高校生のURAフォーラムより テーマ「人身売買」、ほか


URAフォーラムに参加した日豪の高校生たち

■特別寄稿

第2回 高校生のURAフォーラムより

文=シーハン宏子
JCS日本語学校ノーザン・ビーチ校で継承語としての日本語を指導。
ICET(Inter-Cultural Education Today)教育コンサルタント

ICET(アイセット=Inter-Cultural Education Today)が主催して行われた日豪の高校生によるURAフォーラムの内容をシリーズでお届けしています。今回のテーマは「人身売買」「動物虐待」です。

 

【Human Trafficking】
 人身売買は性的隷属や強制労働、臓器や卵子の摘出、代理母制度などのために行われている。奴隷制度は150年前に廃止されたはずなのだが、現在も2,000万人から3,000万人の奴隷身分の人が存在すると言われ、史上最多数を記録している。毎年60万人から80万人が国境を越えて取引され、その70%は女性で、半数は子ども、320億円の市場利益を上げている。
 統計を見ると、東欧20万人、インド230万人、バングラデシュ20万人、マレーシア14.3万人、そして日本では約15万人の日本人以外の女性が人身売買により性的職業に隷属させられている(資料:http://articles.cnn.com/2009-02-16)。また、発展途上国の人たちが犠牲となり、西欧やオーストラリア、日本など経済大国で働かされているケースが多い(資料提供:UNODC)。
 この結果、HIVやAIDSの拡大、望まない妊娠の堕胎、精神障害やアルコール、薬物依存症などを引き起こしている。そして、犯罪組織や犯罪行為の蔓延、国の安全保障の問題など、私たちの社会にもつながっていることが分かった。しかし、これらの事実について私たちはよく認識しておらず、今後社会的な認識を高められるよう努力していかなければならないことを話し合った。

 

【Animal Abuse】
 動物虐待で2007年に報告されたケースの64.5%が犬、18%が猫、25%がそのほかとなっている。毎年30万匹から40万匹の必要とされなくなったペットの犬や猫が残虐な方法で殺害されている。そのほとんどが福祉センターなどに預けられることもなく飼い主のいないペットとして処分されている。また、毎年1億匹を越える動物がさまざまな科学実験のために殺害されている。これらの虐待をなくすために私たちができることとして、RSPCA、PETA、WWFなどの組織を活用するとともに、政府ができることには非常に限りがあるので、私たち1人ひとりができることを少しずつしていくことが大切であることを確認し合った(参照:www.humanesociety.org/issues/abuse_neglect/tips/cruelty_action)。

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