【1月】最新BOOKトレンド・チェック

読書好き集まれ!
最新BOOKSトレンド・チェック
協力:オーストラリア紀伊國屋書店(Level 2, The Galeries, 500 George St., Sydney)

本好きにとって、トレンドに取り残されてしまうのはつらいところ。本連載では、シドニーCBDに店を構え、KINOと親しまれるオーストラリア紀伊国屋書店協力の下、トレンド・キーワードとともに読み逃せない話題の3冊と、日本のトレンドをキャッチするための最新ランキングをご紹介していきます。

皆さんは「親業」という言葉を聞いたことはありますか? 「親業」とは、子どもの気持ちを受け止め、尊重しながら、親子のやり取りを無理なく運んでいくためのコミュニケーション方法です。昔と今では、親子を取り巻く環境も大きく変化しているため、家族のコミュニケーションにも、昔と変わらない部分ももちろんあるでしょうし、新しい方法論が必要な部分もあるのかもしれません。今回は子育てに悩める親たちへ、親子関係に笑顔が増える「親業」を紹介させていただきます。

今、売れている本は?ベストセラー・ランキング(11月16日〜12月8日集計)

■文庫ベストセラー

1 土佐堀川 古川智映子 潮出版社
2 境遇 湊かなえ 双葉社
3 下町ロケット 佐島勤 KADOKAWA
4 法科高校の劣等生18 有川浩 KADOKAWA
5 店仕舞い 佐伯泰英 角川春樹事務所

■新書ベストセラー

1 大世界史 池上彰/佐藤優 文藝春秋
2 陽気なギャングは三つ数えろ 伊坂幸太郎 祥伝社
3 人生を面白くする本物の教養 出口治明 幻冬舎
4 京都ぎらい 井上章一 朝日新聞
5 大放言 百田尚樹 新潮社

今週のトレンド・キーワード『小さい子どもを持つ親にお薦めする作品』

「親業」を日本に紹介した著者が解説

『「親業」に学ぶ子どもとの接し方』
近藤千恵
新紀元社(価格:A$28.02<会員価格A$25.22>)

本書は、子どもの自立の芽をつぶさないように、親が日常生活の中で何ができるかを、具体的な例とともに詳しく記したものである。子どもの心を開く聞き方、親の思いの伝え方、親子の対立を解決する「勝負なし法」など「親業(おやぎょう)」の画期的な方法を紹介している。「親業」という言葉は、親業訓練協会の創始者でもある著者が、アメリカの臨床心理学者トマス・ゴードンの著書「PET」を翻訳した時に初めて使ったもの(2つ下の書籍参照)。

小学生に的を絞り、豊富な具体例を紹介

『「親業」ケースブック 小学生編』
近藤千恵
大和書房(価格:A$42.04<会員価格A$37.84>)

左で紹介した書籍と同じ著者による、具体的な事例を多く取り入れて「親業」を解説した1冊。「何で?」と思わせられる子どもの行動に出会った時、親はどのような態度をとるべきか。「親業訓練講座」に参加した親子の実際の会話を集め、子どもとの向き合い方を紹介。「子どものホンネを知り、親としてホンネで子どもに自分の裸の姿を見せながら、真剣に子育てにたずさわろう」と呼びかけている。姉妹書として、幼児・園児編、中高生編もある。

より親に焦点を当てた子育て論

『親業 子どもの考える力をのばす親子関係のつくり』
トマス・ゴードン著/近藤千恵訳
大和書房(価格:A$44.37 <会員価格A$39.93>)

「親業」の元となった、アメリカの臨床心理学者トマス・ゴードンの著書「PET(Parent Effectiveness Training)」の訳書。「PET」は「親としての役割を効果的に果たすための訓練」の意味。それを「親業」と訳したのは、従来の子育てが「子どもがいかに育つか」と、子どもにばかり重点が置かれていたのに対し、「子どもが育つ上で親がいかに関わるか」という親の側に焦点を当てて子育てを見直したからだという。

ランキングからPick up!


『人生を面白くする本物の教養』出口治明/幻冬舎

教養は人生を面白くするとともに、グローバル化したビジネス社会を生き抜くための最強の武器となる。核になるのは「広く、ある程度深い知識」と腑に落ちるまで考え抜く力。60歳で戦後初の独立系生保を開業した起業家であり、ビジネス界きっての教養人でもある著者が、読書、人との出会い、旅、語学、情報収集、思考法など知的生産の方法のすべてを明かす。

KINOKUNIYA便り

明けましておめでとうございます。2015年は又吉直樹『火花』の芥川賞受賞が話題になりました。『フランス人は10着しか服を持たない』が1年を通して売れ続け、年始には思いもよらなかったものがベストセラーになりました。今年もまたどんな本をご紹介できるのか店員一同楽しみにしております。新しいカフェもオープンしましたので、シティにお越しの際はぜひお立ち寄りくださいませ。

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