「日本×アート」をテーマに メルボルン街歩き アートの 時間ですよ !

アートの時間ですよ !
SHIROKIの作品

「日本×アート」をテーマに
メルボルン街歩き
アートの
時間ですよ !


たかぎまさひこ プロフィル
メルボルンを拠点にアート・マネジメントを手がける、マユミ・インターナショナル社のオペレーション・マネジャー。1995年より美術系出版社営業・編集、画商などとして芸術分野で活動している。

「メルボルンで活躍する 日本人アーティスト・SHIROKI」の巻

文:たかぎ まさひこ


 今回紹介するのは、メルボルンで活躍する日本人アーティスト。とは言っても在豪ではなく、メルボルンを海外マーケットの拠点にする在日アーティストだ。名前はSHIROKI。彼女がメルボルンで作品を発表するようになってから5年以上経つ。年に2回はメルボルンを中心とした豪国内の展示会で新作を発表し、彼女の作品のコレクター的ファンも年々増えている。
 さてその作風はと言うと、筆と墨を用いてはいるが「書」という表現方法からはほど遠い。美術的見地からはおそらく墨象のカテゴリーに入る。彼女の「心象表現」とも呼べるその作品は、表情豊かでイマジネーションにあふれる。時には紙からはみ出さんばかりのエネルギッシュなうねりを、またある時はやさしい羽の舞を感じる。人間の持つ命のぬくもり、感情のひだの1つ1つを、作品として生み出しているのだ。
 SHIROKIの作品を見た人はおそらく心を鷲づかみにされるような感じを受けるはずだ。例えば人が怒るという側面の裏側には愛が隠されている。彼女の作品は、そんな謎解きゲームのような人の心の奥底をすくい上げる何かを感じさせるのだ。
 もう1つ忘れてはならないのは、落款(らっかん)が本人のキス・マークであること。書道界では反逆的とすら言える行為だろう。しかし彼女はそうすることにより、さらに自由な表現への鍵を手に入れたのだ。
 SHIROKIは日本でも映画監督・黒澤明氏の遺作における題字制作やテレビ番組出演など、誰もが認めるアーティストとして活動している。そんな彼女の活躍が、今後オーストラリア国内に留まらず他国へ広がっていくのは時間の問題だろう。年内、彼女の作品をメルボルンで見ることのできる展覧会が控えている。ぜひ足を運んでほしい。
■「Art Collection by Japanese Artists」展
日程:9月24日~10月12日
■「精鋭日本女流作家展~“華”のアートフェスタ~」展
日程:10月10~23日
両展示会の会場:ザ・コリンウッド・ギャラリー(The Collingwood Gallery, 262 Smith St., Collingwood VIC)
Web : www.collingwoodgallery.com.au

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る