BBKダイエット「ハーフ・マラソン、涙の大失速 !!」編

 BBKのガチンコ・体当たりダイエット企画

第15回
「ハーフ・マラソン、涙の大失速 !!」編


※数字は毎朝起床時、ベッドから出てすぐに計測したもの

昨年6月、連載開始と共にジム通いを開始。どうせなら運動の成果を何かで試したいと考え9月、シドニー・ランニング・フェスティバル、ハーフ・マラソンへと参加。未知のチャレンジとなったが結果は2時間8分で完走。初のレースにしては悪くない結果だった。

そして今年、再びマラソンの季節がやって来た。あれから1年、ジムでのエクササイズは習慣化し、身体パフォーマンスも大幅にアップ。全身に筋肉が付き、一方で体重は昨年時より10キロ以上減少。今年はフル・マラソンに出場しようかと考えたが、普段長距離レース用に長い距離を走ってきたわけではない。せいぜい週に3日、5キロずつ走る程度ということもあり、今年は今一度ハーフ・マラソンでのタイムアップにチャレンジしてみることにした。

ジムのトレッドミルで長距離を走るのは飽きるため、レース2カ月くらい前から週末に屋外を走り始めた。手始めに10キロを走ってみたところタイムは53分。さほど疲れもなく、その倍を走ることを想像しても問題ないように感じた。単純計算だとハーフ・マラソンを同じペースで走れば1時間50~55分程度。そのあたりが現実的な目標値になるだろうと考えた。

なんだかんだ忙しく実際にハーフ・マラソンの距離を走るほどの時間は確保できずレース1週間前の日曜日を迎えた。最後の1週間は脚に疲れを残さないよう、走る量を減らす予定だったので長距離を走るラスト・チャンス。たまたまシティーに行く用事があったのでシミュレーションも兼ねてシティー周辺を走ることにした。

オフィスのあるチャイナタウン近辺をスタートし、ハイド・パーク、ボタニック・ガーデンを経てロックス・エリアへ。そこからハーバー・ブリッジをノース方面に走り、対岸でUターン、シティー方面へと戻る。シティーに戻った後はチャイナ・タウンを目指したが、結構な人混みだったためそこで終了。およそ12キロ、タイムにして1時間6分ほどであった。実際のレースはそこから残り9キロ。まあいけるかな。そんな余裕の気持ちで翌週のレースを迎えることになった。

ランニングはダイエットに効く!?

レース本番に話を移す前に、ダイエット的な観点から考えた時にランニングなどの有酸素運動はどの程度効果的かという点についてちょっと話を脱線させたい(ダイエット連載ですからね)。約1年3カ月前、まずは運動習慣を身に付けようとジム通いをはじめ、その勢いでランニングに目覚めたわけだが、ではそれが功を奏し体重を15キロほど落とすことができたのかというと、実感としてはそうではない。

よく言われることだが運動によるカロリー消費はさほど多くはない。30分ほど走ってご飯茶碗1杯分などと言われるが実感としてもそんなところだ。日々コンスタントに走っていても、ちょっといつもより糖質を多く取ってしまうとすぐに体重は増える。走っているからといって安心、というような感じでは全くないというのが実感だ。ちなみに計算上、ランニングの消費カロリーで体重を1キロ減らすためには150キロほど走らなければならない。毎日5キロ走って1カ月かかる計算だ。約1年以上にわたる経験から感じるのはランニングの効果が直近で数字に反映されるには少なくとも時間にして1時間、距離にして10キロは必要だ。

結論から言うとダイエットを目指すのであればやはり食生活の見直しが最も手っ取り早い。運動は直接的に体重減少に直結させるというよりは、筋肉を付けることで代謝を上げ、痩せやすく太りにくい体作りをするために行うという理解が正解だろう。

ランニングなどの有酸素運動は体脂肪燃焼に寄与するという点からダイエットにおける主力選手のように思われているかもしれないが、一方で筋肉の成長を妨げるとも言われており、例えば日本で人気のダイエット・プログラム、ライザップなどでは有酸素運動は取り入れられていない。効率的に痩せることを考える際に、実はランニングなどは選択肢から外れる場合もあることを知識としてお伝えしておこう。

自分のダメさ加減を思い知る

ハーフ・マラソンのスタートは早朝6時。まだ辺りは薄暗い
ハーフ・マラソンのスタートは早朝6時。まだ辺りは薄暗い

さて、いよいよレース本番である。最後の1週間は脚を休めるために3キロ×2回程度のランニングにとどめそれ以外の日はゆっくりと湯船につかるなど筋肉をほぐすことに専心した。当日は早朝6時にレース・スタートのため自宅を早朝4時半に出発。前夜、イベント参加で帰宅が遅かったこともあり、睡眠時間が5時間に満たなかった点が多少心配ではあったがそれを鑑みてもコンディションは悪くないと感じていた。

今回、僕は目標タイムを1時間55分に設定し、ポイントごとにタイムをプリントしたバンドも用意。1キロを5分20~30秒の間で走ることができれば目標達成となる計算だ。腕にスマホを装着し、キロ当たりのペースもつねにチェックできるようにした。胴回りのポケットにはエネルギー切れに備えて携帯食料を2つほど入れていた。準備万端、気合十分だった。

いよいよレースがスタートする。周囲のスピードが速い。それにつられないようにと思いながら時計を見るとペースはキロ5分15秒程度。やはり少し速い。落ち着いてスピードを調整しながら1キロ、3キロ、6キロ、9キロとそれぞれ目標タイムをクリアし続ける。このペースで行けば目標クリアは問題ないだろう。そう考えていたが、どうも10キロを超えたあたりから少しずつ雲行きが怪しくなってくる。

まず最初に気付いたのはスマホに表示されている距離と実際の看板の距離が違っていること。13キロほど走ったところで道に12キロの看板を発見。大会の運営が設置している看板が間違っているわけはなくGPSの計測の誤差だろうと判断。しかし、実際自分が考えているよりも短い距離しか走破していないという事実に気持ちが若干やられる。あと8キロでゴールと思っていたら急に1キロ上乗せされてしまった形だ。さらに気付いたのは距離の計測は間違っていても経過時間に間違いはないということだ。つまりタイムも思っていたより遅いという計算になる。1キロの違いとなると少なくとも5分以上はタイムが変わってくる。

ゴールまであと数キロという地点。足を動かすのもやっとの状態
ゴールまであと数キロという地点。足を動かすのもやっとの状態
今見ると何とも悲しい気持ちになってしまう目標タイムのバンド
今見ると何とも悲しい気持ちになってしまう目標タイムのバンド

この事実に気付いた僕は無意識にスピードアップをしてしまっていた。遅れを取り戻そうという焦りゆえだろうが、当時そのことには全く気付いていなかった(後ほどラップを見たところ数キロにわたって僕は1キロ4分40秒程度のハイスピードで走ってしまっていた)。そしてこれが致命的な命取りとなった。15キロ地点から脚が全く前に出なくなり徒歩レベルのスピードにまで落ちてしまったのである。そこからはただただ苦行。スピードはキロ7分程度まで落ち、それでも無理やり脚を前に動かしている状態だった。1キロの何と長かったことか。リタイアしたいとの思いも頭をかすめたが、何とか意地で最後まで走り切った。昨年、ゴールに向けて気持ちが高揚し、スピードアップしたのとは大違い。大観衆の前でよろよろになりながらゴールしたがタイムは目標達成どころではない。大失敗だ。

それでも完走できたのは素直にうれしい。今回のメダルは今後の良い教訓に
それでも完走できたのは素直にうれしい。今回のメダルは今後の良い教訓に

目標1時間55分。結果は2時間15分。驚くほどの乖離である。体の状態は悪くなく、気持ちの面でもいけそうな感じがしていただけにショックは大きかった。昨年よりすべてにおいてコンディションが勝っているにもかかわらず、まさかの記録ダウン。情けない。レース後、あるランナーの先輩が言ってくれた。

「レース参加2回目にそうなる人をこれまでたくさん見てきた。気付かぬ慢心がそういう結果を招くんだよ」

なるほど、僕は昨年走れたこと、1年間のトレーニング、その2つを根拠に無意識ながら慢心していたのだろう。確かに放っておいても記録は大幅に伸びると考え、結局事前にレースと同じ距離を走りすらしなかった。

いろいろな意味で自分のダメさ加減を知ったがその分学んだことも多かった。次に向けての新たなスタート地点に立てたような気がしている。僕のランナー人生はここから始まる。そう思えた今回のチャレンジであった。

今月の所感

ハーフ・マラソンに出場するためにトレーニング量はもちろん増大。結構な距離を走り込んだ。一方でもちろんダイエットの効果をしっかりと出したいということで以前紹介したMEC食により重点を置いた。しかし、運動におけるエネルギー補給という点ではMEC食で事足りるのか不安な気持ちもあったのでマラソン前1週間は、ある程度炭水化物を摂るように意識。結果的に体重は一度落ちてまた戻った形となってしまった。だが、継続的に比較的高負荷の運動をしたこと、再びMEC食に戻していることで次回こそはブレイク・スルーをお見せしたいと思っている。


<プロフィル>
BBK/30代後半♂。身長177cm。趣味ダイエット、特技リバウンドを公言し、20歳ごろから激しい体重の増減を繰り返すも2011年の来豪後は増える一方、気づけば20キロ増。日本から持ってきたサーフィン用のフルスーツも膝までしか入らなくなりいよいよダイエットを決意。スキー、バスケ、サーフィンと体型に似合わずスポーツ好きな俊敏系ぽっちゃり。妻からはぽっちゃり王子と呼ばれている。また、飼い猫のトビー、アビーに次いでチャビー(Chubby)と呼ばれることも。日豪プレス編集長

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