【2月】最新BOOKトレンド・チェック

読書好き集まれ!
最新BOOKSトレンド・チェック
協力:オーストラリア紀伊國屋書店(Level 2, The Galeries, 500 George St., Sydney)

本好きにとって、トレンドに取り残されてしまうのはつらいところ。本連載では、シドニーCBDに店を構え、KINOと親しまれるオーストラリア紀伊国屋書店協力の下、トレンド・キーワードとともに読み逃せない話題の3冊と、日本のトレンドをキャッチするための最新ランキングをご紹介していきます。

2016年も、漫画原作の実写映画大作が多数控えています。1月『信長協奏曲」、2月『黒崎くんの言いなりになんてならない』、4月『ちはやふる』などはいずれも大ヒット作品が原作。しかしこうした映画化、原作ファンには必ずしも大歓迎ではありません。「大事な部分が削られていない?」「キャストは合ってる?」「CGでできるの?」など、期待よりも、きちんと再現できるのかという不安が先に立ちます。今回は16年ドラマ化された原作本を3冊紹介。ドラマと原作を比べてみてください。

今、売れている本は?ベストセラー・ランキング(2015年12月9日〜1月15日集計)

■文庫ベストセラー

1 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 村上春樹 文藝春秋
2 残り全部バケーション 伊坂幸太郎 集英社
3 赤めだか 立川談春 扶桑社
4 社会人大学人見知り学部卒業見込 若林正恭 KADOKAWA
5 ストーリー・セラー 有川浩 幻冬舎

■新書ベストセラー

1 糖質制限の真実 山田悟 幻冬舎
2 本音で生きる 堀江貴文 SBクリエイティブ
3 家族という病 下重暁子 幻冬舎
4 大世界史 池上彰/佐藤優 文藝春秋
5 戦略がすべて 瀧本哲史 新潮社

今週のトレンド・キーワード『2016年ドラマ化された原作本』

リラックスして読めるミステリー

『悪党たちは千里を走る』
貫井徳郎
幻冬舎(価格:A$17.44<会員価格A$15.69>)

「真面目に生きても無駄だ」。しょぼいだましを繰り返し、糊口をしのぐ詐欺師コンビの高杉と園部。仕事先で知り合った美人同業者と手を組み、豪邸の飼い犬を誘拐しようと企てる。誰も傷つけずに安全に大金を手に入れるはずが、計画はどんどん軌道をはずれ、思わぬ事態へと向かってしまう…。スピーディーな展開と緻密な仕掛け。『乱反射』で日本推理作家協会賞を、また『後悔と真実の色』で山本周五郎賞を受賞した筆者の、ユーモア・ミステリーの傑作。

詩人たちの愛の定義とは何か

『荒地の恋』
ねじめ正一
文藝春秋(価格:A$14.09<会員価格A$12.68>)

53歳の男が親友の妻と恋に落ちた時、彼らの地獄は始まった。詩神と酒神に愛された男・田村隆一。感受性の強いその妻・明子。そして、北村太郎は明子に出会い家庭も職場も捨て、「言葉」を得る。実際に存在した、宿命で結ばれた「荒地派」の詩人たちの軌跡を素材として小説化。著者は、1989年、自らの少年期を題材にした小説『高円寺純情商店街』で第101回直木賞を受賞。『荒地の恋』は、2008年第3回中央公論文芸賞を受賞した。

作家・加藤シゲアキの短編集


『傘をもたない蟻たちは』
加藤シゲアキ
KADOKAWA(価格:A$27.11 <会員価格A$24.39>)

無限の悲しみはどこまでも僕を埋め尽くす…。今を生きる人々、生きづらさを抱えた人々の「生」と「性」を浮き彫りにし、その痛みと希望を描く、加藤シゲアキ初の短編集。美大生の短くて激しい恋と将来への葛藤を極彩色で綴る「染色」など全6編収録。著者はジャニーズ事務所のアイドルグループ、NEWSのメンバーとして芸能界でも活躍の場を広げている。累計20万部を売り上げた作家デビュー小説『ピンクとグレー』も映画化され2016年公開。

ランキングからPick up!


『本音で生きる』堀江貴文/SBクリエイティブ

確かなもののない時代、自分まで不確かなものにしないために−−。世間の声に惑わされず、常に本心を伝え、本音で生きてきた著者が、後悔しない人生を送るために必要なことを伝授。「なぜ、本音で生きられないのか」「言い訳をするな」「バランスはとるな」「本音を生きられない理由は『自意識』と『プライド』である」「やりたいことができる人の特徴」などで構成。

KINOKUNIYA便り

2月には新学期も始まり、中華正月もあって、新しい年がもう1度やってきたような気分になります(以前暮らしていたマレーシアでは「お正月」が年に5回もありましたが…)。新しい年の目標を立てたのに既に挫折してしまったという人も、また新しいことにチャレンジできる機会なのではないでしょうか。本屋は「新しいこと」が見つかるところです。ぜひ、店内で新しいことを見つけてください。

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