オーストラリアで安全、快適「カー・ライフ・ガイド」②

オーストラリアで安全、快適 カー・ライフ・ガイド

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◯運転時の注意点

オーストラリアでの運転は日本と同様の左側通行である。道幅は広く、車の量は多くないので日本人には運転しやすい。しかし、ウィンカーを使わずに曲がったり、走行中に他の車線からの割り込みをするドライバーもいる。更にブレーキ・ランプが壊れて点灯しない車もあるため、車間距離を広めにして運転するようにしよう。

●運転する前に点検をしよう

オーストラリアで運転をしていると、何らかのトラブルで路肩に停車している車をよく見かける。運転する前に簡単な点検を自分で行うようにすることで、このようなリスクをかなり抑えることができる。点検のポイントは以下の4点。

① ブレーキの確認。フット・ブレーキ、サイド・ブレーキが確実に効いているかを確認。

② 灯火類の確認。ヘッドライト、ブレーキ・ランプ、ウィンカーがきちんと点灯するか確認。

③ 燃料の残量の確認。途中でガス欠にならないように残量をしっかり確認する。

④ タイヤの確認。タイヤの溝がしっかりあり、摩耗していないか確認する。空気圧が適正か確認する給油時にガソリン・スタンドでタイヤの空気圧をこまめにチェックするようにしよう。

エンジン・ルームの確認は専門的なこともあるが、自分で確認できる人は積極的にチェックしよう。ウォッシャー液の確認や補充なら自分でできる。バッテリー関係やラジエーター液、ブレーキ・フルード、オイルなどの確認も行いたいが、自信のない人は定期的に整備工場で点検するようにしよう。

特にエンジン・オイルは大体のメーカーは5,000キロごとの交換を推奨している。交換の際、他の部分にも問題がないか、点検・整備をしてもらうといいだろう。

●ガソリン・スタンドを利用する時

オーストラリアのガソリンの種類は日本とほぼ同じだ。主流の無鉛ガソリンは「Unleaded」といい、その後に付いている数字の「91」などはオクタン価を表す。「91」は日本のレギュラー・ガソリンに相当し、「Premium」や「95」以上はハイオク・ガソリンでスポーツ・カーなどで使用する。「Leaded」は有鉛ガソリンで一部の古い車はこれを給油する。また「E10」と呼ばれるエタノールを添加し環境問題などに配慮したガソリンもある。

「Diesel」は軽油のことで、ディーゼル・エンジン車専用の燃料なので間違えないようにしよう。

基本的に給油はセルフ・サービスで、ガソリン・スタンドによっては、事前に何リットル入れるかを決められたり、クレジット・カードで支払いが可能な所がある。給油が終わったら、レジへ行って、自分が利用した機械の番号を言って支払いを済ます。支払い前に車を動かすと、泥棒と間違えられるので動かさないようにしよう。

●運転する時に気をつけるべきポイント

同乗者はシートベルトの着用、7歳未満はチャイルド・シートの使用が義務付けられている。運転中の携帯電話の操作は禁止となっており、触れるだけでも違反となる。また学校の周辺はスクール・ゾーンになっている。通学時間帯には速度制限が厳しくなり、取り締まりも多く行われる(標識1)。

ラウンド・アバウト
ラウンド・アバウト

オーストラリアにはラウンド・アバウトと呼ばれる環状交差点がある。車は必ず時計回りで走行する。

また飲酒運転は、血中アルコール濃度が0.05ml以下であれば認められている。しかし微量の飲酒でも運転に支障が出るので、「飲んだら乗らない」を実行してほしい。

同乗者に子どもがいる場合、車内での喫煙は違反となる点も気を付けよう。

路上駐車をする時は標識を必ず確認する(標識2)。標識の一番上の大きな数字は駐車可能時間。その下に「PAY & DISPLAY」や「TICKET」、「METER」などの表示があれば、パーキング・メーターで駐車代を支払い、ダッシュボードにチケットを掲示。

無表示なら無料で駐車できる。更にその下にはこれらが適用される時間帯と曜日が示されている。この期間以外は、駐車可能時間に制限がない。駐車の取り締まりは厳しいので、きちんとルールを守るようにしよう。


市街地では各所にUターン許可の標識があり、標識がない場所では禁止となる(標識3)。T2やT3の標識はトランジット・レーンで、例えばT2なら車に運転者を含めて2人以上乗っている車両が優先的に走れる車線を意味する。もし1人しか乗っていない車がこの車線を走行した場合は違反となる(標識4)。

また郊外では動物の飛び出し注意の標識が多く見られ、カンガルーやコアラ、エミューなど、いかにもオーストラリアらしい光景だ。特に夜間は注意しなければならない。カンガルーは突然の光(車のライト)に驚くと、光のある方向へ飛び出す習性があり、深刻な事故になるケースが多い。見通しの悪い状況では細心の注意が必要だ(標識5)。

そして突然の気候変化にも注意しよう。集中豪雨や突風などに加えて、河川の氾濫が多いのが特徴で、特に道路が冠水している時は、絶対に近寄らないようにしよう。

日本では道を譲られた時にハザード・ランプを点灯させるサンキュー・ハザードのマナーが一般的だが、オーストラリアではハザード・ランプは緊急事態の場合のみ点灯させるので、うっかり出さないように気を付けよう。

標識1:スクール・ゾーン。学校のある日の登下校の時間帯は要注意
標識1:スクール・ゾーン。学校のある日の登下校の時間帯は要注意
標識2:路上駐車には制約が多いので付近の標識を必ずよく見て確認
標識2:路上駐車には制約が多いので付近の標識を必ずよく見て確認
標識3:この表示があれば、Uターン可能。なければ禁止
標識3:この表示があれば、Uターン可能。なければ禁止
標識4:トランジット・レーンは、表示人数以上が乗っていれば優先的に走れる車線
標識4:トランジット・レーンは、表示人数以上が乗っていれば優先的に走れる車線
標識5:動物飛び出し注意。深刻な事故につながるケースがあるので注意する
標識5:動物飛び出し注意。深刻な事故につながるケースがあるので注意する

●有料道路を利用する場合

主要都市の周辺部などの限られた場所ではあるが有料道路があり、日本のような料金所がなく電子決算で、通行した車両はカメラで記録される。精算方法はQLD州を例に挙げると、下記の3点になる。

① E-tagというプリペイド式の電子端末で支払う(Web: www.govia.com.au/web/ssp/go-viatag)。

② インターネットでクレジット・カード払い。通過後または事前にナンバーと期間を設定し、カード引き落としにする(Web: www.govia.com.au/via/home)。

③ 電話でクレジット・カード払い。

などの方法である。

Column:運転前の“予習”のススメTさん

交通ルールは日本と似ているが油断は禁物

オーストラリアでは「右ハンドル・左側通行」と大原則は日本と同じ。その他の規則も同様のものが多いが、逆に細かい点での違いに注意していないと、運転中に慌てることになってしまう。例えば信号は、「赤が止まれ」はもちろん同じだが、矢印による表示方法が日本と異なる。日本では見かけない赤い矢印があちこちの信号で使われている。また、信号の切り替わる順番も、直進よりも右折が先に青になるなど、日本と違う場合があるので気を付けなければならない。信号のない横断歩道では車は必ず停止し歩行者を優先させる。逆に、横断歩道のない所で歩行者に道を譲りすぎると後ろから来る車に追突される恐れがある。車を運転する前に、歩いたり、バスやタクシーに乗ったりして、どんなルールが日本と違うかを把握しておくのがいい。また、オーストラリア政府の管理機関「RMS(Roads and Maritime Services)」(Web: www.rms.nsw.gov.au/roads/safety-rules/road-rules/index.html)が発行している『道路利用者のハンドブック』に一度目を通しておくことをお勧めする。左記URLで出てくるサイトの検索欄に「Japanese」と入れて検索すると、日本語版の案内が出てくる。

◯もしもの時は……

交通違反を犯してしまった場合、その場で違反キップを渡されるか、後日郵送されるので指示に従って期日までに罰金を支払うこと。

レンタカーの利用時に違反をして、そのまま罰金を払わずに帰国した人が、後からペナルティーとして多額の罰金を請求されたというケースもあるので、速やかに支払おう。

また違反に対して異議を申し立てることも可能で、その際は違反の通知書に記載されている発行機関へ違反となったことに対する自分の反論を書面にし、また反論をサポートする証拠(写真や証言など)をできるだけ集めて提出する。


もし交通事故にあった場合は、下記の①から⑧の手順で対処を行う。

① 直ちに車を停めて安全確認をし、けが人がいないか確認、周囲の安全を確保する。

② 負傷者がいる場合は「000」に電話し、救急車、警察の出動を要請。車内に閉じ込められて出られない人がいる場合は消防に出動を要請する。

③ 負傷者がなく、軽度の事故の場合も警察へ連絡し、お互いの氏名、住所、連絡先、免許証番号、車のメーカーや車種、ナンバー、保険会社の詳細などを交換し、目撃者がいる場合は協力をお願いし、連絡先を聞いておく(通常、車の同乗者は目撃者にはならない)。人身事故や重度の事故なら警察は出動するが、軽微な事故はインターネットなどでの報告だけということもあり、この場合は速やかに事故の詳細を報告すること。なお当て逃げやひき逃げは必ず警察に通報し、相手の自動車ナンバーなど可能な限りの証拠を確保し、周囲に目撃者がいないか呼びかけたり、監視カメラの映像がないか確認などしよう。

④ 写真やビデオなどで事故の状況が分かるように撮影する。時間、場所、天候などの状況をメモしておく。

⑤ 警察へ事故の報告を行い、完了したら報告書のレシートが発行されるので大切に保管する。

⑥ 保険会社へ連絡する(この時、事故報告書のレシートの番号が必要になる)。

⑦ 保険会社の指示に従って車を修理に出す。以後は双方の保険会社が示談手続きを進めていく。余計なトラブルを引き起こさないためにも当事者同士で直接連絡をしないで、必ず保険会社経由で行うようにしよう。

⑧ また損害の規模が大きかったり、重度の後遺症が残るなどの場合は交通事故を扱う弁護士に必ず相談するようにしよう。

■事故に遭った場合の対処手順

事故に遭った場合の対処手順

体験談:保険はケチらず、事故を他人事と思わずKさん

追加保険や海外旅行保険加入時には、内容をしっかり確認

今までに2回、レンタカー運転中に事故を経験しました。最初は10年ほど前、オフ・ロードでの自損事故。木にぶつかり、廃車になるぐらい激しく破損しました。山の中で携帯がつながりません。通りがかったトラックに公衆電話のあるところまで連れて行ってもらい、レンタカー会社に連絡しました。しばらくしてレッカー車が来て、それに乗ってレンタカー会社まで戻りました。この時は免責補償の保険に加入していなかったため、1,500ドル支払いました。

もう1回はごく最近。停車中に、後方不注意の車がぶつかってきて、車のドアがへこみました。相手の連絡先などを聞き、スマホで事故の状況が分かるよう写真を撮りました。前回の事故以来、レンタカーを借りる時は必ず免責補償の保険に加入するようにしていたので、この時は返却時に「Accident Report」を提出し、支払いは一切ありませんでした。もし免責補償を付けていなければ、最近では4,000ドル程度を一旦支払わないといけないようです。

レンタカーを借りる時は、必ず免責補償の保険に追加加入するのがいいと思います。契約書に細かい条件が書いてありますのでしっかり読みましょう。また、乗る前に車の傷をチェックしておくのも大事です。返却時、関係のない傷まで責任を負わされる可能性があるからです。

もし事故が起きたら、けが人がいる場合は救急車を要請。そうでない場合も、レンタカー会社にすぐ連絡して、何をすべきか、警察を呼ぶ必要があるかなど、指示を仰ぎましょう。

また、注意したいのが、海外旅行時に加入する保険。自動車事故もカバーしていると思っていたらそうではなかった、というケースも多いようですのできちんと確認しておきましょう。

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