ワンダフル・ライフ「ボーダー・コリーは破壊王?! パピー・スクール(1)」

ワンダフル・ライフ in AUS

第2回ボーダー・コリーは破壊王?! パピー・スクール(1)

我が家にやって来たばかりのスパーキーは、外で生活することにもすぐに慣れ、敷地の外へのゲートを開けても「よし」というまで逃げ出したりしない、賢い犬だった。だが……。

そのやんちゃぶりは、凄まじかった。外に出していたサンダルや物がボロボロになるのは、当たり前。ある日、庭に面した大きな網戸が枠ごと外れて、ボロボロになって芝生の上に横たわっていた。人間よりもかなり大きなサイズの網戸である。もちろん見つけてすぐに叱ったが、スパーキーのいたずらは、そう簡単には収まらない。洗濯物を干せば、風にたなびく布は恰好の餌食となり、どんなに高く干しても地面に落ちて穴あきになった。そのうちに庭中のあちこちで穴を掘るようになり、我が家の庭はまるで小さな爆弾があちこちで爆発したかのような、見るも無残な状態になってしまった。

インターネットでボーダー・コリーの情報を検索していると、どの家庭でもそのやんちゃぶりには手を焼いているようだった。そして、ボーダー・コリーには「破壊王」というあだ名まで付いているのを知った。ボーダー・コリーは大変頭の良い犬種だが、元々羊を追いかけて走り回る活動的な性質を持つため、脳も体も退屈させないように飼ってあげることが重要らしい。

イギリスから専門書を取り寄せれば、帰宅前にこの通り
イギリスから専門書を取り寄せれば、帰宅前にこの通り

私も旦那も犬を飼うのは慣れていて、ある程度自分たちでトレーニングできる自信があったが、ここまでやんちゃな犬は初めてだったのでプロの手を借りることにした。

オーストラリアでの犬の訓練には成長段階により幾つか方法があるが、子犬の場合はパピー・スクールと呼ばれ、飼いだしてすぐに訓練を始めることが推奨されている。動物愛護団体や地元の愛犬クラブなどが主催する比較的良心的な価格のもの、訓練士による比較的高価なものの他に、ペット・ショップで開催されているスクールなどがある。

我が家は、獣医とトリマーと店舗が一体になった近所の某大型ペット・ショップに、有料メンバーになると獣医での予防接種、買い物、シャンプーが全て割引になり、更にパピー・スクールが無料という制度があったので、利用してみることにした。(つづく)


ランス陽子
フォトグラファー/ライター。現在、美術博士号取得のためグリフィス大学に在学しながら、オーストラリアで古くから牧羊犬として愛されているボーダー・コリーのスパーキーとゴールドコーストで暮らす。
Web: www.yokolance.com.au

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