花のある生活「ガラス花器にいける」

 花のある生活─ flower in life ─

第7回:ガラス花器にいける

ベア・グラスを花瓶に入れて、季節の花、葉牡丹(ケール)とカンパニュラ添えてみる
ベア・グラスを花瓶に入れて、季節の花、葉牡丹(ケール)とカンパニュラ添えてみる

こんにちは。生け花講師をしていますYoshimiです。生け花を仕事にしていると、何気なくガラスの花器に花をいけることは、とても難しいものだと構えてしまいます。透明のガラスを花器にして花を入れるには、たくさんのルールが必要になってくるからです。例えば、内部が透けて見える特性を生かさなければならないとか、ガラス越しに見える枝や茎、水、花が美しくいけてあるかということや、水に入ると屈折する光の性質を利用しなければならないとか、更には模様の入ったガラス花器を使う場合はそのデザインを生かさなければいけないからです。

オーストラリア原産のゴールデン・カスケードと、小ぶりな紫陽花で穏やかな空間を感じるよう軽やかに入れる
オーストラリア原産のゴールデン・カスケードと、小ぶりな紫陽花で穏やかな空間を感じるよう軽やかに入れる

何とも面倒極まりないガラス花器ですが、皆様のご自宅にある花瓶のほとんどが、クリスタル製の透明の物ではないでしょうか? 私の考えるガラス花器の生け花とは、軽やかに、花が奇麗に見えるようにいけてあげればそれで良いと思っています。自分の好きな花を、ご自身の好きな位置に挿して、生き生きと入れてあげさえすれば充分だと思います。なぜなら生け花の本質がそこに潜んでいるからです。おおらかに伸び伸びと、自由に生け花を生けること、偶然一緒になった花材同士で、何をメインにするか、メインを際立たせるものは何にするのかを、型にとらわれず、自分の意識で決めていくのも楽しいものです。ガラスの花器は壊れやすく繊細なので太い木や重量感のある花材は入れにくく、入ったとしても素材により滑ってしまい留まらないでしょう。

ガラスの花器を手にした瞬間、ご自身の思いに沿って花を入れてみてください。そこには間違いなく、ご自身の姿が見られます。鏡に映るのは外見だけですが、生け花はご自身の中を映し出してくれるでしょう。

その人にしか見えない美しさを、生け花を通して自由に表現してくれます。そうしていけられた花は生け手自身の姿となって現れてくるのです。ぜひ、気持ちを軽やかに透き通るガラスの器に、生け花をトライしてみてくださいね。


Yoshimi
草月流華道講師。幼少の頃から花を嗜む。学生の頃、本格的に活動を始め大阪高島屋に出展。兵庫県議会公館迎え花を担当。シンガポール駐在中に趣味の油絵といけばな展をシンガポール高島屋で行う。現在はチャッツウッド駅前で華道教室フラワー・イン・ライフ(www.7elements.me)を開講

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