健康法は人それぞれ

福島先生の教育指導

福島先生の人生日々勉強
健康法は人それぞれ

皆さんは規則正しい生活を送っていますか?私の最近の睡眠時間は毎晩およそ5時間ほど。子どもが寝た後に多少は早寝を心がけているかも、という程度のいい加減さで、規則正しさからは外れた毎日を送っています。

シドニーで私塾を開いていたころは今よりさらに不規則で、特に忙しい時期などは用事の合間に短い睡眠を取るくらい。まとめて長時間眠るということはあまりなかったように記憶しています。授業時間外も子どもたちに自宅を開放して何人かを預かり、自宅が寮のようになっていた時期もあったため、食事についても管理が行き届きませんでした。子どもたちと一緒にいただく食事以外は、授業終わりにキッチンで何か適当につまんでまたすぐに次の授業、というお粗末さ。徹夜で仕事をすることもよくありましたが、その後はいつも通りに授業に出ていました。

そのような暮らしなのになぜか、寝不足で疲れたという感覚はありませんでした。「先生、いつ寝るの?」「ちゃんと食べないとだめだよ」と子どもたちからよく叱られましたが、私はいたって健康だったのです。まれに40度の熱が出て「あ、これはさすがに病気かも」という時でも、気合いで働いているうちに1日や2日でまもなく治っていました。立場は違っても、こういう人は結構たくさんいるのではないでしょうか。

疲労というものは、実のところ「疲労感」が作るように思います。確かに、不規則な生活をしている体は物理的には疲労した状態にあるといえるでしょう。しかし、気持ちが疲れを知らず充実していれば、当人に疲労感はありません。つまり、「気」の持ち方で、体が受けているストレスはうまくかわせるということです。無理は禁物といって、仕事を制限してばかりいれば、そのうちに「気」力が萎えてきます。その方がよほど不健康なことなのです。厳しいトレーニングをこなし、海外遠征や試合に飛び回っていたアスリートが引退した途端に体調を崩し、うつになったりするというのも腑に落ちる話です。

自分はどうありたいか、自分を生き生きとさせてくれるものは何か、そういうものの中に身を置いていれば、体中が共鳴し、自ずと心身ともに闊達(かったつ)になるのでしょう。実際に、長寿で生き生きとされている人々の中には、生活が不規則で食事も大雑把で、という人も結構おられます。もちろん、規則正しい生活が性に合っている人もいるでしょう。食にこだわりのある人もいるでしょう。人の体には個性があり、健康法も1つではないのです。がんじがらめにならぬよう、不足や不規則にも順応できるくらいの柔軟さを持っている方が、健康的だと私は思います。


教育専門家:福島 摂子
大阪府出身。30年間、教育に携わり、教育カウンセリング・海外帰国子女指導を主に手がける。1992年に来豪。シドニーに私塾『福島塾』を開き、社会に奉仕する創造的な人間を育てることを使命として、幼児から大学生までの指導を行う。2005年10月より拠点を日本へ移し、日々活動の幅を広げていく一方で、オーストラリア在住者に対する情報提供やカウンセリング指導も継続中である。

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