加藤かおりさん(24 歳) Victorian College of the Arts (VCA)

メルボルンでHAPPY留学

 メルボルンの大学やTAFEに通う学生の生の声を届けるコーナー。今回はメルボルン大学VCA課程のマスター・オブ・ビジュアル・アートの学生、加藤さんに話を聞いた。

加藤かおりさん(24 歳)Victorian College of the Arts (VCA)- The University of Melbourne

■五十川氏の作品に刺激
 朗らかな笑顔と優しい雰囲気が漂う加藤さん。高校1年生の時、ホームスティで2週間、メルボルンに滞在。翌年、留学生として戻ってきた。メルボルンで05年に開催されたデザイナーの五十川明氏の展示会を見に行き、ビジュアル・アートに興味を持ち、メルボルン大学でファイン・アートを専攻。今年からマスター・コースに通い、折り紙を使った作品制作に励んでいる。
■追求道具としての紙
 小さいころから折り紙が大好きだった加藤さん。こちらで本格的に研究と試行錯誤を重ね、独自の折り方を編み出すまでになった。だが、自分がしていることは、決して折り紙の延長ではなく、あるテーマを追求する道具として紙を利用することだという。 現在の研究テーマは自然現象だそうだが、それにしても、なぜ紙なのか? 「紙は歴史の保存や言葉の伝達などさまざまな用途に使われている。紙は折ると、2Dから3Dになり、アイデンティティーが生まれる」と語る。 また、「1枚の紙に何度も触ることで自分の要素が紙に染み込んでいく気がする。紙は、すぐ破れたり燃えたりする反面、驚くほど強い一面もあるので、そのギャップに引かれる。また、紙の持つ扱いにくさは、まるで現代社会のよう」と独自の思いを語ってくれた。
■年上のクラスメートにもまれる日々
 大学のコースワークは非常に実践的。毎週3人が作品を発表し、アーティスト・トークを行ったり、皆で作品を批評し合ったりする。また、展示会を行う際に必要なことを学ぶ時間もある。マスター・コースだけあって、クラスメイトは1度社会を経験した30代から50代が多く、加藤さんが一番年少だが、「知識・経験ともに豊富なクラスメイトと一緒に過ごすのはすごく刺激的」と前向きだ。大学に通いつつ、個展の開催、アート・フェスティバルへの出展など積極的にアーティストとしての活動の場を広げている。 今年12月にコースを終えた後は、メルボルンで築いたネットワークを活用し、アーティストとして活動していきたいというが、当面は卒業展やアセスメントの準備で慌しい日々が続きそうだ。
加藤さんWeb: geocities.jp/kaorikato555

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