花のある生活「花一輪 チューリップ」

 花のある生活─ flower in life ─

第11回:花一輪 チューリップ

葉物をまとめて入れて、花が蕾であれば外側1枚を開いてあげると個性的なデザインになる
葉物をまとめて入れて、花が蕾であれば外側1枚を開いてあげると個性的なデザインになる

こんにちは。いけなば講師をしていますYoshimiです。本コラムの連載を書き始めて今回で11回目となりました。私自身が花と共に季節の移り変わりを楽しませて頂き、オーストラリア原生植物の知識や、花への感心がより深くなっていることは、日豪プレスのご愛読者様のお陰だと感謝しています。いけばなという敷居の高いイメージのものを、身近に感じて頂けることが私自身の喜びです。また、花を通して人と人とがコミュニケーションでき、言葉の壁を超えて人とのつながりを持てたら良いなと考えています。

今回は、春の代名詞的な花、チューリップをご自宅にあるワイン・グラスやコップにいけられる方法をお伝えしていこうと思います。最近は品種改良され、あらゆる種類があり、これがチューリップなのとびっくりするような物もたくさんあります。蕾で買った物は、時間が経てば色付いて、茎は更に長く伸びてきます。グラスは何でも使えますし、ジャムの空き瓶なども可愛いかもしれません。長い花であれば、まずは葉っぱの所でカット。そうすると分割した葉っぱの部分も後からいけられます。メインの花はグラスやコップに対して1.5倍くらいの長さにします。長さが決まったら、ボウルに水を張ります。枝や茎の根元を水の中に入れて、水中で2センチほど切り落とします。

ワイン・グラスに、チューリップを一輪いける
ワイン・グラスに、チューリップを一輪いける

チューリップは緩やかにカーブしていることが多く。右に流れている物は右側に、左に流れている物は左側にいけ、自然の流れを生かしていけてあげたら良いと思います。自然の流れに逆らっていけようとすると、思うように止まってくれません。花にもベストな向きがあり、真正面ばかりが良いとは限りません。10月号でもお伝えしました植物の持つ美しいラインを探してみてくださいね。そして、分割しておいた葉部分を差し込みます。くるくると巻いて曲線を作っても面白いです。葉は中心になる花より低く入れた方が奇麗に見えます。太陽の方向へ伸びるチューリップ。いけているうちに長さや角度が変わってきますので、毎日の水換えの時に切り整えてあげてください。

一輪の花でも、日々の生活に潤いを与えてくれると思います。簡単ですので、ぜひ一度お試しくださいね。


Yoshimi
草月流華道講師。幼少の頃から花を嗜む。学生の頃、本格的に活動を始め大阪高島屋に出展。兵庫県議会公館迎え花を担当。シンガポール駐在中に趣味の油絵といけばな展をシンガポール高島屋で行う。現在はシドニーのセントレナーズのスタジオで華道教室フラワー・イン・ライフ(www.7elements.me)を開講

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