第1回 高校生のURAフォーラムより


URAフォーラムに参加した日豪の高校生たち

■特別寄稿

第1回 高校生のURAフォーラムより

文=シーハン宏子
JCS日本語学校ノーザン・ビーチ校で継承語としての日本語を指導。
ICET(Inter-Cultural Education Today)教育コンサルタント

ICET(アイセット=Inter-Cultural Education Today)が主催して行われた高校生フォーラムの内容をシリーズでお届けします。この6月、シドニーの現地校3校、デービッドソン・ハイスクール、ブラックタウン・ガールズ・ハイスクール、モデル・ファームズ・ハイスクールと日本から留学中のICETの高校生、計83人が11のグループに分かれ、討論し、プレゼンテーションしたものを簡単にまとめました。

 

【Obesity in Australia】
 豪州は世界の肥満ランキングの中で米国、NZに次いで世界3位。高校生の間でも広がっている肥満がなぜ起きるのかという議論の中で、怠惰であることが第1の原因と捉えられた。また、感情コントロールのための過食やうつ病などもその原因であることが分かった。肥満解消のために、スポーツに参加させることのできない家庭に政府が援助金を出すこと、学校でスポーツを必修科目とすること、学校で健康的な生活様式について特別授業をすることなどが話題となった。

 

【Bullying】
 日本と同じように豪州でもいじめが大きな問題になっている。いじめとは、繰り返し行われる侮辱、脅し、迫害などを指し、言葉によるいじめや身体的・精神的なものであるという定義を明確にした。現在、「Cyber Bullying」と呼ばれる悪意のSMSやEメールを送ったり噂を広めたりという精神的に大きな打撃を与えるいじめが大きな問題として浮上してきている。いじめを生む下地として、宗教や人種、身体や精神障害、性的関心、性別、容姿、年齢や家族などが挙げられた。いじめにより引き起こされる自尊心の欠落や自殺、自分への危害、阻害、行動意欲の欠如やうつ病を防ぐために、小さいころからいじめの認識を高めること、厳しい方法で取り締まること、いじめの対処方法を指導すること、Cyber Bullyingについて法令を定めること、支援ネットワークを広げることなどが話し合われた。

 

【Child Abuse】
 児童虐待とは、子どもに対しての身体的、性的、感情的な誤った行動であり、育児放棄も含まれる。2011〜12年の統計では、25万2,962件の児童虐待が疑われた。性的虐待を受けた子どもの90%が何らかの形で犯罪を犯している。また、毎日5人の子どもが虐待により死亡している。児童虐待は国際的な問題だが、そのことに気付いたり話し合ったりする機会があまりないので、こうしたフォーラムを通して認識を広めることが社会への貢献に繋がることを確認し合った。
( 統計資料:Childs Protection Australia 2011-2012 AIHW)

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