【QLD】すてきに年を重ねよう!リタイアメントに備えて今できること①

すてきに年を重ねよう!リタイアメントに備えて今できること

長い人生の終盤を迎えるころには、経済的にも精神的にも余裕を持ってリタイアメント生活を送りたいものだ。退職の時期や健康の具合、人生の最期を迎える時は人それぞれ違う。そのため「備えあれば憂いなし」のことわざの通り、事前に少しずつ準備を進めておけば、すてきに歳を重ねられる理想のリタイアメント生活を送ることができるはずだ。それでは今から何をしておくべきか。気になる葬儀、遺言、介護、年金・スーパーアニュエーションにおける必要な準備を基本情報と共に紹介していく。

葬儀

自分の人生の締めくくりを人任せにするのではなく、自由にプランを立て、その中で何ができるのかを生前に準備し決めておくことは、とても意義のあることだと言える。人それぞれ人生が違うように、見送ってもらう形も違って良いはずだ。では、どのようなことを考え、あらかじめ決めておくべきなのか。また費用はどの程度を想定すれば良いのか。以下の項目からチェックを始めよう。

  • ●葬儀の様式(宗教、宗派)
  • ●葬儀の場所(会議場、葬儀社、教会)
  • ●葬儀の形態(一般葬儀、密葬、家族葬)
  • ●埋葬方法(土葬、火葬、自然葬)
  • ●埋葬場所(オーストラリア、日本)
  • ●お墓はどうするか
  • ●供養の形態
  • ●新聞に訃報を掲載するか
  • ●訃報を誰に通知するか(親類、友人、知人)
  • ●葬儀後の法要を行うか
  • ●遺影写真はどれを使いたいか

オーストラリアでの葬儀費用は最低3,000ドルから始まり、8,000~1万2,000ドルが相場とされている。ただし、葬儀を執り行う祭司、棺、場所、霊柩車など、さまざまな要素によって必要な費用は異なってくる。以下のウェブサイトでは、オーストラリアの主要都市での葬儀に関して役に立つ情報や、葬儀社のリスト、自身が望む形の葬儀の費用の見積りができる。

Funeral Planner
 Web: www.funeralplanner.com

gatherdhere
 Web: www.gatheredhere.com.au

オーストラリアで仏式葬儀を行う

仏式葬儀を希望する場合、クイーンズランド州でも執り行うことが可能だ。だたし、基本的には葬儀社への依頼・調整が必要となる上、葬儀自体は日本の形式とは異なるものと考えた方が良い。

また、日本式の通夜や香典などの習慣は基本的にオーストラリアにはなく、葬儀で遺族に花束やカード(Sympathy Card)を渡すことが慣例となっている。故人の遺志をくんで、香典を受け付ける代わりに、参列者から募金を集めチャリティー団体に寄付することを事前に呼び掛けるといった場合もあるため、葬儀の前に参列者への対応をどうするかも考えておきたい内容だ。

仏式葬儀の注意点

仏式葬儀の注意点として、オーストラリアの場合「骨上げ」(遺族や親族が遺骨を骨壺に拾い上げる儀式)が日本とは異なることも覚えておきたい。オーストラリアで遺体を火葬すると、遺骨の原型が残らず粉になる場合がほとんどなので、骨上げを希望する場合は、遺骨の全体像が分かる程度に火を弱めて火葬することが可能か、火葬場に事前に確認しておかなければならない。また日本の葬儀では通常、火葬中は参列者が食事をし食事の後に骨上げを行うが、オーストラリアの場合は火葬を行った翌日の朝に骨上げを行うことが通常の流れとなっている。

時代と共に多様化する供養の形

供養の形も時代と共に多様化している。「お墓のことで子どもに負担を掛けたくない」「跡を継ぐ家族がいない」などの承継問題や、「お墓の購入やその管理費が経済的に負担」という話はよく聞かれる。自身の希望だけではなく、遺族の状況も考慮して検討しておかなくてはならない。

オーストラリアでお墓を持つことを希望する場合、まず考えられるのは、宗教や宗派に関係なく利用できる共同墓地にお墓を持つという方法だ。現在、シティー・カウンシルが管理する共同墓地だけでも、ブリスベンで12カ所、ゴールドコーストで8カ所、ケアンズで5カ所あり、その他のシティー・カウンシルが管理する共同墓地の利用状況など詳しい情報は、それぞれのカウンシルのウェブサイトから調べることができる。教会や宗派が所有している墓地の情報などは含まれていない。ブリスベン・シティー・カウンシルでは管轄以外のクイーンズランド南西部エリアの墓地のリストと情報も併せて掲載している。

もし将来的に自分のお墓を承継する人がいないという問題が考えられるのであれば、日本では寺院が遺骨を預かり永代にわたり供養する「永代供養」や、樹木を墓標にして土中に遺灰を埋葬する「樹木葬」などが昨今注目されている。また、自然回帰として山や海へ遺灰を撒く「散灰(Scattering Ashes)」など、遺灰をお墓に納めない自然葬はオーストラリアでも人気がある。

近年ではお墓を持たず継承者も必要としない供養方法を検討する人も多くなっているが、一方でその後の親族を含めた供養方法にも関わってくることなので、慎重に話し合う必要がある内容とも言える。


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