第163回ジギングの釣り教室

Let's 豪 Fishing !
Let’s 豪 Fishing ! 第163回
フィッシング・ライター 金園 泰秀
ジギングの釣り教室
 今年5月の第1回開催を皮切りにブリスベン、ゴールドコースト、サンシャイン・コーストのアングラーを対象に、月に1度のペースでジギング・スクールを開催している。毎回、6〜7人の学生や当地に駐在や永住している会社員、自営業の人たちなど、ジギングの初心者からベテランまで、老若男女のアングラーたちが参加して、人気の高い釣りスクールになっている。
(写真)親子で参加。獲物と記念撮影


 ジギングという釣り方は、魚が釣れ過ぎて乱獲などの環境破壊につながる恐れがあるので、スクールの参加者が家に持ち帰る獲物のヒラマサやカンパチ類は1人1〜3匹までと設定されている。1匹の魚の大きさが1メートル近い大物ばかりなので、1〜3匹でも家庭や隣近所で食べるには十分な量だろうと思う。
 また、ジギングの合間に日本で流行しているエビングなどの異なったルアー・フィッシングで美味しくて人気の高いパール・パーチ(アオバダイ)などのタイの仲間や、トローリングでマグロ、サワラ、カツオなどを狙ったスポーツ・フィッシングも実践している。

Let's 豪 Fishing !
スクールに参加した地元のアングラーたち

 慣れないビギナーにとってジギングは少しハードだが、あまり体力を使わないエビングという釣り方は、仕掛けを海底に降ろした後はリズミカルにただリールを巻くだけで、魚の方から掛かってくるという釣りなので、ジギングでジグをしゃくり疲れた時にこの釣り方に変えると効果がバツグンに上がる。
 エビングは、餌の代わりにソフト・プラスチックという小魚の形に似せた柔らかいゴムのようなルアーを針に付け、それを一定のリズムでリールを巻きながら海底から仕掛けを巻き上げて釣る方法。魚が警戒してジグにはアタックしてこない場合や、小魚しか食べない状態になっている時にすごい威力を発揮する。日本でマグロを釣り上げたい人の間で大評判になっている釣り方だ。
 ただ、威力を発揮するのは人工漁礁などの小魚が集まる場所に回遊している青物魚で、人工的に大きな船を沈めて漁礁となっている釣り場が多いQLD州やWA州では有効だが、天然の根の釣り場が多いNSW州やVIC州ではその効果は定かではない。
 なお、このエビングという釣り方では魚が針を飲み込むケースが多く、針が咽の奥に刺さった場合は死んでしまうので、釣り針はサークル・フック(別名:ネムリ針、口のすぐ近くにかかる)の使用を薦めている。オーストラリアでは規定サイズ未満の魚にはリリースしなければならいので、リリースされた魚は元気よく泳いで帰ってもらい未来につなげたいと思う。

Let's 豪 Fishing !
日本で流行りだしたエビングという釣り方の仕掛け

 釣った魚を美味しく食べることも大好きだが、スポーツ・フィッシングとして自分自身の釣りのテクニックと道具(釣り具やボート)を駆使して魚とファイトし、そして魚を傷付けないようにキャッチ&リリースしながら自然との造詣を深める釣りも楽しいものだ。  このスクールは、今まで興味はあったがジギングをする機会がなかったという人や、いろいろなジギング・タックルで大物を釣ってみたというアングラーの方々を対象にしている。スクールの参加者たちは、1人あたり平均5〜10本のヒラマサやカンパチを釣り上げ、65センチ以下のヒラマサなどはすべてリリースしている。ゴールドコースト沖、NSW州北部、ブリスベンのモートン・ベイの外洋やサンシャイン・コースト沖など大物の釣り場で、季節や現地の状況に応じて場所を変えて開催している。スクールやツアーなどの詳細については下記サイトを参照していただきたい。
オーストラリアの釣り情報 www.fujimaru.com.au

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