。

何より私たちは、就寝時間に無頓着過ぎるのです。学校や会社の就業時刻に合わせて、起床時刻は決まっていることが多いものですが、寝ることとなると、気分次第で、あるいはその夜のなりゆき次第で、ということになりがちです。しかし、お日様の光で目を覚まし、お日様が隠れて夜が落ちてきたら、体を休めて、静かに安らかに眠りにつく、というのが本来の人間の姿です。命を大切にするには、起きる時間だけでなく、寝る時間こそ大事にしなければなりません。

ましてや、エコ・ライフを強く求められる時代にあって、夜な夜な出歩き、夜更かしで体を壊している人などは、余計なエネルギー消費に加担しているとも言えますね。自分を大事にすることは、家族を大事にすること、地球を大事にすることにも通じます。自分にも地球にもやさしい暮らしに戻しましょう。

外で働く人であれば、オフィスを1歩出たら、仕事以外のことに頭を切り替える。家で働く人も、家事をすませたらバス・タイムを境に、もう煩わしいことは考えない。空間にも時間にも境界線を引くのです。ベッドに入る時間を決めておき、少なくとも、その3時間前には、今日という1日に終わりを告げましょう。何か大事な仕事が残っているなら、メモにして明日に任せ、仕事から離れます。昼間に起きたトラブルも、「まあ、いいや」と放り出してしまうのです。

夜になり世界が闇に包まれると、不安が募り、悩みも深まります。これは人間の持って生まれた性質です。闇は恐れを助長するのです。夜の街に出たくなるのには、人工の明かりで闇をごまかし、アルコールの力を借りて、不安や悩みを消したいからということがありますが、そこでいくら大騒ぎをしたり、愚痴を言い合ったりしても、後に等しく闇が訪れ、良い睡眠をとれずに頭の整理のつかないまま、明日を迎えることになります。

そういったことが続くと負のスパイラルに陥り、遅かれ早かれ心も体も病気になってしまうでしょう。ですから、そうなる前に、夜の早いうちに、「まあ、いいや」と眠ってしまった方がいいのです。夜、どんなに重くのしかかったように思えた不安も、素晴らしい朝の前には消えてなくなってしまいます。不安に実体はないのです。


教育専門家:福島 摂子
大阪府出身。28年間、教育に携わり、教育カウンセリング・海外帰国子女指導を主に手がける。1992年に来豪。シドニーに私塾『福島塾』を開き、社会に奉仕する創造的な人間を育てることを使命として、幼児から大学生までの指導を行う。2005年10月より拠点を日本へ移し、日々活動の幅を広げていく一方で、オーストラリア在住者に対する情報提供やカウンセリング指導も継続中である。

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