【特集】就職、転職でキャリアを磨く―オーストラリア/日本で「働く」④


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オーストラリアから日本へ

オーストラリアでの語学留学や職務経験を経てから、日本での就職を考える人も多いだろう。元より日本へ戻って就職活動を開始する予定だった人も、オーストラリアでの体験を踏まえて、どのように動き出すべきか戸惑うこともあるかもしれない。
 海外にいても、帰国前からオンラインの就職支援サービスに登録して情報収集を開始したり、今後のキャリア形成について相談をすることも可能だ。また、帰国後の就職を希望する人のための海外での合同企業説明会などもあるので、こうした情報をしっかりキャッチ出来るようアンテナを張り巡らせておこう。

◆2018年4月入社社員の採用動向(協力:株式会社マイナビ・グローバル採用企画部/兒玉健治さん)

昨年に引き続き、日本では学生に有利な「売り手市場」が続いており、今年10月以降も4月就業学生の採用を継続する企業が多数発生すると推測する。そんな中、企業によっては、求人要項の公開が解禁となる3月以前から業界研究セミナーを積極的に開催したり、卒業生社員による母校の在学生との談話会を行うなど、学生に企業名を知ってもらおう、覚えてもらおうという活動が昨年以上に活発に行われた。そのため採用を行う企業においても、早期接触を図り、順当に採用が終結する企業と、10月以降も継続する企業での2極化が発生することが予測される。

また、学生側についても同様のことが言え、早期から就業意識の醸成を行ってきた学生と、3月から就職について考えてきた学生とで2極化することが予想される。そのため、企業・学生とも最後まで諦めずに採用・就職活動を継続する粘り強さが求められている。学生には、就職活動先を絞り込みすぎず、早い段階で第1希望に関連する業界や、職種での企業選びを行い、視野を広げた活動が求められる。

◆海外経験者にとっての強み、日本企業が求める人材とは?(取材協力:帰国キャリアドットコム/オーストラリア担当・岩渕さん)

「人間力」を示す

多くの帰国前・帰国後の留学生の就職活動をお手伝いをさせて頂く中で感じるのは、留学中の経験をうまく形に表せなかったり、自分の「ブランディング」がしっかり定まっていない方がたくさんいるということです。就職先は大手が良いのか、ベンチャー、スタート・アップが良いのか? 留学中にどんなスキル・アップや経験をしたのか? 留学してどんな価値を自分自身に生み出せたのか?……こうした問いを抱えたまま就職活動をスタートさせようとしている方が、決して少なくありません。

その上で第一に考えなくてはならないのが、実際に仕事をする上で「誰が自分のライバルになるか」です。きっと、これからの時代の皆さんのライバルは隣の友人や知人ではなく、AI(人工知能)やロボットになるでしょう。現代の科学は、人間の知能や技能を上回る先端技術を次々と作り出し、昔は人間が手作業でやっていた仕事も今ではAIやロボットの仕事になってしまったものもあります。つまり、作業を正確にこなす優れた人工のテクノロジーよりも更に優れた人材でなければ、企業には人を雇用する意味がありません。


そこで求められるのが、人間力、そして稼げる人材です。もしかしたら今後、TOEICの点数が高いことよりも、インターンシップ経験が豊かであることの方が重要視される日もそう遠くないかもしれません。

留学生なら、「日本食レストランで接客の経験をした」と言葉少なに言うよりも、「現地の飲食業界でマーケティング(SEO、アフィリエイト、アド・テクノロジーなど)のスキルを培った」ことを伝えるなど、自分の経験の見せ方、ブランディング方法は限りなくあると思います。

やりたい仕事 VS 行きたい会社

また、現在求職者の多くは「やりたい仕事」より「行きたい会社(大手企業)」で仕事を選び、社会人生活の一番良い時期を無駄にしてしまっているのが現状です。例えば、法学部出身で営業部、経済学部出身で人事部、商学部出身で管理部など。海外であれば、学校の授業で精神学や会社法などを学んだら人事部に入ることが当たり前と想定されることでしょう。

近年、日本では大手企業の従来のビジネス・モデルが崩壊しつつある中で、それまで人やモノの魅力ではなく「会社の看板」で仕事をしていた人たちが困っているのも事実です。そんな今だからこそ、自分が本当にやりたい仕事をじっくり探し、海外で磨いた人間力をしっかりと提示するべきではないでしょうか。

◆海外経験後、第2新卒や既卒者の就職活動のポイントは?(取材協力:帰国キャリアドットコム/オーストラリア担当・岩渕さん)

新卒以外の方が海外経験を経て日本で就職を希望する場合、まずデメリットとして考えておかなくてはいけないのが、当然ながら、留学していた年数分の実務経験の差が出るということでしょう。大げさな表現ですが、例えば、サッカー選手で言うならレギュラーで試合・練習をしていた選手と、1年間オフを取ってリラックスしていた選手くらいの違いがあると思いますし、そういう見方をする人事担当者もいるということを覚えておいてください。それを念頭に置いて、海外生活で何をしたのかを履歴書や面接でしっかりアピールすることが大切です。インターンやボランティアなど、仕事以外にも何かを学んだり自分が向上したものを上手に伝えましょう。

メリットはやはり、海外経験そのものだと思います。異文化交流の中で育まれたコミュニケーション能力、サバイブする力、その他+αの経験が、他の人とは違う力になっているはずです。


就職活動のポイントとしては、言われたことしか出来ない人材になるよりも、せっかく海外に出たのですからその経験を生かすことを意識しておくことでしょう。考えて行動し、PDCA(plan-do-check-act)とトライ&エラーを繰り返しながら売上・利益を作れる人財が理想ですね。

まずは企業、人事、働き方など、さまざまな情報を収集し、個人に合ったブランディングや見せ方を工夫するサポートをしてくれる就職エージェントなどを活用することをお勧めします。

◆オーストラリアでの経験、日本向けの履歴書にどう書く?(取材協力:BBIジャパンセンターオーストラリア/大橋さん)

オーストラリア留学中の経験を「日本での就職」のための履歴書に書く場合、学歴やこれまでの社会経歴に加え、①TOEICスコア、②実務レベルでの英語力、③英語環境での職場経験、④日本人及び外国人との関わり方などを履歴書や職務経歴書に記載することはとても重要です。特に職場経験は、ただ単にその事実を記載するのではなく、可能な限り具体的に、いかに外国語を使い、どのように外国人と関わり、業務でどんな成果を上げることが出来たかを記載することがポイントとなります。

例えば飲食店で働いたとしても、単に「飲食店でウェイトレスをしていた」と記載するより、「オーストラリア人のお客様に喜んで頂くために、時候のあいさつから始まり、楽しんでいらっしゃるかを確認したり、1つひとつの商品の説明など積極的に話しかけることを心掛けることにより、追加オーダーやリピートにつなげることが出来た」「スタッフ同士は英語でコミュニケーションを取らなければならなかったが、勤務期間の後半はリーダーとして新人の指導を英語で行った」など、具体的にどのようにその仕事に関わったかを表すことが必要です。


このように具体的な表現をすることによって、いかに外国人と関わっていたか、対応していたかを、相手にイメージしてもらうように履歴書に記載することが重要となります。当然、履歴書にそう書くためには実際に語学力や訓練、そして多くの経験を積むことが不可欠です。

上記の例のように、日本食レストランでの仕事も心掛けや対応の仕方によっては、履歴書に書くことで自己アピール効果のある仕事になるわけですが、当然これが完全に英語環境の職場などであればなおのこと。従って、企業インターンシップ、ホテル有給インターンシップ、学校インターンシップなど、英語環境で働く職場経験を実際に多く積んでおくことがやはり重要になります。

◆アタック先の業種、職種… 留学生はどうやって選ぶ?(取材協力:帰国GO.com/遠藤さん)

企業選びの「軸」の検討を

オーストラリアに限らず、海外での留学経験者に共通することですが、自身の語学力や海外との関わりを基準に検討する学生が多いです。

数多くの企業の中から自分の志向に合う企業を探す際には、まずは企業選びの「軸」を検討することをお勧めします。例えば、海外で働きたい、少数精鋭の企業で働きたい、外資系企業で働きたい、専門性を身につけたいなど、自分なりの軸をはっきりさせましょう。

また、大切なのは「徹底した自己分析」です。今まで頑張ってきたことや真剣に取り組んできたことについて、どのように困難を乗り越え、その経験で何を学んだのかを分析し、客観的かつ根拠のある「強み」を見つけましょう。そして、その強みを活かせる業種、職種を選んでいくと良いと思います。エントリー・シートや面接では、その企業でやりたいことに対し、強みを生かして貢献できる点もアピール出来ると良いですね。

人気の業種、留学生を積極的に採用する企業


留学生に人気の業種は、語学力を生かしてグローバルに働けるコンサルティング会社、商社、メーカーです。

留学生を積極的に採用している企業としては、海外売上比率が高い、もしくはこれから海外展開を加速させたいと考えているメーカー、その中でもあまり知られていませんが、特にBtoBメーカーや医療系の企業に高いニーズがあります。海外売上比率の高い企業を選べば、海外ビジネスに携われる機会が多くあるということです。医療業界に関しても、世界中でヘルスケア・ビジネスが加速し、国の枠を越えたプロジェクトが一層進むことで、留学生のニーズも高くなってきています。

留学生の2018年就職活動時期についてですが、企業によっては一時帰国中(2017年春夏)の留学生向けの選考スケジュールを設けていたり、また6月末に留学生向けの就職イベントなどもあるので、こうした機会を逃さず参加しましょう。ただし、帰国時期が遅いと採用枠が少なくなるため、オーストラリアにいる間にエントリー(書類選考)を済ませ、早めに日本へ帰国して面接を受けることをお勧めします。

◆「日本以外」の国での就職、どうやって挑戦する?(取材協力:BBIジャパンセンターオーストラリア/大橋さん)

アジアを舞台に活躍する


日本人の場合、オーストラリア留学後にアジア諸国で就職をすることもよくある選択肢の1つです。アジアに拠点を持っている日系の会社も多く、そのほとんどは日本語と英語の両方を使っての仕事となります。

エントリーの必要条件

こうした企業の求人にエントリーする場合、通常は4年制大学卒業以上の学歴、2年程度以上の社会経験、TOEICスコア700点程度以上の英語力が必要です。よって、オーストラリア留学中に必要なことは、TOEICスコアの取得、英語環境での職業体験及び実務レベルの英語力を備えておくこと。アジア諸国での就職を考えている人は、これらの点を意識しながら海外生活を送ってみましょう。

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