「マイケルJ. ミグリアッチと最終回」の巻

Yアートの時間ですよ
Girl with Vending Machine
Acrylic on Canvas: 116.7cm X 90.9cm: 2008
メルボルンの街に息づくアートたち 
アートの時間ですよ !
「マイケルJ. ミグリアッチと最終回」の巻

文:たかぎ まさひこ
 メルボルン在住のオーストラリア人のアーティスト、マイケルJ. ミグリアッチはビデオアートなども手掛けるアーティストだが、私が面白いなと思ったのは何といっても絵画作品。彼は大阪や東京で展覧会に出品した経験もあり、実は6年間も日本に住んでいた。現在はモナッシュ大学に通っている。
 彼の作品の特徴は、とてもユニークな視点と色彩にある。日本人から見れば当たり前の風景でも、案外、海外の人から見れば不可思議な風景に映ることがあるのではないだろうか。彼は、日本人には逃しがちな日本の風景やモチーフを個性的な視点でとらえ、面白い世界観を作り出している。
 画面に登場する人間たちはどれも情緒感を排除したような表情だが、どことなくユーモア感が漂っており、独特な世界が画面に描き出されている。
 そして群を抜いて個性的といえるのが色彩だ。現実の色彩から離れて、まさにアーティスト自身の目を通して描かれる色彩感覚。海外のアーティストが日本に住んで、そして何かを感じて、新たに創造する日本という名の世界観が感じ取れる。
 現在、彼はグレンフェリー にあるトライスアングル・カフェで作品を展示中。興味のある方は、ぜひ観に行ってほしい。
 さて、今後もいろいろなアーティストを紹介させていただきたいと思っていましたが、今回が最終回となりました。言い訳になりますが、本業の画商としての仕事が忙しくなるにつれメルボルンにいないことも多くなり、地元に根付いた情報提供も難しいと決断しました。日本のアートをオーストラリアで売るという仕事からさらに飛躍し、ヨーロッパ、アメリカへと進出する計画です。特殊なアート市場として2年前から始めた日本のゲイ・アートの販売もかなり好調で、世界のコレクターやキュレーターからの問い合わせも多く、先日はメルボルンでゲイ文化についてレクチャーの依頼もいただき、ついにはラジオ出演まで果たしてしまいました。
 今後もメルボルンのどこかのアート・シーンでお会いすることもあると思いますが、ぜひその時は、お気軽にお声をかけていただければ幸いです。今まで長い間、本当にありがとうございました !
Michael J. Miglaicci Web: mjmigliacci.com/
たかぎまさひこWeb:www.japansegayart.com
マユミインターナショナルWeb:www.mayumiinternational.com


たかぎまさひこ プロフィル
メルボルンを拠点にアート・マネジメントを手がける、マユミ・インターナショナル社のオペレーション・マネジャー。1995年より美術系出版社営業・編集、画商などとして芸術分野で活動している。

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