「Lesley Kehoe Galleries」の巻

アートの時間ですよ!

「日本×アート」をテーマにメルボルン街歩き
アートの時間ですよ !
第4回
「Lesley Kehoe Galleries」の巻

文:たかぎ まさひこ
レズリー・キーホー・ギャラリーは、オーストラリア国内のみならず、世界を股にかけてレアな日本のファイン・アートを取り扱う特異な画商。メルボルンを拠点にしつつ、ニューヨークやドバイなどの国際的なアート・ショーに出展している。ギャラリーとしての決まった場所を持たず、臨機応変にほかのギャラリーなどを利用して展示会の開催を行っていて、その手法もなかなか興味深い。今回、マネジャーであるトレバー氏と話をした。


(写真)オーナーのレズリー・ジーン・キーホーさん(左)と、オペレーション・マネジャーのトレバー・G・フレミングさん。「アート&アンティーク・デュバイ 2008」にて


 オーナーのレズリーさんは、日本への留学経験があり日本語も堪能、そして何より親日家であるとのこと。彼女が画商を始めた1981年当初、浮世絵などを中心とした伝統芸術を主体にしていたが、近年はコンテンポラリーな要素を取り入れた伝統芸術を扱う。例えば現代屏風作家・麻殖生素子の作品。伝統的な表装の技を崩すことなく、表現は極めて現代的な作風の屏風だ。また陶芸家・近藤高弘は、既存の枠に留まらず、精神性と用の美を兼ね備えたこれまでにない新しい陶の世界を構築している。彼らはまさに日本のトップ・ランクと言っていい作家たちだ。
今後の予定としては、7月17日から8月9日まで、「ジャパニーズ・クール・ゼロ8」と題した展覧会を開く。故池田満寿夫の版画作品、麻殖生素子の屏風、光本岳士の金属細工や北村辰夫の漆作品など、その道の最高峰作品を集めた展覧会だ。期間中、三味線大師範フィリップ・フレービンによる演奏も行われる。さらに8月21日から30日まで、陶芸家・近藤高弘の個展も開催する。メルボルンにいながら、こうした日本の伝統を受け継ぐ次世代の作家の作品を生で見ることができ、そして購入できることは素晴らしい。展示会の詳細はまだはっきりしていないので、興味がある人はウェブなどで確認してみてほしい。
Lesley Kehoe Galleries連絡先
■Tel:0400-035-825 ■Email: sales@kehoe.com.au ■Web: www.kehoe.com.au ■郵便宛先: Locked Bag 5, 45 Collins St. Melbourne
■「Japanese Cool Zero 8」展
日程:7月17日~8月9日
住所:Kozminsky Level 1, 421 Bourke St., Melbourne
※オープニング・レセプションは17日6PMにスタート。招待券希望者は、sales@kehoe.com.auまで連絡する。
■近藤高弘個展
日程:8月21~30日
住所:Foyer of 101 Collins St., Melbourne
たかぎまさひこ プロフィル
メルボルンを拠点にアート・マネジメントを手がける、マユミ・インターナショナル社のオペレーション・マネジャー。1995年より美術系出版社営業・編集、画商などとして芸術分野で活動。現在はアート・マネジメントのほか、美術系出版物の編集・監修、評論、芸術に関わる著名人へのインタビューやDVDの解説文執筆なども行う。

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