Editor’s Pick(エディターズ・ピック )「パン・オ・ショコラ」

優れた日用品からため息の出るようなとっておきの贅沢品まで、スタッフの気になるアイテムを独自の目線でピック・アップしてお届け。日本とオーストラリアを中心に、しかし時にはそのほか世界各国のブランドから、ざっくばらんに紹介する。本当に良いものを愛用して、日々の暮らしを今よりもっと、心豊かに。大人の毎日を完成させよう。(編集・構成=編集部・荒川佳子 写真=クラークさと子)

パン・オ・ショコラ ともに$3.50

Lilliputien(写真右手前)、Organic Republic Bakery(写真左奥)

パン・オ・ショコラのチョコレートとクロワッサンの相性は格別だと思う。チョコレートは、幾重にも重なった愛情たっぷりのパン生地に包まれて、その魅力をさらに輝かせる。

本紙で紹介するにふさわしいパン・オ・ショコラを見つけようとシドニー中の名店を食べ歩いたが、結果的に納得する味に出合えるまでに1カ月近くかかってしまった。

まず重視したのは、チョコレートの量。高級店へ行くほど、この点で期待を裏切られる傾向は高まった。次に大切なのが、クロワッサンの食感。求めるのはサクっとした表面に続く、その奥のしっとり感だ。バリバリと崩れるだけの乾いたパンでは色気もない。

こんなわがままな願いを叶えてくれる商品が、ある日突然現れた。1つ目との出合いは前衛的な自然派ベーカリー「Organic Republic Bakery」で。ここでは、カウンター越しに1日中生地をこねて焼き続ける職人たちの姿があって、いつでもオーブンから出てきたばかりのフレッシュなパンを味わうことができる。焼き上げられたクロワッサンは、外側の層はパリッ、そして内側はバターの香りも高くしっとりともちもちの理想的な食感。チョコレートもコクがあって上品。バーではなくペースト状なのも特徴だ。

2つ目は、アーモンド・クロワッサンでも有名な「Lilliputien」から。こちらもオーガニック・フラワーを使用しているが、前者と比べるとよりカリッとした焼き上がりに。この香ばしさが、中に忍ばせたカカオ44パーセントの味わい深いベルギー・チョコレートによく合う。

美味しいパン・オ・ショコラが1つあれば、それだけで朝は特別なものになる。ミルクたっぷりのラテとともにいただくそのひと口が、何とも言えない幸福感を与えてくれるから、ついクセになる。パンとショコラのマリアージュ。このチョコレートとクロワッサンのカップルには、いつまでも仲睦まじくいてほしいと切に願う。


Lilliputien
Lilliputien
■住所:122a O’Brien St., Bondi Beach NSW
■Web: www.lilliputien.com.au

 

Organic Republic Bakery
■住所:98/100 Glenayr Ave., Bondi Beach NSW
■Tel: (02)9300-8804
■Web: www.republicbondi.com.au

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