【9月】最新BOOKトレンドチェック

読書好き集まれ!
最新BOOKSトレンド・チェック
協力:オーストラリア紀伊國屋書店(Level 2, The Galeries, 500 George St., Sydney)

 本好きにとって、トレンドに取り残されてしまうのはつらいところ。本連載では、シドニーCBDに店を構え、KINOと親しまれるオーストラリア紀伊国屋書店協力の下、トレンド・キーワードとともに読み逃せない話題の3冊と、日本のトレンドをキャッチするための最新ランキングをご紹介していきます。

現代社会で、ペットは家族の一員として欠かせない存在。ペットを飼うことで健康になれるという説もあり、ペットとともに育った子どものアレルギー・喘息発症率は、ペットのいない家庭の子どもより低いことも明らかになったそうです。また、ペットと向き合う際、人は言葉に頼らずにコミュニケーションを図ることになります。そのため、相手の求めていることをくみ取ろうとしたり、息を合わせることに努めたりしながら、真の意味のコミュニケーションを学ぶこともできます。今回は、そんなペットに関する書籍をご紹介。

今、売れている本は?ベストセラー・ランキング(8月9日~8月15日集計)

■文庫ベストセラー

1 桜吹雪 佐伯泰英 文藝春秋
2 母性 湊かなえ 新潮社
3 残穢 小野不由美 新潮社
4 禁断の魔術 東野圭吾 文藝春秋
5 バケモノの子 細田守 KADOKAWA

 

■新書ベストセラー

1 人間の分際 曽野綾子 幻冬舎
2 家族という病 下重暁子 幻冬舎
3 段取りの“段”はどこの“段”? 荒田雅之 新潮社
4 祝もものき事務所(4) 茅田砂胡 中央公論新社
5 「ドイツ帝国」が世界を破滅させる エマニュエル・トッド/堀茂樹 文藝春秋

今週のトレンド・キーワード『動物愛護の本』

ペット・ブームの裏で蔓延する深刻な問題に迫る

『日本の犬は幸せか』
富沢勝

草思社(価格:A$35.32<会員価格A$31.79>)

世間ではペット・ブームが巻き起こる一方で、犬の生命が粗末に扱われている実態が存在する。毎年、40~50万頭の捨て犬が殺処分にされているのも、その一例だ。なぜ、そうなるのか――。飼い主にも問題があるし、ペット商売にも問題がある。そして、日本の社会や行政の無理解にも大いに問題がある。本書は、ペットを溺愛するばかりで、真の「動物愛護」の精神は未熟な日本社会に対して憤懣やるかたない著者が書いた「現代ペット事情考」。

虐待、あなたはしていないと言い切れますか?

『ペット虐待列島:動物たちの異議申し立て』
成田青央

リベルタ出版(価格:A$39.74<会員価格A$35.77>)

「虐待」「遺棄」というと、自分とは関係のない、よその世界の出来事のように思う人が多いのではないだろうか。しかし、近年のペットブームの中、飼い主の知識不足やいい加減な飼育が原因で、毎日、おびただしい数のペットたちが捨てられ、処分されている。この本は、関連業界から一般の飼い主まで、普段から「良かれ」と思ってされている行いをペットたちの目で見直し問題定義することで、人間と動物の共生の在り方を探る。

犬と子どもと大人の3つの視点からまとめた辞典

『犬のことば辞典(犬が教えてくれた本)』
北山葉子

理論社(価格:A$27.13<会員価格A$24.42>)

「あまえる」「けんか」「ねだん」「ひとり」「もしも」「ろうじん」「わがや」「りゅうこう」などの人間の世界のことばが、犬によってまとめられた便利ことば辞典。監修を務めたのはポチ。さまざまな言葉が、子ども・大人・イヌの3つの視点から説明されていて、子ども向けながら大人もしっかり楽しめる内容に。鋭い視点の説明にはっとさせられることもありながらクスリと笑える内容も満載で、犬と日常生活を送る人には1冊あると便利な存在。

ランキングからPick up!

『家族という病』下重暁子/幻冬舎

日本人の多くが「一家団欒」という言葉に憧れ、そうあらねばならないという呪縛にとらわれている。しかし、そもそも「家族」とは、それほど素晴らしいものなのか。実際には、家族がらみの事件やトラブルを挙げればキリがないのが実情だ。それなのになぜ、日本で「家族」は美化され続けているのだろうか。本書では、家族の実態をえぐりつつ、「家族とは何か」を提起する。

KINOKUNIYA便り

シドニーと名古屋市は姉妹都市として知られていますが、今年でこの提携が結ばれて35周年を迎えるそうです。そこでシドニーでも、10月にはイベントが行われるのだとか。当店の和書売り場でもこれを記念して、名古屋を舞台とする漫画の「高杉さん家のおべんとう」や、「味噌煮込みうどん」「スガキヤラーメン」といった名古屋のB級グルメの紹介本などさまざまな本をご紹介していきます。お楽しみに。

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