無料スマホ・アプリ「さくらちゃん」で女性の健康と安全を願う

さくらファミリー・クリニックのディオン先生が
女性の健康と安全を願い無料スマホ・アプリ
「さくらちゃん」を開発


ブリスベン・シティーの中心地にあるさくらファミリー・クリニックは、女医の吉田真弓先生を始め日本人スタッフがおり、まるで日本で受診しているかのように安心できるクリニックとして評判だ。院長のデュワー・ディオン先生は日本人の妻を持ち、3人兄妹の父親でもある。日頃目にするニュースから日本の女性が置かれている環境を心配すると同時に、医師の視点から水分補給を忘れ熱中症になってしまう危険性を考え、無料スマホ・アプリ「さくらちゃん」を開発、リリースした。なぜ医師がアプリを作ろうと考えたのか、またそこに込めた思いを伺った。

アプリを開発しようと思った理由

ディオン先生はさくらファミリー・クリニックに来院する多くの日本人女性や子どもを診察している。また日本人の奥様と3人の子どもを持ち、自身も親日家であることから、日本の習慣や文化を深く理解しており、常に日本に関するニュースにも注目している。そんな先生は医師としてだけでなく、娘を持つ父親としても女性を取り巻く日本の現状を心配している。

例えば、男女平等のランキングで日本は144カ国中111位と過去最低であったという事実(世界経済フォーラム発表2016年版「ジェンダー・ギャップ指数」)。また、治安が良く安全な国というイメージがある反面、セクシャル・ハラスメントや痴漢被害に遭ったことのある女性が非常に多いことに先生は驚いたという。

オーストラリアでは痴漢行為はほとんどない。これは女性が文字通り強いこと、周囲の人も痴漢行為を許さないこと、警察も厳しく対応すること、そして何より男女平等の精神が浸透し、性差別を許さない人びとの意識がある。

また20年に開催される東京五輪を控え、日本を訪れる外国人も増加している。もし、日本は痴漢が多い国と認識されたらどうなるだろうか。悪いニュースは例え1件であっても世界中に広がることを考えると、このままではいけないと考えたそうだ。

折しも女子高校生が痴漢の被害を防ぐためのプロジェクトを立ち上げたり、アイドル・グループ「仮面女子」が警察と協力して痴漢撲滅のキャンペーンを行うといったニュースを知り、自分にできることを、と開発に踏み切った。

もう1つの開発目的

更に来院する患者の多くが水分補給に対する関心が低いことにも驚いている。暑い日が続くオーストラリアでは、熱中症で死亡することも考えられ、水分補給はとても重要だ。しかし、ファームでのアルバイト中など仕事に集中するあまり、気が付けば水を飲んでいなかったというケースも多く、体調を崩して病院へ行くことになりかねない。

また肌のさまざまなトラブルの一要因は水分不足であり、水分を補給し体の内側から乾燥を防ぐことでそれらは回避できる。このように、つい忘れてしまいがちな水分補給をきちんと行えないかともディオン先生は考えた。

アプリ「さくらちゃん」の誕生

このような背景から、スマホ・アプリの「さくらちゃん」は誕生した。

アプリ「さくらちゃん」の画面。右側で飲んだ水の量をタッチすると、左側にその日の水分摂取量が表示される。摂取量に応じてキャラクターのさくらちゃんの表情も変化する
アプリ「さくらちゃん」の画面。右側で飲んだ水の量をタッチすると、左側にその日の水分摂取量が表示される。摂取量に応じてキャラクターのさくらちゃんの表情も変化する
画面下部の「助けて」ボタンを押すと、メッセージが表示される。メッセージは選択でき、悪質な痴漢に対しては、動画を撮影し、クラウド上へデータを保存し証拠を残すことができる
画面下部の「助けて」ボタンを押すと、メッセージが表示される。メッセージは選択でき、悪質な痴漢に対しては、動画を撮影し、クラウド上へデータを保存し証拠を残すことができる

まず水分補給を促す機能は、1日の水分摂取量を設定し、飲んだら画面をタッチし、水分補給を自分で管理する。これを繰り返すことで水分補給を習慣化させ熱中症などを防ぐというものだ。

そして、ディオン先生は「水」を飲むことを強調する。お茶やコーヒー、ジュースにはカフェインや糖分が含まれており体に悪影響を及ぼすため、水分補給は「水」であることが理想的。激しい運動の後の水分補給にはスポーツ・ドリンクが考えられるが、日常生活をしている上での水分補給には不適切なので、しっかり「水」を飲んで欲しいと先生は話す。

そして「さくらちゃん」のもう1つの機能は女性を守ること。電車内で痴漢の被害に遭い、恐ろしくて声を出せない場合、スマホ画面の「助けて!」ボタンを押すことでメッセージを表示し、周囲に知らせるなど痴漢防止に役立つ機能がある。また、スマホのカメラと連動し、動画を撮影することで時間やGPSの位置情報と共にクラウド上へデータを保存し、証拠として記録することもできる。ディオン先生はこの機能について、痴漢をした人を逮捕することが目的ではなく、このアプリをきっかけに少しでも痴漢の被害が減ることを願っている。

現在は英語表示のみだが、服用している薬を登録し飲み忘れを防ぐリマインダー機能もある。さくらファミリー・クリックを受診した人は希望すればスタッフが薬の登録を行ってくれる。

アプリはiPhone用とAndroid用が用意され、App Store、Google Playより無料でダウンロードすることができる。健康と安全のためにインストールしてみてはどうだろうか。

デュワー・ディオン医師
 さくらファミリー・クリニック院長。イギリスで救急医療、整形外科、GPなど幅広い分野で活躍。オックスフォード大学病院で救急救命医を勤めながら、医学生の指導にも関わる。アイルランドのカヴァンで救急救命医、ベルファストで陸空軍医として勤務。ケアンズで海軍医の後、ロイヤル・フライング・ドクターとして、僻地の診療所、急患の航空搬送などにも携わる。各地鉱山での勤務も豊富。日本人の家族、友人を持ち、日本の習慣、文化を深く理解している。日本で鍼治療を学び剣道1級を取得。


さくらファミリー・クリニック
 予約、診察、薬の処方まで全て日本語で対応できる。同クリニックにはGPで女医の吉田真弓医師(セクシャル・ヘルスのディプロマを持ち、避妊や性病に関するアドバイスも行い、小児科も得意)もおり一般内科、小児科、心療内科、一般外科、産婦人科、婦人科、健康診断や各種予防接種なども行っている。


■住所:Level 4, 141 Queen St., Brisbane City ■Tel: (07)3003-0100 ■Fax: (07)3211-4520 ■Email: info@sakuraclinic.com.au ■Web: www.sakuraclinic.com.au ■営業時間:月~金8AM~5PM、土・日・祝休 ■利用可能カード:BANKCARD、MASTER、VISA ■日本語:予約、診断、通訳診断 ■保険:海外旅行保険、Medicare、OSHC

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